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カテゴリ:健康
三日前ほど、日本の姉と電話で話をしていて、(フランスからだと、契約料金内で固定電話に何時間話しても追加料金が生じない有り難い制度で、これを利用してよく電話をする)腎臓に良くない食べ物を上げていたら、サツマイモやバナナやキーウイ、メロンなどが出てきて笑ってしまった。メロンとバナナをミキサーにかけたスムージィなジュースを毎日のように飲み、キーウィも毎日のように食べるのが日課で、夫が最近サツマイモもたくさん買ってきたからである。
フランス中央高地コレーズ県 Ussel の町の市場にて。2020年8月初旬。 肝臓は体内に栄養素を送る働きをする、と確か昔読んだ。 腎臓は血液をろ過して老廃物や塩分を尿として排出させる働き。 今朝、腎臓と肝臓に良い食べ物を見ていて、気になったのが、日本人の腸の長さ。 日本人は腸が長いので、欧米人より酒に弱い、という説を以前、どこかで読んだ記憶があった。 それで、つい気になったが、これに関するブログを発見した。 日本人は腸が長いか(1)〜(3)を読むと、なるほど、日本人の腸が欧米人と比較して長い、という説はそれほど信憑性のあるものではなかったことがわかる。 確か、日本人は欧米人に較べて酒に弱い、なぜなら、腸が長いから、というアルコール中毒にならないように呼び掛ける実は極めて良心的なサイトでそのような話が載っていたことがあった。 実はフランスで、アルコール中毒と医者から認定されて、一切のアルコールを断つように言われてしまったフランス人の知人がいた。彼の場合は、ケーキに含まれたアルコールも白ワインで煮込んだ肉もご法度。煮込んだら、アルコールは消えるだろう、と思いつつもそれもダメ、ということだった。まあ、この人が20代後半の若い時は、ビールを飲みながら、真冬の凍てついたパリの路上に駐車していた車の上を次から次に飛び乗り、あれだけ酔っているのに、たいした運動神経だと感心すらしたものだった。彼はのちに奥さんから長年に渡って酒を飲んでは注意されていた。 実際、パリ市内の日本食レストランで酒に酔った20代の若いフランス人を見たこともあった。暴れる、ということはなかったが、明らかにふらついていた。 友人のドイツ人も弟がバーでビールを飲み、帰宅途中、雪の中に倒れて眠ってしまわないか、と弟を心配していた。 フランス人の若い女性も恋人がワインやビールを頻繁に飲み、まともな会話ができないと悩んでいた。 家族や友人の集いで食前酒、ワイン、食後酒が食卓で勧められるのが常だけれども、確かに飲め、飲めと無理強いする人はいない。食卓には水もちゃんと用意される。 それでも、酒が入り、議論が始まり、激しい口論が生じることもある。 昔のアメリカのテレビドラマシリーズで、よく立派なオフィスでウィスキーを水代わりに飲むシーンがある。リッチな役を優雅に演じるハンサムな俳優のあの仕草が戦後どれだけ当時の若いフランス人に影響を与えたことだろうか、と思う。 日本の話であるけれども、退職後、昼間からビールを飲むようになり、一日にどれだけ飲まれたのかはわからないが、おそらく10年間以上はそのような生活を続けた方が、最後に苦しい黄疸症状や腹水に見舞われ、最終的に腎不全で亡くなられた。 一方、90歳を超えたフランス人のご婦人は、昼食と夕食の際、必ずグラスに一杯か二杯の赤ワインを飲んでいらした。ランチにはよく牛肉のステーキと野菜の煮込みを食べていらした。夕食は野菜の煮込みかスープか、もう少し軽食だった、と思う。ご婦人はほっそりした方だった。 義理の母上も同じで、もうすぐ90歳になられるが、昼食時にはやはりワインを口にされていた。 ただ、夕食は長ネギとジャガイモのスープに軽くヨーグルトだけと気を遣っていらっしゃる。 酒は肝臓に良くない。しかし、食事と一緒に少したしなむくらいの酒は害にならないのでは、と思いつつ、個人個人が過去に何らかの大病を負った場合はまた話が違うのだろう、と思う。 これを書いたら、アンチ酒群から非難を浴びるのだけれど、とはいえ、すでに知られている通り、酒には殺菌作用もある。 それがおいしいから飲む、という理由だけで飲まれたわけではなかったようだ。 1931年生まれのフランスの方の話では、酒臭い学童がクラスにおり、親が殺菌消毒の目的でわざと飲ませて学校に送っていたそうだ。今では想像もつかない話。第二次世界大戦が始まる前くらいのパリ郊外の話だった、と思う。聞いた話で、文献に載っているような話ではない。 19世紀の詩人ヴェルレーヌ Verlaine はアブサント l'absinthe と呼ばれるアルコール度90度の空恐ろしいものを飲んでいたことは知られているが、現代では禁止されている。 詩人のランボー Arthur Rimbaud、画家 ロートレック Toulouse-Lautrec、 モディリアニ Modigliani、ゴッホ Van Gogh もこのアブサントを飲んでいたらしい。 ユトリロ Utrillo(26 décembre 1883 -5 novembre 1955)も酒飲みで、彼の絵は明らかに酔っぱらって震えるような筆さばきで描かれている。 肝臓と腎臓、胃腸、大事にしましょう。と、いうことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 22, 2020 02:41:36 AM
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