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カテゴリ:展示会・セミナー覚え書
今日は展示会をハシゴ。まずは、初回からずっと見せて頂いているメンズ合同展示会「JOURNEY」へ。第4回目となる今回から、場所を恵比寿のイーストギャラリーに移し、スケールアップしての開催である。
「JOURNEY」は、今や押しも押されぬ、日本の代表的な合同展示会の1つになってきた。主催者の仲さんや、バイヤーさん、出展者の皆様など、関係者のご努力の賜物だと思う。 きっちりと商売が成立している展示会ですので、メンズを取り扱っておられるショップの皆様、是非ご来場下さいませ。 その後、ビッグサイトに移動し、初めて体験する展示会「インターナショナル・プレミアム・インセンティブショー」へ。 この展示会のことは、ボトルシップや、アイデア溢れる雑貨の開発に頑張っておられる地元・墨田の企業さん「工房いるか」さんのご案内で知った。今日、会場では社長の山崎社長にお目にかかれず非常に残念だったのだが、他の出展者のブースも拝見し、いろいろとビジネスに関するアイデアもひらめいたので、足を運んで非常に良かったな、と思っている。 「プレミアム・インセンティブ」なんてカタカナのネーミングを見ると、なんのコッチャと思われるかもしれないが、いわゆる販促、プロモーション用グッズを集めた展示会である。 もっと具体的に言うと、例えば、お正月前に、どこの企業さんでも得意先にカレンダーを配ったりするじゃないですか。あるいは、展示会で来場者にお土産を配ったりとか…。 そういう例がB2Bの例だとしたら、オープンしたばかりのショップの店頭で、お買い上げ頂いたお客様先着100名様にケータイストラップを配るというような、B2Cの例もある。 そういった、販促、プロモグッズのあれこれを、一堂に見ることが出来る展示会である。 わがファッション業界の皆様は、特にこだわりが強いかと思うが、世間一般でも、成熟社会、モノ余りの時代で、正直、単価の安い販促グッズであってもデザインセンスが悪いものはウケない時代なのだ、なかなかどれもこれも、センス良くなっているなぁ、ということを全体的に強く感じたのだが…。 他にも幾つか、「喜ばれる販促グッズ」のツボというものがあるように思ったんですよね。 例えば、こんなモノもあったりなんかして…。 その1:江崎グリコ(株)さんの、インセンティブ用商品 (ガムや「ポッキー」「カレー職人」などのパッケージをオリジナルデザインにしてくれるサービス。ロットが1万個、2万個クラスになってしまうが、既存のパッケージのままのお菓子の詰め合わせならば数十個でも購入可能だ)。 その2:住友スリーエム(株)さんの、あぶらとりフィルム (初めて知ったのだが、大手化粧品会社のあぶらとりフィルムも、実は同社がOEMで納めているものらしい。オリジナルパッケージ仕様、30枚入りでミニマムロット1万個から。単価は65円と、そんなに高くはない)。 その3:長谷川興産(株)さんの、「おそうじ本舗のギフトカード」 (ハウスクリーニングのフランチャイズチェーン事業で急成長している同社のギフトカードは、エアコンクリーニングや浴室の掃除、換気扇の掃除等のメニューの中から1つを選んでサービスが受けられる、というもの。景表法の金額制限をクリアするため、単価の高いサービス向けに、割引券として使える「プレミアムカード」もある)。 いかがでしょうか? その1、は、食べ物。食べ物、飲み物系は、やはり強いと私は思いますね。人間の欲望の根源なんで、こういうプレゼントを出しておけば、まずはクレームは出ません。ゼイヴェルさんがやっておられるTGC(東京ガールズコレクション)とか、神戸コレクションのような大規模なイベントのお土産でも、うまくスポンサーを募るなどして食品系を入れておくのが女の子達の満足度を高めるツボだとさくらは思いますね。 その2、は、消耗品系で、なおかつコスメ系。これは、ダブルで強い。 消耗品系には、ボールペンとかティッシュとか、根強い定番というものがあって、これが廃れることはないと思いますが、あぶらとりフィルムというのは、ちょっとオシャレ感が加わるのがGoodだと思います。さすがポストイットの住友スリーエムさん、商売上手ですね。 その3は、今や隠れたる大人気商品だとか。ブースでご担当者の方は、「アンケートでは海外旅行が当たったのと同じくらいの満足度ランキングになっている」そうである。 さくらが昔からお世話になっているあるコンサルタントの方が、「ビジネスには人の出来ないことをやるものと人のいやがることをやるものの2種類しかない」という名言を教えて下さったのだが、お掃除は、人のいやがること系であると見えて、今や、凡人にはできない業になりつつあると私は思うのだ。ホント、洗濯機のカビ取りなんて、素人じゃどうしていいかわからないですからね。 思わず、私もわが家の部分メンテを頼もうか、と真剣に思いましたから(笑)。 あとは、今の時代、「サプライズ(驚き)」がどこかにある、ということも大切な要素かもしれないですね。商品そのものがこれまでにないものでそれ自体が驚き、というのが一番良いかもしれないけれど、あえてターゲットと少しずれた販促グッズをぶつけるとか、その会社のイメージとは違うものを選んでみるとか、異なる要素を組み合わせたグッズをチョイスするとか、いろいろ考えられるはずだ。 わが業界の場合は、幸いにして、アパレルさんや小売業の方々、それに最近はファクトリーさんであっても、社内外にデザインソフトのイラストレータの使えるデザイナーを知っている、というケースが多い。データを送信すれば、思うようにカスタマイズしてもらったパッケージに簡単に変えられる訳で、いくらでもデザイン面での差別化は可能だと思います。 今日は東芝EMIさんやエイベックスさんも出展しておられて、オリジナルCDの製作請負のPRなんかもなさっておられた。ホント、アイデアとデザイン力のあるわが業界の皆様なら、いろいろな仕掛けが出来るなぁ、とワクワクさせられた楽しい展示会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月06日 23時37分13秒
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