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テーマ:大阪四方山話(10)
カテゴリ:街・建物
先週の土曜日、同窓会が始まるまで少し間があったので、
南海高野線の我孫子前駅で途中下車し、少し遠回りしました。 めざすは大阪唯一の路面電車、阪堺(はんかい)電車の我孫子道電停。 南海電鉄系の同線は、今年で開業100周年。 歴史のある路線なんです。
僕はこの我孫子道界隈で生まれ、3歳頃まで在住していたので、 遠い記憶のかなたにこの街と電車の記憶が焼き付いている。 とても懐かしい場所なんです。 果たして我孫子道電停に着くと、 まっ黄っ黄の電車が出迎えてくれました。 このペイントは昔の東京都電のカラー。 今、阪堺電車は東京の路面電車・荒川線を擁している 東京都交通局とコラボレーション企画を行っていて、 阪堺電車の一部車両を都電カラーに、 都電荒川線の一部車両を阪堺カラーに塗装して走らせています。 土曜日の昼下がり、車内はけっこう混んでいました。 停留所に停まるたびに乗客が増えてきて景気がよろしい。 この路線の堺市内区間はお客さんが乗らずに閑古鳥が鳴いていて、 堺市内の路線は廃線するかもしれない、とウワサされているだけに、 大阪市内の乗車率とのギャップの大きさを実感しました。 昨年のNHK連ドラ『てっぱん』のロケ地周辺を走り抜け、 20分弱で終点の天王寺駅前に到着。 天王寺・阿倍野界隈は今、再開発で活気が出ています。 こちらは建設中の『あべのハルカス』。 3年後の完成の暁には、地上300メートルと、 横浜のランドマークタワーを抜き、日本一の高さになります。 向かい側には最近開業した『Q's MALL』。 東急電鉄系の『109』、俗に言う『マルキュー』がテナントとして入っており、 大阪初進出として話題になっています。 この建物自体、通りの阿倍野筋からかなりセットバックされていて、 建物の正面は広大な空き地が広がっているのですが、 これはおそらく阿倍野筋を拡張するための道路用地と見ました。 現在の阿倍野筋はこんな感じ。 道路の真ん中に阪堺電車の線路が敷かれているので、 自動車の走行レーンは南行き・北行きとも1車線ずつしかなく、 この通りは渋滞多発街路なんです。 セットバックされた用地がすべて道路になると、 見た目、今の幅の倍になる感じですね。 変貌を遂げようとしている天王寺・阿倍野界隈でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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