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カテゴリ:陸上話
学生時代の話、7月に入り中国五大学対抗選手権と言う大会が終わるといよいよ夏休みモードに入り、夏合宿というのをやってました。 西条の研修センターで4泊5日です。 当時千田町にあったキャンパスから原付で行く人もいて途中瀬野の坂でエンジンが焼きついて立ち往生する場面が多々ありました。
夏合宿に入るとOBの先輩方が差し入れを持って訪問してきます。 スイカとかジュースってのがありがたいんですが何故か「サロメチール」と言う筋肉痛の塗り薬をたくさん持ってこられます。 効いているのかどうか分らないけどとりあえずスーっとするので何か気持ちええ見たいな薬だったような気がします。 スイカやジュースはすぐなくなりますがサロメチールは結構長持ちします。 そのチューブがいっぱい残ります。 もって帰ってもどうしようもないし何とかここで消費し切って帰りたいのですがこれがなかなか無くなりません。 後半に入ってくるとどうやっても消費しきれない感が漂ってきます。 「お前、塗れ」言うて塗るもんでもないし。 まあ、この独特の刺激臭を発する薬を全身に塗りたくって生活する気にはなれませんわなあ。 そこで、強制的に塗って消費すると言う暴挙に出る先輩がいました。 そのお人はN波さん3年生、投擲選手ででかくてベンチプレス120Kgを上げる怪力です。 後に卒業論文で水温と泳力の関係を陸上部員で実験しました。 14度と言う恐ろしく冷たい水の中で泳がされ「N波さんの生体実験」と恐れられたものです。 そのN波さんが統率指揮して皆で一人を取り押さえてパンツまで脱がせて尻にいっぱいサロメチールを塗ってどんどん消費していく作戦です。 何故か世良公則とツイストの「銃爪」がテーマソングでした。 次から次へと血祭りに上がり1年生のほぼ全員が犠牲者となっていた頃、この私が1年生を統率しN波さんに復讐する計画を立てました。 10人くらいで飛び掛り押さえつけようとするのですが、何しろN波さん一人でも人間2人くらいを押さえつけられるような怪力です。 4人くらい飛び付いても余裕で引き摺りながら歩いて回ります。 「わしゃあ無駄じゃあない抵抗をするど~」と言いながら屈強の陸上競技部員を子供のように引き摺り回して抵抗します。 倒すのに10分くらいかかりました。 倒してもまた起き上がったり、最後は息が上がってきて観念した感じでしたがほんま20分くらいの大捕り物となっていました。 これでほぼ全部のサロメチールが消費されめでたく夏合宿もお開きとなる予定でした。 が、思わぬ反撃に遭い気持ちの治まらぬN波さんはあろう事か筑波大学から指導に来てくれていた当時大学院生で現在ナショナルチームのコーチのA場さんを襲うよう指示。 逆らえない我々1年生はまさかそんな大物になるとは知らずA場さんを取り押さえてしまったのでした。 今でもまだあの荒行はやっているのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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