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テーマ:ありがとう(606)
カテゴリ:家族・家庭・交友関係
お通夜と告別式が無事に終わり、
ヨメさんはお骨になって帰宅しました。 遺骨と遺影がリビングの中に安置され、 今までまったくイメージしていなかった光景が 目の前に広がります。 信じられない光景に、涙を新たにしています。 実は書き忘れていたことがありました。 彼女が危篤に陥った、27日(日)のことです。 直前までは、こちらからの問いかけに、 ほんの少しですが言葉を返していました。 しかし、呼吸は激しく乱れており、 今にも危篤に陥りそうな状況。 そんな中、「しんどいやろな、辛いやろな」 と思いながらも、声をかけていました。 --猫は、きちんと彼らが寿命をまっとうするまで 世話をするからな。 首を縦に振る彼女。 --至らん旦那で悪かったなぁ。ごめんなぁ。 かぶりを振る彼女。 --今、辛いの? 身体はエラいの? 首を縦に振ります。 --あと何年かしたら、追いかけるから、待っといてな。 これにはかぶりを振られました。 「何年先やなくて、何十年先やろ?」 というツッコミなのか、 「追いかけられても困るわ。私、おらへんで」 というスカシなのか。 今となってはよくわかりません。 そして……。 --今まで、ありがとうな。 と声をかけると、彼女は、かすれた声を振り絞って 「あ、り、が、と、う」 と返してくれました。これには参りました。 そしてそれっきり、何度こちらが声をかけても、 彼女は二度と言葉を返してくれませんでした。 今でもあのときの光景が鮮明に思い出されます。 彼女の僕に対する感謝の言葉。 「今さら言われても遅いよ」とツッコミたくもなりますが、 彼女に認められていたんだ、と素直に嬉しく思っています。
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