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テーマ:ラジオで聴いた一曲(371)
カテゴリ:映画・TV・音楽・エンターテイメント
ヨメさんの告別式でかかっていたBGMが、
『めぐり逢い』(アンドレ・ギャニオン作曲)というピアノ曲。 トヨタ自動車のイメージCMでも流れていて、 どこでもよく聞く曲です。
もの悲しげな旋律が胸を打ち、 聞くだけでこみ上げるものがあります。 この曲が、告別式の開式・閉式の前後でずっと流されていました。 僕の生涯の想い出曲になることでしょう。 大阪に『FM COCOLO』というFM局があります。 月曜日から木曜日、朝の6時から『HIRO T'S AMUSIC MORNING』 という帯番組があって、 DJのヒロ寺平(通称・ヒロT)さんは、傍系の『FM802』時代から活躍。 軽妙で洒落っ気たっぷり、 そのくせバイリンガルでクールな語り口がとても素敵で、 僕も大阪時代は、この人がDJを務める番組をよく聴いていました。 昨年、スマホを機種変した際に、 月額350円の『auスマートパス』に加入したところ、 全国のFM放送局が聴き放題の『LISMO WAVE』が タダで利用できるようになりました。 で、ここ1年は毎朝『HIRO T'S AMUSIC MORNING』を聴きながら 電車通勤する習慣になっています。 ところが先週は、ヨメさんがこういうことになったので、 まったく聴くことができず、 今日、2週間ぶりにイヤホンからヒロT氏の声を聴きました。 そのとき、思わず『めぐり逢い』を、 FM放送を通じて聴きたくなり、 ホームページ経由で、ダメ元でリクエストしてみました。 当然、ヨメさんのこともメッセージに託して。 リクエストを送信して約2時間後の午前8時45分、 イヤホンから、あのもの悲しげな旋律が聞こえてきました。 --あっ! それからは、不覚にも涙がポロポロこぼれてきました。 ヨメさんが逝ってしまったこと、 告別式の光景、 そして、自分のラジオリクエストが初めて採用されたこと、 すべてのことが感無量の心境。 曲が終わるまでの3分半、 そばにあるヨメさんの遺影を見つめながら、 涙を拭き拭き、聴いていました。 曲が終わると、ヒロT氏のコメント。 「『妻が1週間前の月曜日、癌でこの世を去りました』 というメッセージをいただきました。」 「『病気が分かってから、たった2か月で…』 ……スキルス性っちゅうヤツでしょうか。 51歳で!? ……若いなぁ、若いのに、ホンマ…。 大変でしたね。」 「それでこの方、先週は僕の番組聴けなかったらしいんです。 今日、リクエストいただきました。 この曲が告別式の時にずっとBGMで流れていたそうで、 『僕の生涯の想い出曲になりそうです』 もう、ホンマにこの番組を聴いてくれるリスナーさんにも、 いろんな人生があるんですね」 「埼玉県からいただきました。 たぶん『LISMO WAVE』で聴いてくれてはるんでしょうね。 ありがとうございます。 まさやん、ほんっとにお悔やみ申しあげます」 こういう話題でも、ヒロT氏はサラッと、 でも別に乱暴に扱うわけでもなく、丁寧にコメントしてくれました。 今朝のFM COCOLOにて、ちょっと感激したできごとでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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