|
カテゴリ:フランス語入門
Bonjour Madame, Monsieur, Madmoiselle !
それでは復習から始めましょう。 次の文の意味は何でしょう。 解答はページの一番最後です。 1 Que puis-je faire pour vous ? 2 Je voudrais prendre une douche. 3 Vous allez tout droit. 4 Savez-vous où je peux trouver la Poste ? 5 Où allez-vous ? 6 Je voudrais prendre un thé, s’il vous plaît ? 先生 今日は生徒のほかに渡仏暦2回の姉を招待しています。 私にとっては挑戦状を叩きつけられたようなゲストです。 昔、京都でフランス語習った人に monsieur はどう言うのって聞いたら。 姉 モンサーよ。やあねえ、ちょっと何年も見てなきゃ忘れるわよ。 それで? はい、進めてちょうだい、授業。 生徒 負けてます。 先生 では、始めます。 今回、覚えていただきたい表現はこれです。 今回はカタカナの発音でも通じやすいフランス語のセリフです。 「あなたのものですか、そのかばん」 C’est à vous, le sac ? セ タ ヴ ル・サッk ? Is it yours, the bag ? 「そのかばんはあなたのものですか、」 Le sac est à vous ? ル・サッk エ タ ヴ? The bag is yours ? 「そのかばんはあなたのものですか」 カバンはフランス語では sac ですが、ク は子音だけなので、 ウの母音はできるだけ消してください。サッk 男性名詞なので ル・サッk le sac スーツケースは女性名詞なので ラ・ヴァリーズ la valise セタヴ? C’est à vous ? あなたのですか。 ル・サッk? Le sac ? カバン。 セタヴ? C’est à vous ? あなたのですか。ラ・ヴァリーズ? La valise ? スーツケース このカタカナフランス語で充分通じます。 フランス語の発音は単語によって日本人には難しいものも ありますので誤解のないようにお願いします。 ほかにも言い方がありますが、 Rの発音が入るので咄嗟には言えないかな、と。 C’est à vous, le sac ? カバン、あなたのですか。(このセリフはカバンを指して言います。) Oui, c’est à moi. ウィ、セタモワ はい、私のです。 幼いフランス人の子供は セアモワ と言うことがあります。 Non, ce n’est pas à moi. ノン、スネパザモワ いいえ、私のものではありません。 C’est は それだけならば セ なのですが、 この後に母音の ア がきています。 それで t が ア とくっついて タ となります。 C’est à qui ? セタキ 誰のですか。 qui は「誰」と言う意味です。 C’est à vous, la valise ? スーツケース、あなたのですか。 Oui, elle est à moi. ウイ エレタモワ ええ、私のです。 Non, elle n’est pas à moi. ノン エルネパザモワ いいえ、私のではありません。 C’est à qui ? 誰のですか。 Il est à vous, le sac ? イレタヴ、ル・サッk ? カバン、あなたのですか。 Elle est à vous, la valise ? エレタヴ、ラ・ヴァリーズ ? スーツケース、あなたのですか。 上記の il, elle はこの場合、それぞれ、le sac, la valise を指しています。 Il 彼は , elle 彼女は、と人間を指すことを最初に覚えますが、 このように男性名詞の単語、女性名詞の単語を指すこともあります。 さ、ヌ コンティニュィオン nous continuons… 続けます。 ● C’est à vous を文法的に見ていきます。 C’ は ce ス で 動詞 être の主語です。 est は 動詞 être の三人称単数形です。 主語に「彼は」「彼女は」「牧野さんは」「それは」などが来ます。 動詞 être は存在を示す「~で、ある、いる」のような意味になり、 英語の be 動詞に近いと思ってください。 しかし、表現上、使い方は若干異なってくることもありますので、同一視は避けてください。 さて、ce の e は次に続く est の 最初の母音 e と e が重複するため アポストロフ apostrophe ‘ をつけて C’ として、一文字のように、c'est とします。 ● では êtreの動詞活用を見て行きましょう。 