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テーマ:入れ歯のこと(7)
カテゴリ:健康のこと
歯周病にやられて奥歯を失ったのが15年前くらいだろうか。入れ歯にするのがいいだろう、という歯科医に従って入れ歯にしたのだが、「水につけて保管して、時々洗浄剤を使うように」と言われた。「くれぐれも入れたまま磨かないように」とのことだ。
勤務先で超音波洗浄をやっていたので、歯医者でもやっているのだからと自分で買い込み、使ってみたらなかなか具合がいい。老眼鏡も実に綺麗になる。汚れがもわーッと出てくるからいかにも綺麗になっている気がする。で、入れ歯洗浄剤と超音波洗浄とどっちが効くんだろう?と思って洗浄剤が汚れたら青い色が消えるのを目印にやってみたら、超音波で洗った時には青色が消えないので、汚れはほとんど超音波だけで取れたことになる。ならば洗浄剤なんかいらないじゃないか!水さえ取り替えていけば綺麗に保てるはずだ。 それでも買っちまったものは捨てるのも惜しい。雑菌が99.9%取れるともある。ところが実際に使って、翌る日まで液を放っておくと容易の底に滑りがある。アルコールで拭いてもまた出てくる。毎度出てくるのなら、これは口内細菌の菌体と考えるのが自然だろう。現役の時なら顕微鏡で調べればよかったが、今はできない。 99.9%取れるということは、菌が1/1000になるということだが、微生物を取り扱う者の中では「3乗減る」という言い方をする。10のマイナス3乗というわけだ。この値は、元の最近数にもよるが、劇的な殺菌とは言えない。5乗ならまあ効いてるな、というところだろうか。 実際に菌数を測ったわけではないので推測の域を出ないが、「これで殺菌できた」とは思わないほうがいい。誇大広告とも言えないだろうが、CMの映像ほどは効いていないだろう。殺菌とは、簡単なようで難しいのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年07月18日 22時57分18秒
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