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テーマ:愛犬のいる生活(77285)
カテゴリ:ごめん、Pinkyが素晴らしくて
遊歩道に面したビーチバーの低いカウンターに腰を下ろしたmammyとピンさん。 夕暮れ時の風が涼しく、夏の終わりを感じさせる。 日本の夏ってどうしてこんなに短いんだろうなぁー、、 ちょっと切なくなるやねぇー。 次から次へと浜っこワンコたちが通る。 ピンさん少しだけ顔を上げてワンコたちを見送る。 ピンさんは何もしなくても、こうやってたくさんの人が集まる場所でくつろいでいるのが大好き。 ずっとmammyの仕事につきあって接客をしていたからかな? 電車で帰る人は駅のある西に向かい、車で帰る人は駐車場のある東に向かい、帰り支度を始める人もちらほらと出てきた。 そんな中アメリカ人男性3人組の一人がわたしとピンさんの前で足を止めた。 「ヘイ!僕のこと覚えてる?」 「ん?」 「何年前かな、、、この先のビーチバーでお話したんだよ!君は二頭ロットワイラーを連れてたよ!あれ?一頭しか今日はいないの?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「あはぁーーー!うちのでっかい方のロットが喜んで穴掘って、あなたのこと砂だらけにしちゃったこと思い出した!」 「そうそう!」 「うわぁー、覚えてる覚えてる!」 名前も知らない彼だけど、二年連続同じ海の家で会ったんよね。 なんだか懐かしいなぁー。こうやって声をかけてくれるってのも嬉しい。 今日はなんだかいろんな人と会うなぁー。 だけどみんな名前も職業も、なーんにも知らない人たちなんだよね。 いつもなら海にやってきても少し海の空気を感じたら早々に家に引き上げていたわたしとピンさん。 今日はピンさんがあちこちで、「もっと歩くもっと歩く」と言った理由が分かる気がする・・・・・・・・。 ***************************** 夕焼けがきれいな西方向にチェアーを傾けて、しばらく夏の空の変化を楽しむことにした。 すると後ろから "What's up?" と男性の声がした。自分に声がかかってるとは思わず何気なく東の方に目をやると、 びっくり (・_・;)_・;)・;) ) ...まじ? Jammy Foxx似のbrother Fがニタニタと笑いながら立っていた。なんでそんなに驚くかというと、前の日『Ray』を観たんだよね。 で、くされ縁の友達brother Fになんとなーーーく似てない?と思っていたところ。 "Hey! I was just thinking about you last night!" そう言うと "No, you were not!" と言われて、 「ほんまほんま。ほんまやでぇー。ちょっと電話してみよかと思ってたところやねん」 するとbrother F、流暢な関西弁で 「何言うてんねん。りーちゃん(mammyの愛称)の着暦なんかこの携帯で見たことないしなぁー。嘘はあかんで、ほんまに」 と言われて、まー、、、そないに怒らいでもぉーーーと、引いているとピンさんが飛び起きてカウンターの上に両手をついた。 "hey hey hey! baby girl, take it eazy. I'm not gonna eat your mammy!" デカイ図体して二歩程後ろによろめいたbrother F。相変わらずピンさんには触れないというか、怖がるところが妙に面白い。 「あはははー、my baby girlは強い味方やでぇー」 それでも彼はあーだこーだと音信不通のわたしを攻め続けた。 「めっちゃ日焼けしてぇー。えらい黒なったなぁー」 と、話を変えようとしても 「ほっといてくれ、黒いのは元々やねん」 と、素で交わされ、毎度のようにわたしの身の上話を話さされた。 そして懇々と『友達というものはどうあるべきか』ということについてレクチャーを受けたmammy。 ピンさんは足元で真横になって時々フガーとため息をつく。 なんやmammyえらい攻撃受けてるけど、ケタケタ笑ってるしほっといてもええんちゃう?でも、ため息でわたしの存在はアピールしておかないとなぁー。 そんなふうに思っていたのかな? 最後はお互いの近況報告をして、shake handsをして(ピンさんがいるからhugは怖くて出来ないらしい)彼は駅に向かって歩き出した。 そして振り返り放った言葉は "Hey, Lee! stay out of trobule" あははーーーそりゃあ、ここ一年のわたしの生活、告られたらそんな言葉しか出んわな! ピンさんゆっくりと立ち上がって、mammyの膝の上に上半身をピョンと乗せてmammyの顔を舐めてきた。 ピンさん、うちらもそろそろ帰ろうかぁー!ご飯食べる時間やしなぁー! ピンさんはピョンと飛び降りて笑顔を見せた。 住宅街を抜けて家に着くまでの間、近所のおばあさんやおばあさんや、おばあさん(全員おばあさんかい!突っ込みいれておきます) に遭遇。 みーんなかけてくれる言葉は同じ 「今年も暑いけど、元気にしてる?ピンキーちゃんは元気?大丈夫?」 わたしとピンさんを見て、みーんな思うことは同じなんだろう。 去年の今頃はLittle Sisterがいなくなってこの世の終わりのような生活を送っていた。 名前も住所も電話番号もなーんにも知らない人たち。 この海で出会って、そして偶然会うと少しお話をするそんな間柄の人たち。(黒い一名は除く) だけど、こうやってわたしとピンさんのこと少し気にかけてくれているんだなぁーって思うと、 やっぱり人の心ってありがたいなぁーって実感する。 帰宅した時はもちろん目がウルウル、ピンさんの足を洗って軽く体を拭きながら、一滴の涙が零れ落ちた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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