直説法現在形 肯定文 Indicatif présent Je suis Tu es Il est Elle est Vous êtes Nous sommes Ils sont Elles sont 直説法現在形 否定文 Indicatif présent la négation avec "ne... pas" Je ne suis pas Tu n'es pas Il n’est pas Elle n’est pas Vous n’êtes pas Nous ne sommes pas Ils ne sont pas Elles ne sont pas 例文 Je suis professeur. 私は先生です。 Tu es apicultrice. 君は養蜂家です。(女性の養蜂家) Il est étudiant. 彼は学生です。 Elle est étudiante. 彼女は学生です。 Il とelle に続くétudiant に注意してください。どちらも「学生」という意味です。 彼は étudiant 彼女は étudiante このように elle 女性名詞にするために e が最後につきます。 Vous êtes salariés. あなたは、あなたたちはサラリーマンです。 ヴゼt サラriエ Nous sommes apiculteurs. わたしたちは養蜂家です。 ヌソm アピキュルトァー Ils sont médecins. 彼らは医者です。 イルソn メdサン Elles sont vendeuses. 彼女たちは販売員です。 エルソn ヴォンドゥーズ (ヴァンドゥーズ) Il n’est pas là. 彼は不在です。 イルネパラ Elle n’est pas là. 彼女は不在です。 エルネパラ 先生 ちなみにフランスでは駅や空港などでカバン、スーツケースから持ち主が離れていると罰金の対象になります。知らない人もいますので、たまにそういうことが起こります。 実はテロ対策の一環です。誰のものかわからないカバンがあったら、すぐ周囲の人にこの質問をして持ち主がわからない場合、007になりきって即その場から離れることが鉄則です。 1986年頃だったか、パリ市の中心街の郵便局にふと置かれていた箱を見て直感でその場を離れた後、箱は爆発しました。命拾いをした人のすぐ隣にいた人はその場にいたままだったため犠牲者の一人となりました。命拾いをした人はその時この質問をしていれば隣にいた人も助かったのに、と後悔して語ったこの話しは新聞記事に載りました。 姉 なんだか物騒よねえ。 生徒 フランスではジェームス・ボンドの僕。 先生 そんなに普通に遭遇することではありませんが。 日本国内だって拉致されることもあるでしょう。日本の大学の先生も昔いきなり大学構内でテロリストに命を奪われたことがある。その先生はある国で禁止された文学を訳したから、という理由で。 イギリスでもロンドンでテロ事件が2,3年前にあった時、知り合いのイギリス人がその日の朝、同僚が偶然車で拾ってくれて命拾いをしたそうです。いつものようにバスだったかメトロかに乗っていたら犠牲になったかもしれないテロ事件がありました。公共の場を歩く時は一応頭の隅っこに置いて、ま、いざという時はパラノイヤックと思われてもいいから、あえて質問する。C’est à qui, le sac ? すべて昔の話ですが、私の通ったパリ市内の学校の先生は爆発現場にいて幸い犠牲者にはなりませんでしたがショックで一週間動けなかったそうです。でも別の知人は爆弾が炸裂する場所に居合わせたそうですが、幸い、シューという音だけで不発に終わったので笑ってしまったそうです。私はパリ中心街でパリ第四大学などあるサン・ミシェルのメトロの駅に入りかけて何か目が痛むなあ、と思いながら階段を降りていったのですが、その内、メトロの奥から激しく甲高い若い女性の悲鳴が聞こえてきて、どうも彼女の目の前で手榴弾か何かが炸裂したのではないかと思います。男性二人に支えられてやっとの思いで出口に向かって歩いてきました。結局、私も目がチクチクとかなり痛み始め、メトロは出ました。その後はセーヌ河沿いの風に当たればいいかな、と仕方なく歩いて。痛みはちょっと長引きました。 と、いうわけでサヴァイヴァルの C'est à vous, le sac ? でした。 いきなりですけど、 紅茶は テ で通じます。 ミント水なら マンタローで、ばっちり通じます。 (ほんとうにいきなりでしたね) 復習の解答です。 1 Que puis-je faire pour vous ? ご用件お伺いします。 2 Je voudrais prendre une douche. 私はシャワーを浴びたいです。 3 Vous allez tout droit. まっすぐ行きます。 4 Savez-vous où je peux trouver la Poste ? 郵便局はどこかご存知ですか。 5 Où allez-vous ? どちらに行かれますか。 6 Je voudrais prendre un thé, s’il vous plaît ? 紅茶を一杯ください。 フランス語 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 1, 2017 09:20:16 PM
コメント(0) | コメントを書く
[フランス語入門] カテゴリの最新記事
|