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テーマ:癌(3550)
カテゴリ:家族・家庭・交友関係
昨年の8月24日は、
わが家の歴史が大きなターニングポイントを迎えた日です。 そう、ヨメさんの病気が発覚した日です。 本人から病名を聞いたとたん、 意識が飛んでしまい、ボーッとしてしまいました。 で、目の前の現実から無意識にそらそうとしたのか、 まったくどうだっていいことを考えていました。 彼女のがんが判明した8月24日から 彼女がみまかって告別式を迎えた10月31日まで、 ケータイアプリに別日記を毎日付けていました。 その日記のうち、昨年8月24日の項を転記します↓ --------------------------------------------------------- 妻が石心会狭山病院で診察。肝臓に悪性の腫瘍があるとのこと。 先週の帰省最終日(8月16日)に、むかつきと発熱を訴え、何とか埼玉に戻ってきたものの、微熱気味。本人は風邪と思っていたようだったが、右脇腹が筋肉痛っぽいという症状から胆石を疑ったので、早めに病院に行った方が良いと言っていた。 今日、ようやくかかりつけの診療所に行って、定期的な血圧治療薬の処方をしてもらいつつ、このところの症状を訴えると、胆嚢に腫れが認められたので、急ぎ提携先の石心会狭山病院向けに紹介状をもらってCT検査、冒頭の診断結果がでたとのこと。 妻から告げられた瞬間、よく事態が飲み込めなかった。「え? じゃあ今日は予定していた買い物には行かれへんのかな」と、手前のことしか考えられない。 しかし、来週もう一度診察の上、検査入院と聞き、しかも治療は放射線治療とのことで、手術もできないくらい末期なのかも、という思いに囚われる。 「私、もう長く生きられないかも…」とポツリつぶやく妻。 一気にやりきれない気持ちに。信じたくないが、意外に早く寿命が尽きるのかもしれない。1人で買い物に出かけた車の中で、涙があふれてきた。 実家の父母にはまだ言えない。それより来月半ばに大阪へ出張する予定なのだが、行けるだろうか。 --------------------------------------------------------- 深刻な病に罹患したヨメさんを前に、 まるで手前のことしか考えられない自分。 あまりの唐突な告知に、頭の中が整理できず、 そしてその現実から逃れるような思考しか出てこない。 あのときの感覚は忘れられません。 でもこのときは、 それでもまさかあと2か月で本人の命が潰えるとは 思ってもいませんでした。
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