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落盤事故で閉じ込められたチリの炭鉱救出作戦。
ロシアや中国では無理との声がある。 「チリでは市民尊重」露政府の非情を嘆く声(読売新聞) 上記読売の報道は皮肉いっぱいだが、無視できない。 「チリでは、ロシアより市民が尊重されている」 (太字部分、上記記事から引用) ロシアでは、00年の原潜クルスク沈没事故があった。 この事故でロシア政府は各国からの救援を断った。 軍事機密保持の側面もあったのだろう。 結局9日後にイギリス・ノルウェーの協力で原潜内を確認できた。 だが、乗員118人全員が死亡した。 「チリの鉱山労働者になった方が、ロシアの原潜乗組員になるよりマシということだ」 (太字部分、同じく引用) 結局、国が違えば命の重さも違うということか。 これは、炭鉱労働者や原潜乗組員だけではない。 一方、世界2位の経済大国ながら人権意識の薄い中国。 この国も人の命は軽いという。 「中国の炭鉱は人命軽視」ネット上で批判続出(読売新聞) 昨年だけで中国国内での炭鉱事故は1616件。 死者数は2631人。 中国は国土が広く、石炭の需要が高い国。 だがこれだけの人が炭鉱事故で死んでいるのはかなり大きな問題だ。 それではわが日本はどうか。 77年にハイジャック事件が起きた時、時の首相はこう言った。 「一人の生命は地球より重い」 この発言は、国際的にも批判された。 だが事故では意味がある。 日本の炭鉱は81年の夕張での事故以来、撤退が決定的となった。 84年の三井三池炭鉱有明抗坑内火災では死者83人。 85年の三菱南大夕張炭鉱ガス爆発(死者62人)も追い討ちをかけた。 最初に示した夕張のケース、地中深くにはまだ59名の安否不明者がいた。 しかし坑内火災を消すため、注水による鎮火が行われた。 注水作業は、不明者を確実な死者に変えた。 この事故で死者は93人となった。 状況が違う。時代が違う。 それは記事を書いている私だって承知している。 チリの事故で救出費用は最低でも1000万ドル(約81億円)。 最大で2000万ドル(約162億円)かかっている。 だが、助け出された炭鉱労働者の命はプライスレス。 金額に換算することはできない。 チリの救出劇は世界各国でいろいろな意見が出た。 遠く離れた日本も、教訓を得る必要がある。 前の記事でも書いたが、これで炭鉱事故は減るのだろうか? 中国やロシアでも?日本では人命重視が当たり前? チリの救出劇に学ぶことは多い。 ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.15 11:54:37
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