カテゴリ:ざつだん
公認会計士と監査法人に対する処罰が話題だね。
もちろん、企業の粉飾を知りながら、財務諸表に対し無限定適正意見を出していた会計士が厳罰に処されるのは当然のことだ。 だが、会計士全体に対する責任をさらに加重するという意見には、りょうは慎重だ。 以前にも書いたかもしれないけど、監査意見を表明する会計士の責任は非常に重い。 損害賠償責任に対して無限責任(私財をすべてなげうって、支払いに応じる義務)を負っている。 常識的なリスク感覚を持つひとなら、無限責任なんて、まず負わない。 大手の監査法人の社員の上のほうの人たちでも年収はせいぜい5,000万円くらいだろう。 会計士のなかでも特に優秀な人間たちは、監査法人のトップにのぼりつめて、せいぜい5,000万円程度の年収と引き換えに無限責任を負ったりする必要などない。 無限責任など負わずに、年収5,000万、1億、2億くらい、ラクラク稼いでしまうものだ。 こういう人たちこそ、本当は、大手の監査法人に残って、監査に携わるべきなんじゃないかなあと思う。それが監査の水準を高める効果的な方法じゃないか。 こういう人たちは、半端じゃない。あっという間に、企業を理解し、企業の属する業界を理解し、非常に効率的かつ効果的に、会社の粉飾を発見する。 今の制度じゃ、監査の世界からの人材流出をとても防げそうにない。 株の初心者に最適! 入門セミナーを定期的に開催! 株の学校アクションラーニング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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