500文字の心臓「おはよう」、投稿作品。
今日は午前中は太陽が出ていましたが、午後からは雲が出てきました。前回に引き続き、500文字の心臓さんに投稿した作品をアップします。お題「おはよう」 南極調査隊の幼馴染みから送られてきた隕石は、珍しい物だった。拳ぐらいの大きさで、振ると中に液体が入っているような音がした。俺は計測後すぐに割って、中身を培養液で満たしたシャーレに分けて入れた。 何も変化がないまま、一ケ月、二ヶ月と過ぎて行った。その間、4と5のシャーレには刺激を与えていた。それでも何も起こらない。 一年が過ぎた頃、5が突然、緑色になった。俺は生命誕生かと期待したが、緑色をしたカビにも見えた。そして生ごみが発酵したような嫌な臭いがした。それからは変化が激しかった。ボコッボコッと泡が出来ては消えていく状態が一ヶ月間続いた。二ヶ月目、泡が生まれているのには変わりがなかったが、あらゆる色に変化し始めた。 その状態のまま、また一年程が経った。培養液の色が半透明になった日の朝、俺がシャーレを観察していると突然、大きな泡が培養液を持ち上げ始めた。数時間かけて十センチ程の人間のような形になった。そして口のあたりから「おはよう」とこもった様な声を発し、一瞬でシャーレに沈み二度と動きがなかった。(449文字)↑ ここまでです。今回は、日常の朝の光景が思い浮かびましたが、誰でも思い浮かぶものなので外しました。珍しい物で「おはよう」を使えないかなと考えまして、隕石が思い浮かびました。もう少し文字数が許すなら他の結末も考えていたのですが、それは無理でした。(力不足で、出来なかっただけじゃん ← 心の声(笑))