|
テーマ:本当に効く?健康食品(62)
カテゴリ:飲み食いの話
知的障害者を山に連れて行くグループももう25年ばかりになるだろうか。その中に健康食品マニアとでも呼ぶにふさわしい人がいる。母親で、娘2人とも知的障害がある。それが影響してか、「身体に良いもの」に反応する。
醗酵玄米と言うものがあるそうだ。玄米を炊いて数日炊飯器で保管し、醗酵させると言う。ネットをミルと、その間に化学変化が起きてミネラルやフィチン酸と反応し、もっちりとして排便を促すと言う。乳酸醗酵もするそうだ。 一応醗酵学を学んだものとしては「こんな物騒なもの、よう食べんわ」と言うところだ、炊飯により、酵素は失活し、微生物も芽胞を作るものをのぞいて死んでしまうのに、ここから醗酵だ乳酸菌だと沸いてくるなら、かなり特殊な菌と言える。100度に耐える菌は好温菌、かなり怪しいものだ。芽胞を作る菌で有名なのは納豆菌。これが生えまくった飯を食うのは少々乱暴だと思う。乳酸醗酵したら漬物の匂いがする。そんな飯は食欲が湧かないだろう。醗酵ではなく腐敗の方が呼び名としてふさわしいと思う。ちなみに、醗酵は人体に有用なものを火生物が生産すること、腐敗は有害なものを産することだ。 彼女も懸命に話すので、ふんふんと聞いておくが、通じが良くなると言うよりは下痢の方が近いのではないかと思う。 玄米は精白前の米で、糠には確かにビタミンB群や難消化物、ミネラルが含まれている。わざわざ醗酵させなくても、目的は達せられるだろう。食感は米よりも固くなり、よいとは言えるまい。浅めの精白で十分目的は達成するはずだが。 それらしい理由をつけて取り入るのが商売でもあるけれど・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月11日 21時49分24秒
コメント(0) | コメントを書く |
|