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テーマ:気になったニュース(31010)
カテゴリ:最近思ったこと
昨日ネットニュースを見ていたとき、今日のNHKのバリバラという番組で『障害者に感動は必要?大討論』という内容を放送することが載っていました。
で、何となく気になって、昨夜は「24時間テレビのドラマ」を見てしまいました。 感動を与えられる障害者ってごく少数の頑張り屋の代表選手であって、大多数の障害者の方達はそんなに頑張れないし美談とは縁がないだろうから、美談仕立ての取り上げ方には異論も多いことと思います。 でも、例えばドラマにしても、ごく普通の障害者の大変さを、全くの感動なしに淡々と綴っていたら観る人はいるのだろうか とも。。。 観るのは世の中の大多数を占める一般の人達で健常者がほとんど・・・ 自分たちに置き換えて、頑張ればのりきれる という夢をもらって週明けから仕事や生活に頑張るか という人達が多いかと思います。 障害者といっても、障害によって、その程度によって、重複か単独か、また先天・・・生まれたときからか 中途・・・健常者が事故や病気で障害を負ってしまったか によって大きな違いがあり、一纏めにはできません。 ずいぶん昔、障害者の施設や訓練風景などを見学したことがありました。 車いすバスケットの練習風景を見たとき、選手達は上半身が筋肉ムキムキでたくましく、もの凄いスピードでぶつかり合ったりして迫力がありました。事故などで中途障害を負って車いす生活になった人達の中には、スポーツタイプの車に乗って車いすも自分で出し降ろしでき、歩けないだけで全て自力で活動できる人達がいます。仕事もバリバリやっていて、ただ目線が低いだけ という方々を何人も見ました。 視覚障害の場合は、普通の社会生活を送っていて、仕事も家庭もある中で病気などで失明してしまったら・・・ 自立・・・一人で歩き回れるようになるための訓練は厳しいし、大変です。 でもそれは命がかかっているから耐えなければならない。そんな訓練士の方との訓練風景も見たことがあります。 情報を得るための点字・・・年齢が上がるほど覚えるのは難しいと思います。 私も昔触ってみたことがありますが、点の位置や有無は指先ではまったく感じ取れませんでした。 それを指先で読み取れるようにするのも、凄い訓練が必要になるだろうと思います。 ドラマを観てしまった感想は・・・ 昨夜のドラマは中学校の先生が病気で失明してしまってから復職するまでのお話で実話でした。 最後はハッピーエンドで美談仕立てでした。 まあ、復職したらしたで、最近の中学生は自殺とかイジメとかいろいろ問題があるし、先生の障害の有無とは関係なしにかなり困難な状況もあるのかとは思います。そんなに簡単なことではないだろうな とも。。。 ドラマの中でも出ていましたが、以前から視覚障害者には自立するための職業がいろいろ用意されていました。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師、理学療法士などは国家資格をとって仕事に就くことができます。 視覚障害だけなら、目が見えないことをなんとかフォローできれば手足、身体自体は問題なく動けるのだから ということで自立生活の道は開けています。もちろんそれまでの訓練などの努力は必要ですが・・・ 学校の先生 ということになると、それまでの経験を活かす ということも必要だろうし、でも一人ではできません。 補助の教師が必要だし、フォローする人達、体制も必要です。 授業のための準備作業も、ドラマでは奥さんが手伝っていましたが、大量の資料を作るにはボランティアなり手伝う人が必要でしょう。 人件費も一人分では済まなく、補助教員(正規職員でなくても教員免許は必要でしょう)や音声ソフトなどコストもかかり、効率性を重要視する民間・・・私立の学校では難しいのではないかと思います。 公立の学校だからこそ、トップの判断があればできることなのかもしれません。 でもその分、公立の学校にはいろいろ問題もあって、生徒指導などには困難も伴いそうだし。。。 生徒指導を滞りなく行うには、担任一人だけでなく学年全体で、あるいは学校全体や教育委員会、関連団体などとの連携も必要だろうし、それは健常者の先生でももちろんですが、障害者の先生となると余計に大変なことだと思います。 そんなに簡単なことではないだろうな。。。。。 でも、夢があるのはいいことだと思います。 頑張ればできるかも という・・・ もちろん、そこまで頑張りきれなかった人達も数多くいそうですが。。。 だからこそ、頑張った人達を出して、少しでも夢を追おうよ という映像を流すことはよいのではと思います。 障害を負ってしまった直後の、目が見えなくなって引きこもってしまう状況は、誰でも想像できると思います。 しばらくは泣いたり、茫然自失の状態を経て、前に向かえるようになるかと・・・ 家族も巻き込んでの大変な時期を経て、少しずつ歩き出す・・・ その先は、夢を叶えられるか、できることで我慢するか その時の運などもあり、良い悪いはありません。 頑張りきれなくても、それを受け入れて生活していく というような話はテレビには出てはきませんが。。。 きれい事だけでまとめてしまっていて、現実の障害者の像とはずれてしまう部分があるかもしれませんが、それでも、一握りのエリート障害者を見せて、観る人達の気持ちを少しでも明るくして明日からの生活の足しにする というのは、私は否定はしません。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月28日 19時51分03秒
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