こんぱすコーチの全方位日記

27日未明にこの世を去った父親。
母親の話では、前日夕刻まで
ふつうに会話が成立していたので、
まさかその日の夜にみまかることなど
まったく想定していなかったそうです。

なぜ事態が急変したのか不思議です。
しかし医師にしてあの世の存在を説いている矢作直樹氏によると、
人の死に際というのは不思議なことの連続で、
同氏が勤務先の病院内で体験したできごとを総合すると、
何が起きてもおかしくないんだそうです。

僕なりに今回の父の死に際のプロセスを追っていくと、
27日未明に死去したことで、
明け方には葬儀社に託送（遺体搬送）ができ、
僕たちは直接そこへ駆けつけることができました。

夜がすっかり明けきってから、
お寺の住職に連絡が取れ、
同日のお通夜と翌日の告別式の予定がかないました。
父親のきょうだいにも連絡がつき、
参列の段取りを汲むことができました。

そして、年をまたぐことなく
つつがなくすべてのイベントを終えることができ、
父親を偲ぶ余裕もある中で年を越すことができそうです。

もしこれが、少しでも臨終のタイミングが遅ければ、
ひょっとしたら火葬場も年内は稼働せず、
遺体のまま年を越していたのかも知れません。
そうなると、精神的・金銭的なダメージは今以上のこととなり、
家の中も混乱したことでしょう。


亡くなる1週間前に再入院したのですが、
特に容態が急速に悪化するわけでもなく、
主治医も「調子がよければちょっとリハビリでもしましょうか」
なんて言ってたくらいだったそうです。

にもかかわらず父親は、母親に対して
今までの苦労をねぎらい、感謝の気持ちを伝え、
自分の人生は幸せだった、と
縁起でもない話をとうとうとしていたんだそうです。

ことあるごとに「ここは本当に良い病院だ」と口にし、
回診の看護師さんにも感謝の気持ちを伝え、
きょうだいや親しかった近所の友人がお見舞いに来ると、
痛いくらいの握力で手を握り、
「ありがとう、ありがとう」と繰り返していたとか。

そういったことをつらつらと考えていくと、
誠実だった父らしい最期だったなぁ、と思います。

『死ぬ瞬間』の著者である、
精神科医のキューブラー・ロスは著書の中で、
「5歳の子どもであれ、95歳の老人であれ、
自分の死期を明確に知っている」と書いていました。

それを考えると、
父親は自身の死ぬ瞬間を今月の27日頃だ、と
分かっていたのではないか、と思います。


ところで、奇しくも父親の告別式（12月28日）は、
ヨメさんの月命日と重なりました。

因果な話です。

ついでながら、母親からそれを聞いて「確かに！」と驚いたのが、
母方の祖父の命日はヨメと同じ10月28日、
祖母の命日は12月24日、
ということで、身内の死が
10月から12月にかけての下旬に集中しているんですよね。

これって、何かいわくがあるんでしょうかねぇ……。

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