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カテゴリ:ニュース解説ー川下(小売業)
寒い。あまりにも寒すぎる。それなのに売り場にコートが全然ナイ(TT) 午後7時半過ぎ、所用で訪れた原宿にて「インターナショナルギャラリー・ビームス」と「レイ・ビームス」とラフォーレ原宿1階の「アッシュ・ペー・フランス・ブティック」を急いで回ったが、ロングコートはほとんどなかった。そもそも、期初からそんなに品揃えされていなかったんだから、いくら見たってありっこないのだ。
明日は今日より少しはマシになるらしいが・・・。自分が南国育ちで、寒さにあまり強くない、ということを思い知った初春、今月末のスイス&イタリア行きが非常に心配である。雪にも慣れていないさくら、スッテンコロリン、と転ばなければ良いのだが・・・。ヨガで習った腹式呼吸で体を温め、なんとか乗り切ろう! さて、今日付けの幾つかの繊維ファッション関連の業界紙にも掲載されていたユナイテッド・アローズさんのニュースを、シブヤ経済新聞のサイトからご紹介しておこう。 消費の2極化の時代が来る、ということは、最近あちこちで叫ばれているから誰しも感じているはずだが、それがわかっている、ということと、素早くその変化に対応し行動する、というのでは、100倍くらいレベルが違うのではないか。 大概の企業さんは、知っていても手を打たないが、いち早く外商組織を立ち上げ、上顧客の満足を図ろうとしておられるUAさん、流石である。 こういうことは、本来ならば既存の外商組織を有している百貨店業界から先に起きてくるべきだと思うのだが・・・。ちょっと残念である。UAさんは、自由業やIT関連の仕事に従事している人など、若い新興の富裕層や、医師や弁護士、大手企業勤務のサラリーマンであっても、百貨店さんの旧態然とした品揃えやサービスに飽き足らない層をかなり発掘される可能性があるように思う。 既に既存店の顧客の中に、束矢部のサービス対象候補者は相当数抱えておられるだろうから、すぐに事業は軌道に乗るのではなかろうか。 イメージとしては、百貨店さんの外商よりもむしろ、もっとハイグレードな、LVJ(ルイ・ヴィトン・ジャパン)さんの日本独自の事業「セリュックス」に近い形になるのかもしれないですね。貧乏なさくらは、「セリュックス」なんて入ったことはないので新聞や雑誌の報道等から中身を推察して書いている訳だが(笑)・・・。 貴族社会を背景としたヨーロッパのファッション業界には、富裕層向けのアパレルや雑貨商品はゴマンと存在する。だから、インポートを扱っているアパレル、小売業ならば、海外から仕入れてきたスーパーラグジュアリー、ラグジュアリー、ミグジュアリーの商品を売れば労せずして売り上げは取れる。 売上高=客数×客単価、の、客単価の方を上げる戦略である。 しかし、単純に衣料品や雑貨といったモノを売る、ということ以上に、UAさんが提供して行かれるサービスの内容及び、顧客=個客とのコミュニケーションの中から生まれるカスタマイズ・ビジネスの内容の方に私は興味がありますね。一昨日のベンツの福袋のエントリの際にも書いたが、お客様が求めておられるものは、必ずしも洋服だけとは限らないからである。 例えば、マンションのインテリアのコーディネートとか、リゾート地でのバカンスの旅行計画のプランニング及び販売とか、同社が持っておられるノウハウの中からいろいろと面白い商売が誕生する可能性があるように思う。今後の展開に注目したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月06日 23時50分37秒
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