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カテゴリ:車・道路
かなんちょう(河南町)、たいしちょう(太子町)、しまもとちょう(島本町)、
のせちょう(能勢町)、とよのちょう(豊能町)…。 ぼくの出身地である大阪府下の行政区域のうち「町」にあたる名前です。 どれもこれも「町」を「ちょう」と読ませます。 隣の京都府や兵庫県、奈良県、和歌山県も「町」を「ちょう」と読んでいます。 ですので僕は子どもの頃から割と最近まで、この読み方が全国区だと思っていました。 ところが埼玉県に引っ越してくると、どうも違う。 どれもこれも「町」を「まち」と読ませているんです。 みよちまち(三芳町)、ときがわまち(ときがわ町)、かわじままち(川島町)、 らんざんまち(嵐山町)、よりいまち(寄居町)……。 埼玉県は大阪府に比べて町の数が多く、23もあるのですが (ちなみに市の数も39で、多さでは全国一なんだそうです) そのすべてが「町」を「まち」と読んでいます。 調べてみれば、東京都、神奈川県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県と、 関東の都県にある「町」はすべからく「まち」と読む。 ところが隣の山梨県では「町」は「ちょう」なんですよね。 なぜエリアによって「ちょう」だったり「まち」だったりするのか。 その事情はよくわかりません。 関西は音読み文化、関東は訓読み文化なのでしょうかね。 と思いきや、逆転現象もあります。 「外環」と書いて、何と読むか? 関西の人は無条件で「そとかん」と読みますね。 関東の人は絶対に「がいかん」と読みます。 そう、この場合、関西は訓読み、関東は音読みになるんです。 この「外環」、関西も関東も道路の名前の略称。 大阪の外環状線 関東の外環自動車道 大阪の場合、もともと内環状線、中央環状線、外環状線と 3本の環状道路がありまして、それぞれ「うち」「ちゅうおう」「そと」 と読んでいます。 「そとかんじょうせん」だから略して「そとかん」。 関東の場合、東京都の外縁部をたどる環状有料道路があり、 これの正式名称が「東京外郭環状道路」(とうきょうがいかくかんじょうどうろ)。 そして略称が「外環」。 「外」を「がい」と読むために、「外環」の読み方は「がいかん」なのです。 片や音読み、片や訓読み。 こんな細かいところでも、東西の違いがあるんですね。
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