こんぱすコーチの全方位日記

関東では、猪瀬東京都知事の発案による
「都バス24時間運行」が少し話題になっています。

六本木と渋谷の間に都バスを終夜運行させよう、
というプラン。

東京を代表する繁華街である六本木と渋谷の間は、
『六本木通り』という大通りで一直線であり、
距離も2～3kmほどしか離れていません。
ですので、けっこうな往来があります。
それにもかかわらず、両者を直結する地下鉄路線はなく、
勢いバス交通に頼らざるをない区間でもあります。

ですから日中はひっきりなしに
この区間をバスが通っており、
真夜中にも需要は十分あるだろう、という算段。

世界の名だたる都市を見ても、
公共交通機関の24時間運行は
ごく当たり前の社会インフラになっていて、
都市の活性化という点では見過ごすことはできない、
東京もいよいよ交通機関24時間化をめざすべき、
としているのが猪瀬都知事のスタンス。

ただ最初、この構想が報じられたとき、
個人的には何だか唐突感をもって
このニュースを受け止めていました。

まぁ、構想だけで終わるんだろうなぁ…と思っていたら、
あにはからんや、どうやら今年末をめどに
実施されるようなんですね。

直接影響を受ける人たちは賛否両論かまびすしいですが、
広い東京から見ると、巨大繁華街を結ぶ路線とはいえ、
たかが1路線の話なので、さほど大きな話題になっているとは
言い難い状況ではあります。

そんな中、そこまで話が進んでいるとは恐れ入りました。

僕的には、この24時間運行、
「うーん」とちょっと考え込んでしまいました。
需要がゼロではないでしょうけど、
そんなにインパクトのある取り組みなのかどうなのか。
それよりも、都バス運転手の確保やら、
売り上げ減少という影響を受けるタクシー業界やら、
何だかデメリットもそれなりに大きそうなんですが。

経済的な議論をしだすとキリがないので書きませんが、
僕が率直に思っているのは、
「夜は休みましょう」
ということ。

商売柄、どうしも夜中も働かなければならない職種はあります。
それは不可抗力だとしても、
それ以外の業種は、極力、夜中は休んだほうがよろしい。
その方が健康面で大きなメリットがあります。

生活が昼夜逆になり、健康が害されると、
社会的にはそっちの方が損失になるような気がするんですよね。

そういう意味で、深夜の交通機関は、元々存在しているタクシー業界に
引き続きお任せしたほうが良いような気がします。
それで世界の他都市から後れを取ったとしても、
僕はまだ許せる範囲だと思いますけど…。

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