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るうの雑記帳

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Apr 16, 2006
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カテゴリ:スーフィズム
ラビア・アル・アダビアは言う。

愛するものと愛されるものには一切の隔たりはなく・・・・

師よ、あなたは何を私に見せるのか


わが師(メブラーナ)ジェラールッディンルーミーは言う、

それは、すべて私だ。
キリスト教徒、無神論者、偶像崇拝者、学問の徒
すべての善と悪と、天と地と、
それらが抱くすべてのもの、
それは、私だ、と。


観るものと観られるものにも一切の隔たりはなく、
そこにはなんの違いもないのだろう。

スーフィーはすべてを包括し、なおかつ超越する。
そこに一切の我が入り込む余地などなく、
瞬時にそれと同化し、消滅する。
と、同時にそれを認めるもの、識別するもの、観察者が同席し、
そしてその観察者も入り込む余地などないほどに、
一瞬にして、その対象物から消滅する。
まさに、真我のみがそこに存在し、我の入り込む余地など認めないのであろう。


白い薔薇は何を想う?


あなたは白い薔薇を見て、我を忘れるほどに見つめたことはないだろうか、
そのたぐい稀なあまりの美しさに一瞬我を忘れ、
白薔薇と共にあり、白薔薇そのものになる、
そこに一切の隔たりはなく、なおかつ、我欲を越えている、
白薔薇は自分そのものであり、自分は白薔薇そのものである、
まさに、観るものは観られるものである、とでもいうように。

だが、スーフィーはその特異の修練によって、通常の意識を毎瞬一定のレベルに導くように習慣付けられる、そうした時に初めて、すべてのものが同一であり、また超越し、消滅する、という境地を体得するのである。

それもこれも、否、そして私である、と。
(それもこれも私である、そして否、を同時に含む)


すべての愛するもの、それはスーフィーである。


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今や、探求者は、霊的な体験のわかりにくさを垣間見ている。

もし、彼が、創造的な活動家ならば、
彼は時折不意にインスピレーションが心に浮かんでくるような段階に入っている。
もし、恍惚的体験への傾向がある人ならば、
意味に満ち、喜びに溢れた完全感が、間欠的に起こり、
またそれを自分では制御できないことに、自ら気づくだろう。
秘密は自己防衛するのである。
つまり、「あなたの想いのままに霊性に注意を集中しなさい。
もし、あなたがそれに値しない者ならば、、霊性はあなたを避けるでしょう。
それについて書きなさい。それを自慢しなさい。それについて注釈しなさい。
そうすれば霊性は、あなたに利益をもたらすことを拒絶するでしょう。
それはたちまち消えてなくなるでしょう。
しかし、もし霊性があなたの集中力に眼を止めるならば、
それは、よく馴れた鳥のように、あなたの手元にやってくるかもしれません。
孔雀と同じように、それは価値のない場所には止まろうとはしないものです。」

価値のある場所にとどまる

こうした発展段階を経て始めて、スーフィーは道についての何がしかを他者に向かって伝達できるようになる。もし、それ以前に行おうとすれば、「それはたちまち消えてなくなる」だろう。

ここでもまた極端なものの間の絶妙なバランスは、必要不可欠である。
さもないと、すべての努力は、水泡に帰してしまうかもしれない。
あなたの心というネットは、極めて傷つきやすい、とルーミーは言う。
それは、その獲物を上手に捕らえるように調整されていなければならない。
もし、不幸があれば、そのネットは破れる。
もし、ネットが破れていれば、それは役に立たないであろう。
あまりに大きな愛は、激しい対立と同じように、ネットを傷つけてしまう。
「そのどちらも行ってはならない」


ルーミーは言う。
「もし、ある人が、隅々まで智恵に満たされていて、無知なところが全くないならば、
彼はそれによって破壊されてしまうだろう。
したがって無知は、賞賛に値する。
というのもそれは、存続を意味しているからである。
夜と昼が互いに補完し合っているように、この交替という意味で、
無知は智恵の協力者である。」



*The Sufis 著 イドリスシャー
より一部を抜粋


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すべての二元的対立は、それによって得られうる恩恵のためにある。
対立するものは、同時に補完するものであって、敵ではないのであろう。

スーフィー的に言うのなら、それはすべて我が内に内包されるものである、と。

ただ一度でも、なにかに魅せられ没頭したことがあるなら、
あなたはスーフィーである。
ただ一度でも、だれかを深く愛したことがあるならば、
あなたはスーフィーである。
しかし、スーフィーがスーフィーたるためには、研ぎ澄まされた修練の賜ものである、
知覚の扉を叩かなければならない。
知覚の扉は研ぎ澄まされ、徐々に神秘の階梯を進む。
その時、観るものは観られるものであり、
観られるものは観るものだと知るだろう。



fana-(新しい夜明け)

ああ、そして朝がやってくる。

その朝は、いままでのどんな朝とも違う、

まったく新しい朝だ。







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最終更新日  Apr 17, 2006 05:51:27 AM
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