日本人会のレクリエーションに初めて参加しました。
わたしのように日本人会に入っていなくても、
人数に余裕があれば会員と一緒に参加させてもらえるようです。
費用は会員より若干高いですが、
それでも、知らない所にバスで連れて行ってもらえ、
ガイドさんの説明もあるのですからとても安いと思います。
今回はジェンツァーノの花祭りでした。
わたしは去年、夏休みで日本の実家の居間で寝っ転がっていた時に、
『所さんの笑ってコラえて』という番組でこれを見て、
行きたいなーと思っていたのです。ジェンツァーノはローマから車で
1時間くらいのところにある郊外の街です。
わたしは今まで一度も行ったことがありませんでした。
この花祭りはインフィオラータと言って、とても有名です。
カトリックの聖体節というお祭りの日
(イタリア語でCORPUS DOMINI)のために行われるのです。
花びらだけでなく、葉や茎、彩色した花や植物の種、
とうもろこしの粒やコーヒー豆など、あらゆる自然のものを使って
いくつかのグループが町のメインストリートに大きな絵を描きます。
紙に書かれた図案や、
道路にチョークで書いた下書きを見ながら描いていきます。
宗教行事なので聖人などに関する絵が多いですが、
著名な画家の作品を描いた物もあります。
その説明書きは見物客に分かるように横に貼られています。
小さな子も、花の絵を描くことはできなくても、
貯蔵庫になっている洞窟から花を運んできたりする作業に携わっており
(この後ろ姿は地元の子ではなく、ご同行の小学生モモさん)、
大したものだなあ、と感心しました。
人口約2万5千人の町が
老いも若きも一体となって催しているイベントだということが
見ていてよく分かりました。市役所のバルコニーは長蛇の列ですが、
一般開放しており、
上から見た花の絵の数々は本当に美しいです。
暑い日だったので、絶え間なく水撒きをしなくてはならないのは
とても大変そうでした。
わたしが見に行ったのは日曜日の昼だったので、
まだ描き途中の作品もありましたが、
月曜日の夜がクライマックスで、
完成したこの花の絨毯の上をみんなで行進するのだそうです。
この2日間だけのための芸術です。
お昼はこの地域の特産、豚の丸焼き(ポルケッタ)を
パンにはさんだものを食べました。
一頭は食べていないよ。