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テーマ:廃墟・廃線跡に夢を(50)
カテゴリ:健康・ウォーキングライフ
新年初日のウォーキング。
鉄ヲタにふさわしいコースを選びました。 今はサイクリング・ジョギングコースとなっている廃線跡を歩く趣向です。 大阪南部の河内長野市内にある、南海高野線天見駅をスタートし、 線路沿いに歩いて河内長野駅までの8kmジャストのコースです。 実家最寄りの金剛駅から下り電車に乗り、スタート地点の天見駅へ。 和歌山県との府県境・和泉山脈の麓である山間の小駅です。 現在の天見駅周辺も含めて、和歌山県橋本市の橋本駅までの区間は 今でこそ立派な複線の線路がいくつものトンネルをうがち、 ひっきりなしに電車が通っていますが、 今から30数年前までは河内長野より南の区間は単線で、 極力トンネルを避けたルートだったために 急カーブと急勾配が連なる難所でした。 通常より長さが短めの車両しか入線できず、 しかも単線なので列車本数は1時間に2本程度という輸送の隘路。 当時、南海電鉄は山を越えた橋本市内に 大規模な住宅地(現在の南海橋本林間田園都市)を造成中で、 電車利用者が爆発的に増えることを見越し、 40年ほど前に単線から複線に拡幅する改良工事に着手したのです。 単線から複線に、とは言っても、 単に既設線路の横に新たな線路を敷くわけではなく、 急カーブをできるだけまっすぐにするため、 トンネルを新しく掘り、ルートを変更して、 まったく新しい路線を作るくらいの大規模工事です。 しかもすぐ横には既に電車が走る線路がありますから、 昼間はろくすっぽ工事ができず、毎日夜中のわずか数時間が作業時間。 勢い、完成までには20数年の長い月日がかかりました。 晴れて複線化が完成した折に、 以前の線路敷きは河内長野市に移管され、 サイクリング・ジョギングコースとなっているわけです。 道路にしてはカーブが緩やかで、 いかにも以前は電車の通り道だった感があります。 少し離れたところには付け替えられた線路があって、 ひっきりなしに電車が走っていました。 上写真の田んぼは水平ですので、 線路が左(和歌山県側)に向けて上り坂になっているかがわかりますよね。 千早口駅を過ぎると、ジョギングコースの道路が 現在の高野線のトンネル入口直上に乗り上げ交差するところがあります。 その交差地点で道路の真ん中にこんな境界標が埋め込まれていました。 上が南海電鉄の埋め込んだ境界標で、 下が河内長野市が埋め込んだ境界標。 南海と河内長野市の土地の境界をけっこう律儀に表現していました。 さらにしばらく歩いていくと、こんな施設が 山崩れを防ぐための原始的な土留めですが、 つっかえ棒にしているのは古いレールです。 かつて電車が走っていた頃から、この施設は存在していたんですね。 その後は三日市町駅に到達し、昨日とは逆のルートで高野街道を北上。 河内長野駅までの8kmを、1時間と少しで踏破しました。 鉄ちゃんにふさわしい、新年早々のウォーキングでした
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