カテゴリ:読書
宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」を読んだ。
宮部作品は今までも多く読んでいる。 しかし何故かこの作品は未読だった。 泥棒が屋根から落ちた家は、夫婦そろっていなくなっていた。 残された双子の息子たちは、その泥棒を「お父さん」にした。 宮部の作品で少年が出てくるもの。 すぐ思い出すのは「今夜は眠れない」と「夢にも思わない」。 「ステップファザー・ステップ」よりも私は前二作品のほうが好き。 作中でも描かれているが、両親が同時にいなくなるという設定に無理がある。 「やはり」と思うのが欠損家族。 宮部にとって誰か欠けた家族は描きやすいのだという。 前にインタビューで読んだことがある。 仮想家族も宮部の得意とする分野。 「R.P.G.」や直木賞作品の「理由」もそうだった。 発表されたのが92年ということもあって、少し前の時代を描いている。 日本ハムは札幌ではなく、東京ドームで主催試合をしている。 西武の秋山は、今ソフトバンクの監督。 当然、清原も巨人に行き引退している。 もうひとつは携帯電話のない時代特有の設定。 いつでも現代を描く宮部は、時代遅れになりがち。 「昔はこうだった」というノスタルジーを感じるには宮部作品がいいのかも。 青い鳥文庫バージョンでは、授業参観のエピソードがないのか。 厚くなるために削った? それにしてもあの表紙は賛否両論だろう。 *********************** 関連記事 宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』を読む 【本】ステップファザー・ステップ 『ステップファザー・ステップ』 宮部みゆき 『ステップファザー・ステップ』 / 宮部みゆき 宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.31 20:06:35
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