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テーマ:肉親を亡くして。(1)
カテゴリ:家族・家庭・交友関係
ふだん意識していないことで、
ある瞬間、ヨメさんがいないことに 言いしれぬ寂しさ、 というかもどかしさを感じるときがあります。 NHKの夜9時のニュース番組『NHKニュースウォッチ9』で、 「全国的にインフルエンザが大流行の兆し」 と報じていました。 その中で「今日、大阪府でも『警報』が発令されています」 「ここ、富田林市にある小児科医院では……」 というアナウンサーの声とともに映像が切り替わったのですが、 それが見覚えのある小児科医院。 そう、長男の誕生時、直後に本人が体調を崩し、 急きょ、地元の総合病院へ転院したのですが、 そのときの主治医が実に誠実な人で 丁寧な診察、退院後も無償で相談に応じてくれるなど とっても良い先生だったんですね。 その人が数年後に総合病院を辞して 僕の実家の近所に小児科医院を開業し、 それからは長男や次男のかかりつけの医院になりました。 今でも帰省した折に、車で必ず通りかかるので 僕にとっては近しい存在なんですよ。 その先生が医院の建物とともに NHK全国区のニュース番組に出ているんです。 --あ! ほら! と、思わずヨメさんに語りかけるように声を出し、 テレビの画面を指さすも、 その瞬間、彼女がいない現実にふり戻されました。 ……寂しかったですね。 やむなく、たまたま母親からメールが来たので 返信する折に、さっきNHKのニュースで…… と書き連ねました。 するとまた返信。 どうやら近畿ローカルのニュースではその先生、 医療ネタでしょっちゅう取材を受けているそうなんですね。 やっぱり誠実な先生だからこそ、 NHKとしても取材したい候補の1人なんでしょう。 で、母親のメールの結びには 「この医院のことを見るたびに、 孫たちを懸命に育てていたヨメの姿を思い出す」 とありました。 余計な哀しみを誘ってしまいました。
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