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大阪地検特捜部で起きたフロッピー改ざん事件。
最高検は1日、前特捜部長だった大坪弘道を犯人隠避容疑で逮捕した。 大阪地検改ざん、前特捜部長を逮捕…「過失」と偽装指示(読売新聞) 前特捜部長と同時に前特捜部副部長の佐賀元明容疑者も逮捕した。 この事件は特捜部トップだった二人が逮捕される事態となった。 2人の逮捕は在宅のまま行われるという選択肢もあった。 だが両者ともに全面否認したこともあり、最高検は逮捕を決意。 すでに逮捕されている地検特捜部の前田主任検事。 彼が郵便割引制度悪用事件でフロッピーの日時を改ざん。 今回逮捕された二人はそれを故意と知りながら過失をして処理。 その行為は犯人隠避に該当する。 この件は犯人隠避で有罪になるのだろうか? 前田容疑者はすでに故意であると認めている。 地検特捜部の幹部を取調べををするのは最高検の検事。 予備知識が豊富にあるだけにやりにくいだろう。 だが犯人隠避で2人を起訴した場合は故意の認識を証明する必要がある。 挙証責任は起訴した検事の側にあるからだ。 新聞報道によると、特捜部で前田容疑者の同僚検事も故意だと主張。 改ざんの事実を知り、幹部に対処を訴えた。 証拠改ざん:検察内から悲鳴「大阪の特捜はお家断絶」(毎日新聞) 裁判になれば、フロッピー改ざんしたのは主任検事。 犯人隠避で裁かれるのも幹部の検事。 犯罪の立証をするのも検事。 検察側証人も地検特捜部の検事か。 さらに前特捜部長の弁護士も元検事だったりして。 前代未聞のすごい裁判だ。 今の時点で、改ざんが故意であるということはまず間違いない。 前田容疑者は日時の改ざんにソフトを使用している。 過失という主張は無理がある。 犯人隠避は2年以下の懲役か20万円以下の罰金。 しかし刑罰の重さ以上に重要な意味がこの事件にはある。 地検特捜部を舞台にした改ざん事件は法曹界全体を揺るがす。 すでに特捜部不要論や検事総長の責任問題まで出ている。 地検特捜部は本当に必要なのか? 検察は信用できるのか。この事件は奥が深い。 追記 もし特捜部が日本から姿を消すようなことがあれば。 喜ぶのは汚職する政治家など巨悪の面々。 だから安易に特捜部解体はすべきではない。 捜査手法や評価基準を変えるしかないのではないか。 私はそう考えている。 *********************** 関連記事 大阪地検前特捜部長ら逮捕 犯人隠避容疑 ■大阪地検の前特捜部長ら逮捕へ 犯人隠避容疑で最高検・・・関係上司全員の責任! 大阪地検前特捜部長と前副部長逮捕へ *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.02 12:00:45
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