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nomination1103

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2006年01月19日
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半期に1度の恒例行事、日本のファッション業界最大級のアパレル、服飾雑貨の見本市「インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)」へ。

出展ブースの中には、うちの会社の英会話や中国語会話に通って下さっている受講者の皆様、岡山時代に大変お世話になっていたM社のM社長、地元企業さんで、うちの渋谷開催のセミナーやMD講座、経営系講座の常連企業の皆様など、お世話になっている皆様、懐かしい顔・顔・顔に会う(^^)

そして、さくらが応援しているベンチャーさん達。その中の1人、「Majestic Star(マジェスティック・スター)」のデザイナー、志田正和さんにも会った。色使いが綺麗でポップな可愛いが実は風刺の意味合いも込められたプリント、付属のアクセサリー的なディテールが楽しい洋服と、キッチュでインパクトのあるブレスレットなどのアクセサリーを打ち出している。若々しく、非常に感度の高い商品群だ。

志田さんは、今週末の21日(土)と22(日)に、仲間5ブランドと共に、原宿のSTART LINE(神宮前3-31-20、ユナイテッドアローズ本店を少し下ったところです)で、サンプルや1点物、特価品等のセールを開くそうなので、興味のある方は是非足を運んでみてチョ。さくらも突発的な用事が入らなければ、お買い物に行こうと思っております♪



ところで、今回のIFFだが、概ね次のような傾向を感じた。

1.雑貨のブランド+団塊ジュニア以下のキャリア、ヤング向けアパレル商品については、益々内容が充実している。

雑貨に関しては、この展示会と、来月開かれるギフトショーさえマークすれば、資金を持っている人なら個店の開業は完全に可能だな、と思える程、問屋、メーカー発のブランドから、クリエーター系のものまで、アイテムも帽子、バッグ、ベルト、靴、手袋、傘等々、百花繚乱である。

また、アパレルに関していうと、プライスゾーンの低い、いわゆる3,900円、4,900円上代のブランドの感度のレベルが5、6年前に比べてグンと上がっている。昔は安物(ゴメンナサイ)のイメージが強かった名岐地区や大阪の量販系アパレルさんの出しているブランドも、非常にレベルアップしてきたな、という印象だ。

最早、商品の価値は、特に綿素材のカジュアルについては、価格では全く図れない時代になってしまった、と言えるのではないだろうか。

メンズカジュアルでは、“お兄系”の影響で、テイストを問わずシルエットがかなり細身になってきている。サイズ設定が、販路政策と密接に関連する時代になっている。

2.海外勢もアジアのOEM系企業を除けば、USアパレルのみとなり、フランス、イタリア、イギリス、スペイン等の先進国、ファッション強国は、別会場で付加価値の高さをアピールするようになった。

3.60代、70代以上の、キネマ世代向けは元より、団塊の世代、DC洗練世代と、ハナコ世代の中のエレガンス系、インポート好きを対象としたような、いわゆるミセスを狙ったブースは益々数が減ってしまった。これまで実績がいまひとつ上がっていない企業さんが多いことが、出展の足を遠のけ、それが更にミセス専門店さん離れを招く、という状況になっているようである。

だから、今回、繊研新聞さんが、パリの特派員さんを招いて、パリの現金問屋街・サンチェでの仕入れノウハウに関するセミナーを開催されたのは、非常に良かったのではないかという気がする残念ながら私自身はこのセミナーは聴講できなかったのだが、最近中央線沿線のある街の専門店さんでも、海外仕入れをうまく使って品揃えしている良い例を見たばかりだったので、本当に納得、という感じである。こういう企画でもないと、ミセス専門店さんからは、ブーイングの声が出てしまっただろうから。

しかし、今や益々、アパレルについては団塊ジュニアとプリクラ世代、モテ系の勢いが拡大しており、40代以上のゾーンの元気のなさ、商品の欠落振りと好対照を成している。顧客ターゲットを思い切って若返らせたところ、富裕層、エグゼクティブの固定客を多く持つところ以外のミセス専門店さんは、非常にご苦労なさっておられるのではないかと思うのだ。

確かに、大江戸線に乗って周囲をさりげなく見渡し、ミセスと思しき客層の服装を見ると、ミセス苦戦の原因に気付かざるを得ない・・・。

今の季節なら、つばのある帽子に、ビーコートか、ナイロンの中綿4分の3丈コートの下に、プレーンなハイネックセーター、チノパンに、ローファーかワラビー、手には「レスポートサック」のバッグ、といったような服装の人が、あまりにも多いのだ。いわゆる、イマドキの普通のオバサンスタイル、である。

