テーマ:ニュース(100044)
カテゴリ:ニュース
野球賭博事件で大揺れとなった相撲界。
時津風親方に捜査情報を漏らしたのはNHKの記者だった。 情報漏えいのNHK記者「手柄になるかもと考えた」(asahi.com) 上記朝日の記事によると、この記者は警視庁の情報を耳にした。 そこで親方にこうメールした。 「明日、賭博関連で数カ所に警察の捜索が入るようです」 (太字部分、上記朝日の記事から引用) NHKの調査に対してこう答えたという。 「メールを送った相手側から家宅捜索の情報がとれれば手柄になるかもと考えた」 (同じく上記記事からの引用) この、「手柄になるかも」という考え。 どこかで同じような報道があったと思ったら件の特捜部検事だった。 障害者郵便割引不正:証拠改ざん 「皆に認められたかった」 前田検事が動機供述(毎日新聞) ここでも「皆に認めてもらいたかった」との供述。 NHKの記者と特捜部検事。 両者を単純に比較すべきではない。 だが、ともに高度な倫理が求められる職業。 彼らはいったいどこを向いて仕事をしていたのか。 記者として、特定の人物に捜査状況を教えることは何を意味するか。 「事実を伝える」という記者の使命ではなく相撲界との馴れ合いが優先した。 検事が証拠を改ざんしたら、冤罪の作り放題。 誰も検察を信用しなくなるのは目に見えている。 両社に共通しているのは以下のこと。 自分の使命 < 自分への評価 両者には結果として最低の評価が与えられるはず。 NHKにはこの件で多くの電話が寄せられている。 NHK捜査情報漏えい:視聴者から意見440件(毎日新聞) すぐに結果を求めたがるのが現代社会の風潮だという。 だとすれば、件のNHK記者と地検特捜部の検事はまさにその象徴。 彼らには自分のしたことが、「いい結果をもたらす」と思っていたのか。 これが彼らなりの「功利主義」なんだろうか。 人は時に規則を破る。規則を破った人は覚悟が必要だ。 両者には重い罰が待っている。同時に記者と検事の信用も失わせた。 こんなことを考えている人もいる。 「いい結果が出ると保障できる時だけ、規則を破っていい」 だが一人が規則破りをした結果どうなったか。 今回の記者と検事を考えればよくわかる。 なぜ規則が存在するのか。 規則には存在するだけの理由がある。 一時の損得勘定だけで規則破りをすることがいかに無謀なのか。 規則破りの両者は教えてくれる。 NHKの記者と検事は偉大な教訓を残した。 彼らには大いに感謝すべき。どうもありがとう。 *********************** 関連記事 NHK記者情報漏洩事件 動画あり *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.10 13:22:47
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