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テーマ:高速道路(169)
カテゴリ:車・道路
高速道路の休日1000円制度が
今月の半ばに廃止されることになりました。 この制度によって特需に湧いたサービスエリアや観光地には申し訳ないけど、 僕はこの制度、近年まれに見る愚策だと思っていたので、 震災がきっかけとはいえ、なくなるのは喜ばしいことです。 国としての総合交通体系をグチャグチャにしたこの制度によって、 いったいどんな厄災がもたらされたか? もともとは一般道の渋滞を解消するため、 料金を渋って高速を使わない層を高速へ誘導する目的もあったようですが、 結果、逆に高速道路でメチャクチャな渋滞が生じた。 「渋滞は排気ガス量が増加する元凶。渋滞を無くすことで環境にも貢献」 と謳っておきながら、かえって排気ガスが増えたんじゃないでしょうか。 挙げ句に一般道沿いの商店や飲食店に閑古鳥が鳴き、 バタバタと営業をやめる店が続出。 さらに公共交通機関の存在価値がまったく無視される格好となり、 高速バスは大渋滞を嫌った乗客が激減、 今や稼ぎ頭の高速バスが軒並み不振となり、 全国のバス会社が大赤字に。 大渋滞でトラックも身動きできなくなり、物流に大きな支障。 海峡を渡るフェリーも乗船客が激減、 いくつかのフェリー会社が倒産しました。 鉄道も多くの路線で運賃収入が伸び悩み、 業績に影を落としています。 「休日1000円」という愚策が、 これだけの問題を引き起こしたわけです。 なので、なくなって良かった。 僕の意見に異論を持つ人もいるでしょうし、 かくいう僕も、どこかへ出かけるとなると 公共交通機関を利用するよりも、 たいがいマイカーだったりするので矛盾しています。 しかし道路というのは実はマイカーのものではなく、 公共的な物流のためにあるもの、と理解しています。 つまりバスやトラック、タクシーが優先。 そういう意味ではマイカーは道路を「使わせてもらっている」立場。 そんなマイカーがモンスターのごとき大手を振って 道路を跋扈するのはいかがなものでしょう。 高速道路を「使わせてもらっている」立場として考えるならば、 きちんと正規の料金を払ってしかるべき。 そんなことすら現与党の御仁はわかっていないようですね。 ま、なくなることになって良かった、良かった。
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