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カテゴリ:ショップリサーチ
錦糸町から渋谷に出たついでに、神南のセレクトショップ(「フリークスストア」「シップス」「ne(ネクストエッジ)」「アクアガール」)を覗く。
細かいことまで書き出すときりがないので、今日は3つだけ、思ったことを。 1.「フリークスストア」のアメカジ・どまん中路線がいいね。非常に新鮮、かつ、何か懐かしいなぁ~と思ってよくよく考えると、岡山にいる時は、ジーンズカジュアル専門店さんでこのテの有力ショップが県内で何店舗か切磋琢磨していたんだよね。そういう匂いのお店なのだ。 それもそのはず、「フリークスストア」さんを経営しておられるデイトナインターナショナルさんは、茨城県に本社のある会社だからだ。 ただ、このお店の特徴は、新品だけでなく、ユーズド(中古衣料)と新品の両方を取り扱っておられることにある。 ちょっと前に「N.ハリウッド」を見た時にも思ったんだけれど、メンズにとってアメカジというのは、トレンドに関係なくいつ何時も一定のファン層がついている基本形、スタイルの一つなんだという気がする。 しかし、レディスもこれがなかなかいいんだよね。特に、最近はトレンドがかなりエレガンス寄りに触れているから、そういうテイストは似合わない、という女性、それには飽きた、という眼には非常に新鮮に映る。 ブルーのストールとか、ペルーのアステカ柄のような刺繍の入ったベストといったエスニックなスタイルをちょっと取り入れるととても可愛いと思うし、ピンク、グリーン、黄色、ブルーといった、ビビッドなカラーのダウンジャケットを外からも目立つ位置に沢山並べてあったのは、かなりインパクトがあった。ホント、久々に昔を思い出しつつ、アメカジルックで決めてみようかな、なんて思いましたよ。 2.今秋から立ち上がった「ne(ネクストエッジ)」。六本木ヒルズで立ち上がりの直後にちらりと見ていたのだが、やはり今日見ても、同店を立ち上げられた元シップスの副社長、中村裕氏や、スタッフの皆さんの店作りへの思い入れの強さ、熱のようなものをものすごく感じた。 1階のエントランス部分には、「ne」の顔となるブランド、「マウロ・グリフォーニ」を大きく展開。同ブランドは、「シップス」さんから販売権が移管したものらしいので、固定ファンがついているということもあるし、当然、お店としては力を入れて売っていかなければならないものだろう。 1階奥がレディス、2階はメンズになっていたが、特にメンズは秀逸だ。マスコミにもかなり取り上げられていた、中村家の家紋入りのneオリジナル商品「ne2005」のブレザー、ボタンダウンのシャツ、トレーナー、チノパン、ジーンズを始め、「SOMET(ソメ・・・注:以前このブログで読み方をソメットと記したことがあるが、ソメが正しいです。お詫びして訂正します)」のトレーナー、「カラッチ」のウールに洗いをかけてラスティックな表情を出したジャケットなど、こだわりのカジュアルアイテムが目白押しだ。 その一方で、レディスについては、今のトレンドがエレガンス寄りになっているということもあり、先発組の人気セレクトショップとの差別化を考える上でも軸をどの辺りに設定するのかが今後の課題なのかな、と感じるところもあった。現状では、量的にも欠落しているアイテム(キャミソール、タンクトップ、カットソーなどのインナー)もあるようだが、走りながら修正が進むことを期待したい。 メンズの匂いにあわせる格好で、敢えて丸の内・銀座OL系のキレイ目の通勤着は捨てて、学生さんや、社会人でも自由業系の職業の方にフォーカスしたカジュアルで攻める、という手もあるかと私は思う。売り上げもそこまで大きくされることを狙っておられないだけに、レディスを面白い方向に持っていける可能性は大きいと思うんですよね。 ネットで検索したが、「ne」のことを取り上げているブログはさくらのブログの常連さん他数名で、まだまだ知名度の浸透には時間がかかるのかもしれない。しかし、愚直なまでに服づくりを愛する、という中村氏のスピリット、そして、家族を中心に、拡大志向に走らず、心配りの行き届く範囲でショップを運営したいという哲学は素晴らしいと思うし、これまでのご経験と高いノウハウをお持ちなので、セレクト勢の中で一定のポジションはすぐに築かれるのではないかという気がした。 3.11月だというのに、どこのお店も、レディスは特に、本当にコートの量が少ないね。ダウンジャケットやピーコート、トレンチをちょぼちょぼ、といった感じで、ウールのロングなんて、2、3点しか出ていなかったりする。 年内は暖冬、が当たり前になってしまったから、当然の流れなのだろう。 その代わりの売り筋、として考えられるのは、まあ、ジャケットというのは当然として、その次はセミフォーマルのワンピースあたりになってくるんだろうね。 今月も結婚式シーズンだし、12月になれば、クリスマスパーティーや、彼氏と過ごすディナー、なんてイベントがあるから、そういう時のキメ服にはもってこいのアイテムだ。 エンパイアラインのシルクやベロア素材などのノースリーブのワンピースに、ストールとか、今シーズンだとミドリフ丈のファーのちびボレロを羽織れば、やはり女らしくお洒落に見える。 面白いな、と思うのは、ワンピースの色だ。黒、ベージュ、ゴールド系、個性的なところではエメラルドグリーンなどの色目が多いのだが、セレクトさんって、百貨店さんのインショップのブランドと違って、ピンクのワンピースのフェイスはどちらのお店も非常に少なめですね。 やはり、モテ服とは一線を画したいんだろうか(笑)。高級感を出したいのか、ターゲットの年齢もやや高めまでを包含したいというものあるのか、なかなか面白いなという気がする。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月09日 01時33分58秒
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