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カテゴリ:日々のことがら
もう少し落ち着いてから、と思ったのですが、少し書いてみます。
ある方が亡くなりました。今月はじめに私の遠縁のものと結婚したばかりでした。 周りのものは晴れ着と喪服を一月の内に着ることになりました。その新しい夫婦には逢った事はないものの、悲しみははかりしれないだろうと胸が痛みます。 自分より若くて前途のある人が亡くなるのは辛いです。 それに、その遠縁のものは身籠っているのだといいます。 周囲のものはたった数週間の縁だったのだから、思い切って身軽になり、新しい人生を歩んだ方がいい、という意見が多い様で、驚いています。 先方にとっては大切な息子の忘れ形見でもあるのですから、その辺りの事はどの様に話を進められるのか……。 そもそも、こういう事は長い、短いではない様に私は思います。 それに、なんだか「もの」の様に言っている気がしますが、お腹の子供は既に一個のひとであって、どうしても周囲の意見には同調出来ないのです。 確かに私の考えは青いのかも知れません。 でも、「その子の為に苦労するよりも、新しい人生を」という考え方は私には理解しにくいのです。 例えば自分がそうして、「幸せ」になったとする、でも、その「幸せ」の下にはその子の死が敷かれているのだとしたら、それは「幸せ」ではないと私は思ってしまうのです。 確かに、突然一人で育てるという事になったら、ではどうして行ったらいいのか、途方に暮れると思います。何もかもががらがらと崩れて落ちてきた様な状態の彼女が、これからどうしていったらいいのか……、私にも分かりません。 「幸せ」というのはそれぞれで、様々だと思います。だから何を「幸せ」ととらえるのか、という事が問題になるのだと思います。 また、私がどう思おうとも、その本人が決断する事ですから、なんの役にも立てないのですが。住んでいる世界もあまりに違うので、彼女は彼女の価値判断で決めると思いますし。 ただ、今度の事で、何かとても考えさせられた事は確かでした。ひとが生きたり、死んだり、結ばれたり、別れたりしていく事は、本当に簡単で複雑な事なのだと、思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.26 11:54:30
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