もっとリッチな人だと、年とって顔色がくすんできたのがいやだから茶系ではなくピンクなどの発色の良い服を選びたい、とか、上質の素材、他とは違うディテールを求めて、インポートのカットソーとか、DCブランドのジャケットとか、横編ニットに強いミセスアパレルの個性的なツインニット、なんぞを買うところだが・・・。

そこまでファッションにお金をかけられない、とか、ファッションよりも別のことに関心が高い、という人は、どうみても、ユニクロさんや量販店さんでうまくチョイスしたベーシックなアイテムの組み合わせでそれなりにすっきりまとめる、というところに落ち着いてしまうのだろう。

普段着、もしくは、「ちょっと外へ出る」時はそれでOK、但し、特別のお出かけの時はそれなりの外出着でお洒落にしておられるのではないか。

ということは、やはり、富裕層、もしくは、有職主婦向けのショップとか、あるいは、ボリュームに近い層でも、カジュアルではなく、スーツやセットアップ、ハイミセスなら、ブラウスやニット、カットソーでも、華やかな柄入りの物など、外出着を中心に品揃えして戦うか・・・。

もしくは、カジュアル中心で行くのならば、「プラス1点か2点、ちょこっとおシャレに、それを加えるだけでグンと垢抜ける」ことができる商品を戦略的に揃えておくべきではないかと思う。例えば、帽子をハンドクラフトのニット帽に替えてもらう提案、ハンドバッグを軽くて上質なイタリア製のレザートートに替えてもらう提案、大人のマリンテイストのニットベストを重ね着してもらう提案、等々。

全身うちのお店でコーディネートしてもらう、というのが理想だろうが、経済的にそれは無理というお客様も多いし、年齢層が下がれば下げるほどお客様は自由なチョイスを好む。だから、ミセス専門店でも、団塊ジュニア向けのセレクトショップのように、単品の感度のレベルを上げていかなければ生き残りは非常に難しくなるのではないか。

もう1つ、前々から思っていたことなのだが・・・。

ミセス層におけるチノパンやジーンズの着用率のアップと、ミセス専門店のパワーは、まさしく反比例しているように思うのだ。

すなわち、ジーンズとチノパンに合うトップス、ということから、コーディネートが決定していっているように思うのだ。ウエストにゴムが入ったリングスカートがウリの1つだったイージークロージング系のミセスブランドが、今やほとんどと言って良い程鳴りを潜めたのも、ミセス向けの、腰周りをすっきり見せてくれるジーンズが普及し、ミセスもウエストを締めることに慣れて苦痛に思わなくなったことが影響しているように思う。パンツって、外出するにも家事をするにも活動的だし、冬も暖かいので、これが普及したのは、やはり理の当然、と言わざるを得ないと思うのだが・・・。

しかし、ジーンズとチノパン、この2アイテムが、ミセスのコーディネートをワンパターン化してしまった元凶でもある。

だから、もう一度ミセスのスタイリングを活性化しようと思えば、ボトムスのバリエーションを強化すること、これが決め手になるだろう。チノパンの代わりに、クロップドパンツ。重いイメージのロングスカートの代わりに、膝下丈のマーメイドラインのスカートやヘムの長さがアシメトリーになったスカート等々。

商品を仕入れる際に、ボトムスのシルエットを意識し、どういう商品の構成比をどれくらいにするかという商品計画をきちっと立てた上で仕入れに臨むことが必要なのではないか。

一昔前の、ミセス専門店向けアパレルに頼り、売れ残りは月末返品すればいいからとにかくある物何でもアパレルから送ってもらって在庫を店頭に積んでおく、といった店作りは、最早全く通用しなくなっている。また、感性偏重で、ディテールの面白いとっぴな商品ばかりをどんどん仕入れてくるタイプのお店(つまり、米のメシになる部分の、ニューベーシックのないお店)も、富裕層が多かったり、商圏人口の多い立地ならばうまくすれば成り立つかもしれないが、年2回とか1回だけ買って下さるような、次代の固定客候補の“フツーのミセス”を取り逃がしてしまうことになるように思う。

個店型のミセス専門店さんは、セレクトショップのMDをもっともっと研究し、販売力だけに頼るのではなくMDの精度を上げていく必要があるのではないだろうか。そうなると仕入先が増え、エネルギーも相当要するかもしれないが、その努力に比例して必ず売り上げ数字は上がるのではないかと私は思いますね。

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最終更新日  2006年01月20日 00時50分14秒
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