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2010.10.05
テーマ：ニュース(100033)
カテゴリ：ニュース
小沢一郎の強制起訴で注目される検察審査会。
その問題点について考えてみたい。  起訴議決については昨日の記事で書いた。 小沢一郎、強制起訴決まる 専門的な検察官ではなく、一般庶民から見た起訴の判断。 それが検察審査会には求められる。 以前の制度では、検察審査会の議決には力がなかった。 だが０９年以降は違う。 小沢氏の起訴決定でもわかるように、２回の議決で強制起訴される。 これは起訴を判断する検察にとっては大きな改革。 ところでこの改革に問題点はないのだろうか。 検察審査会の問題点には、大きく以下の３つがある。 １、議決が出るまでの透明性 ２、政治圧力に影響されないか ３、強制起訴で無罪になった場合の補償 審査会で何が話し合われたか。 それは今回明らかになっていない。 裁判員制度導入で、判決後に裁判員は記者会見に出ることがある。 ところが検察審査会にはそれがない。 当然、審査会出席者の個人情報は伏せておくとして。 何を考え、結論が出た過程を明らかにすることは重要ではないか。 また、審査会には補助弁護士が協力する。 この弁護士によって結論が左右されるという部分はないか。 ２の政治圧力についてはすでにその兆候が出ている。 小沢氏起訴を判断する検察審査会に問い合わせた民主党議員がいた。 「審査の手続きについて説明を求めた」とのことだった。 こうした問い合わせが審査会にとって圧力にならないか監視する必要がある。 ３についてはこれから問題となるだろう。 今まで強制起訴されたのは小沢氏の事件を含め４件。 兵庫県明石市歩道橋事故。 ＪＲ福知山線脱線事故。 沖縄を舞台にした未公開株の購入をめぐる詐欺事件。 そして小沢氏の件。 今まで検察が起訴した事件は一審での有罪率がほぼ１００％だった。 起訴のハードルが下がったことで、この数字も下がると見られる。 すると、起訴されたが無罪になった人が増える。 無罪となった人をどう救うかは重要な問題。 １０年後、２０年後に審査会は今の強制起訴を続けられるだろうか？ それとも廃止される運命にあるのか。 検察審査会には注目しておきたい。 ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2010.10.05 10:19:19
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