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カテゴリ:ニュース
障害者に割引される郵便制度が悪用された事件。
大阪地裁は10日、元局長の村木厚子被告に無罪判決を出した。
村木元局長に無罪判決 大阪地裁 郵便不正事件(asahi.com) 障害者向けの郵便は大幅に割引される。 これに目をつけた一部の人間が「自称障害者団体」を設立。 割引制度の悪用だ。 この件では政治家の関与が疑われた。 私も昨年、以下の記事で書いた。 厚労省、DM不正に議員の影 当時厚労省係長だった上村勉被告(公判中)が偽の証明書を発行とされる。 この過程で元局長の村木氏が関与していたかどうか。 それがこの無罪判決が出た裁判での焦点だった。 罪状は虚偽有印公文書作成、同行使。 村木氏は事件への関与を一貫して否定していた。 この事件を担当したのは大阪地検特捜部。 逮捕、起訴に至った経緯に問題はなかったのか。 刑事裁判では一審で無罪判決が出ることは極めて珍しい。 日本においては100%に近い有罪率となっているからだ。 刑事裁判の有罪率99.9%は異常か? しかも今回は大阪地検特捜部による立件。 検察の面子は丸つぶれになったといっても過言ではない。 判決内容を詳細に検討し、検察は高裁に控訴するかどうか決める。 だが、公判で供述調書計43通のうち34通は認められなかった。 「調書は検事の誘導」というのが大阪高裁の判断。 これでは控訴しても検察にとって分の悪い戦いということになる。 組織というものは間違える。 強引な取調べと起訴があったならば、検察は真摯に受け止め反省すべき。 前にも書いたことをまた書く。 検察官は胸にバッジを付けている。 そのバッジは「秋霜烈日」と呼ばれる。 暑い夏の日差しと、秋に降りる冷たい霜を指す。 検察の職務は厳しさが求められる。 それは一度間違いが起きると人の命さえ奪いかねない重さでもある。 今回の無罪判決はどんな意味があったのか。 秋霜烈日のバッジに触れ、もう一度考え直すチャンスでもある。 *********************** 関連記事 厚労省・村木元局長の無罪判決に地検は控訴を断念すべきである ↑この裁判について書かれた記事。 控訴断念という選択肢は確かにある。検察がそれを選ぶかどうかだ。 村木厚生子局長無罪。検察って冤罪作りの名人? 「郵便不正」厚労省・村木元局長に無罪判決 郵便制度不正事件で冤罪の村木厚子に無罪判決 <郵便不正事件>村木元局長無罪 大阪地裁 今日、村木判決&小沢にはプラスかも+札幌演説会&挙党態勢+自民新執行部&大連立 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.11 19:22:58
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