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今年のノーベル平和賞は中国の民主化指導者、劉暁波氏。
ノーベル賞委員会が8日に発表した。
ノーベル平和賞、中国人人権活動家の劉暁波氏(asahi.com) ところで劉氏は現在服役中。国家政権転覆扇動で懲役11年。 「08憲章」起草がその理由となっている。 零八憲章(Wikipedia) 89年の天安門事件でも劉氏は民主化を訴えた。 政治的な背景から劉氏の平和賞受賞は可能性が低いとも思われていた。 だがノルウェーのノーベル賞委員会はそのリスクをはねのけた。 中国政府による選考委員会に対する圧力(Wikipedia) この、ノーベル賞委員会による挑戦に私は賛辞を送りたい。 昨年のオバマ受賞もそうだった。 「未来に懸ける平和賞」という試みは、必ずや何かを人々の心に残す。 少なくとも私だけはそう信じたい。 昨年の10月、オバマの平和賞受賞で以下の記事を書いた。 オバマのノーベル平和賞とポール・ケネディ すでに世界は狭くなっている。 中国の民主化はオバマの「核なき世界」と同様、世界が必要としている。 我々はいつまで危機的状況を「他人事」で済ます評論家なのか。 そんな役割はオバマの受賞を批判した人々に任せておけばいい。 もちろん、中国政府は劉氏の受賞に対し反発するだろう。 89年、ダライ・ラマ14世の受賞でも中国は反発した。 ノーベル賞委員会もそれは覚悟の上だ。 だが、世界的に見て中国政府の反発に説得力はない。 「劉氏の服役は国内問題」だと世界でどれだけの人が理解するのか。 ノーベル賞委員会の挑戦をどう評価するか。 それは我々に出された問題だ。 中国政府は劉氏の授賞式出席を認めるかどうか。 もし認めるならまだ中国には救いがある。 中国はビルマ(ミャンマー)と何が違うのか。 私は91年、同じく平和賞受賞のアウンサンスーチーを思い出す。 劉氏にはおめでとうと言いたい。 しかし彼が投獄されている今、素直には喜べない。 中国政府よ、劉暁波氏を授賞式に参加させろ! *********************** 関連記事 「ノーベル平和賞」中国で服役中の劉暁波氏に ノーベル平和賞に劉暁波氏 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.09 10:52:21
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