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カテゴリ:日々のことがら
バレンタイン商戦を逆手に取って、日頃はあまりお目にかかれないボンボンを3種買った。
冷蔵庫に備蓄しておいて、ちょっとずつ食べるもんね、と楽しみにしているのだけど、おいしいものはもう少し買い足そうという目論見で、まず少し思い入れのあるお店のを一つ味見してみたら、 「うう。」 お砂糖しか感じない。ほとんどシュガーボンボンでチョコレートでもなく、ボンボンの楽しさもない。 「ど、どうしよう。」 後8つぶ。 このお店には思い出があって……。昔、合格したらここのプリンを持ってお祝いに来てくれる、と約束してたのに、もう、到着するだろう時間の間際になって 「急に行けなくなった。明日行く。」 と連絡が来て。 訳を聞いたのだけどはかばかしく答えてくれなかったので、まず腹が立った後、一晩心配した。 次の日そのプリンを持って来てくれたけど、何か変だ。 昨日の訳を訊いてもあまり答えてくれなくて、 (やっぱり遠距離になるのが気になるのかな) なんて、こちらも思うところがあって、なんだか気まずい。 そうしたら向こうから、 「実は……持ってくる途中でプリンが飛び出してぐちゃぐちゃになっちゃってね~。」 とサーブして来た。 「なんだ~そうだったの。」 プリンなんてよかったのに。来てくれればそれで。(笑いながらレシーブ) いや、合格したらこれ持って来るっていう約束だったからさぁ。(笑い足しながらトス) どうして飛び出す様な積み方したの? 貴方らしくないわねぇ! 色々心配したのよ! と胸の辺りを軽くアタックしたら、 「うぐっ。」 と言ったまま止まってしまった。 「……ちょっと待って。」 この寒いのに額に汗が出てる。 「どうして、プリンが『飛び出した』の?落ちたとかじゃなくて。」 「うっ、そ、そそそれは……。」 彼はプリンを持って来る途中で事故に遭い、プリンの箱は道に投げ出され、それは見事にぐしゃぐしゃになったのだ、と語った。 「もう、こなごなというのを絵に描いた様なねぇ……、」 「――プリンはどうでもいいとゆーとるでしょうが。」 「いや、どうでもいい事はないべ。」 「怪我はどこ?それとももう一回そこを叩いてみる?」 「そ、それだけはやめて。」 心配すると思ったから言わなかったんだと言うけれど、こういうのはかえってとても心配するわ、と言うと、 「だって合格祝いに行く途中で事故って滑ってコケたってのは縁起が良くないと思ったからさぁ。」 と言いつつ、胸を押さえてイテテ、と苦笑している。 「それより、正に唯一怪我したココを選んだみたいにヒットされたのの方が恐かった。」 千里眼かと思ったよ……黙ってようと思ってたのに。 「大体、手首スナップ利くから振り上げない割に痛いんだよな。」 「分かった。次はグーで殴るね。」 「ひっ、……ごめんね。あっ、プリン食べようよ、ね。ね?」 そんなこともあったねと~♪(笑) ハッピーばれんたいん。 か弱き女性の皆さんの想い、届きます様に。 私は自分の備蓄用の試食に戻ります(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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