『交流分析』勉強会4回目
欠番になってしまいましたが、3回目は8月末に済ませました。そして早くも4回目です。今日は主に「人生態度」というものを学びました。人は、相手との関係の状態を4つの象限で区分けします。つまり「自分も相手もOK」(I'm OK,You're OK)「自分はOK、相手はOKでない」(I'm OK,You're not OK)「自分はOKでない、相手はOK」(I'm not OK,You're OK)「自分も相手もOKでない」(I'm not OK,You're not OK)の4種類です。むろん、「自分も相手もOK」であることが望ましいのですが、自分が相手をどう思っているか、自分が相手からどう思われているか、といったことに影響を受けるので、相手の意表を衝くために虚勢を見せたりヘンにこちらが自虐的になっていたりすることが往々にして起こります。最悪なのは「自分も相手もOKでない」ととらえる心理で、よりどころがなくなってしまい、自分の内なる気持ちで問題が解決しないことから、酷い状態になると、不特定多数の人をターゲットとした傷害事件を起こす可能性があります。しばしば米国で起きている、公共の場で銃を乱射して無差別に人を傷つけ、自らも自殺する、という事件などは、この「自分も相手もOKでない」という心理が高じた結果かもしれません。この4象限のとらえ方は、養育されている子どもの頃に養育者(親)からどのような施しがあったか、ということが深く根ざしているとのこと。そう考えると、親の子どもへの接し方ってとても大事なんだな、と思います。ただし、悩ましいのが、親が子どものためを思って愛情深く接したとしても、受け取る側の主観で判断されてしまうということです。親の子どもを思う気持ちが裏目に出てしまい、子ども側は真逆にとらえることもアリなのでややこしい。よほどのことがない限り、「自分も相手もOKでない」ということにはならないでしょうが、かくも人間の心理というのは複雑であり、取り扱いがとても難しい、ということを改めて学びました。 【新品】【書籍・コミック 人文・思想・社会】交流分析の理論と実践技法 現場に役立つ手引き価格:6,480円(税込、送料込)