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尖閣諸島で日本の巡視船に衝突した中国漁船。
那覇地検は日中関係を考慮し、中国人船長の釈放を決めた。 中国人船長を釈放、那覇地検「日中関係考慮」(読売新聞) 先に結論から書く。 日本は中国の政治圧力に屈した。 船長釈放を決めた弱腰外交には、ため息が出るばかり。 しかも、那覇地検の鈴木亨次席検事は会見でこう話している。 「故意に衝突させたことは明白である」 (上記読売の記事から引用) ならば日本の法律に基づいて処罰すべき。 にもかかわらず、船長の釈放をこう説明。 「我が国国民への影響や今後の日中関係も考慮すると、身柄を拘束して捜査を続けることは相当でない」 (同じく読売の記事から引用) 船長の釈放について柳田法相は指揮権の行使を否定している。 「法と証拠」に基づき判断=柳田法相がコメント(時事通信) だが、指揮権発動がないことは政治圧力がないことにはならない。 政治的配慮は政治家が行うべきもの。 それを検察官が行うとは理解に苦しむ。 司法権の独立はどこへ行ってしまったのか? 25日読売朝刊「編集手帳」を紹介する。 今回の中国人船長釈放で、大津事件について書いている。 9月25日付 編集手帳 妥当な指摘だが遅すぎたくらい。 私はこの件について、すでに9月12日の記事で書いた。 中国、漁民釈放で「政治決断」迫る 鈴木次席検事が大津事件を知らないとは思えない。 彼は歴史から何を学んだのだろうか? 先人の努力を無にする判断で、検察の威信はまたも地に落ちた。 こうした弱腰外交が、何をもたらすか。 まず第一に、海上保安庁職員を今後危険にさらす。 これからは「日本の巡視船には故意に衝突しても大丈夫」ということ。 これでは海の安全を守れない。 更なる危険な事件が海上保安庁の巡視船に起きる可能性は高い。 日本に向けたレアアース(希土類)の禁輸。 東シナ海ガス田の日中共同開発に向けた条約交渉の延期。 民間でも日中交流事業が中止となっている。 さらに河北省の軍事管理区域で日本人4人が拘束されている。 だからといって主張すべきことを主張しないでどうする? 今回の政治的判断にはあきれた。 朝鮮日報でさえ、こう報道している。 尖閣:船長釈放に日本国内猛反発(朝鮮日報) もちろん影の薄い野党の自民党はこの件で反発している。 「極めて愚か」「外交的敗北」=自民など一斉批判、公明は評価-中国人船長釈放(時事通信) この件に限定して言えば、自民党の主張に賛成する。 検察の「政治的配慮」には失望した。 弱腰外交は何ももたらさない。 追記 件の中国人船長は福建省に到着した。 チャーター機で帰国とはまるで英雄。 巡視艇と衝突すれば、中国では英雄になれるのか。 改めてすごい国だな中国は。 中国外務省は日本に謝罪と賠償を要求した。 中国人船長釈放:福建省到着 中国は日本に謝罪と賠償要求(毎日新聞) すぐつけあがるのが中国の特徴。 まさかこれも日本政府は「話し合い」をするつもりではあるまいな? 問答無用と突っぱねるべき。 *********************** 関連記事 また検察の失態? 漁船衝突船長を釈放へ 「尖閣諸島衝突」中国人船長を処分保留で釈放 中国人船長、処分保留で釈放へ=「日中関係を考慮」ー尖閣沖漁船衝突・那覇地検 なんで釈放してんだよ 中国人船長を釈放へ ついに中国の圧力に屈する 尖閣沖衝突事件、中国人船長を釈放へ 尖閣問題 船長を処分保留で釈放 中国人船長を処分保留で釈放へ 那覇地検、日中関係を考慮 残念ながら完敗です(中国人船長釈放へ) 漁船衝突事件で中国人船長釈放~これは禍根を残す~ ■尖閣沖衝突、中国人船長を処分保留で釈放・・・・・弱腰外交にがっかり! 中国人船長を釈放する最悪の結末 中国人船長、処分保留のまま釈放~日本敗戦 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.25 20:53:29
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