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カテゴリ:ニュース
生前、本人からの書面がない臓器移植が初めて行われる。
家族による承諾で、改正臓器移植法後初の適用となる。 臓器移植:家族承諾で移植へ 20代男性脳死判定、生前「本人意向」--法改正後初(毎日新聞) 脳死となったのは20代の男性。交通事故で脳死となった。 臓器移植の意思表示カードは持っていなかった。 移植コーディネーターが男性の家族に確認。 男性は以前、会話で「万が一のときは臓器提供をしてもいい」と言っていた。 この男性の各臓器は、それぞれ必要とされる患者の元に送られる。 心臓、肝臓、腎臓、膵臓、そして眼球。 腎臓は複数の患者に提供される予定だという。 小腸も家族の承諾を得ていたが、医学的に提供は見送られるとのこと。 まず、亡くなった男性の冥福を祈りたい。合掌。 臓器移植法による脳死からの臓器移植は97年から始まった。 今回、国内での脳死からの臓器提供は87例目となる。 先月17日に施行された改正臓器移植法。 15歳未満からの脳死状態での臓器移植が可能となった。 また、今回のように本人の書面がなくても臓器の提供が可能。 だが、法律の改正を知らない人は多い。 この法律改正については、以下の記事に書いた。 改正臓器移植法、施行 上記毎日も伝えているように、臓器不足は大きな問題だ。 日本臓器移植ネットワークに登録した患者は1万2234人。 その反面、脳死からの臓器提供数は年10件前後。 「国内の患者に対しては、移植ツーリズムを禁止する」という考え。 国際移植学会によるイスタンブール宣言が出たのは08年5月。 だが、臓器不足は深刻で今後も海外での移植手術が必要となるだろう。 日本の移植コーディネーターは100人に満たない。 前述のように法律改正も周知されていない。 そんな中で行われた家族承諾の、脳死からの臓器提供。 この報道は臓器を待つ患者にとって福音となるのだろうか? この件で気になるのは、承諾した家族。 その後、時間の経過とともに後悔しないか。 長い時間、家族にはケアが必要だろう。 この記事を読んでいるあなた。 家族と臓器提供について話し合っていますか? *********************** 関連記事 家族の承諾で臓器移植が実現,これからはこうした会話も必要かなあ 改正臓器移植法での初めての移植? 難しいなぁ(家族承諾初の脳死臓器移植へ) *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.10 10:41:23
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