カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫の「W3」(ワンダースリー)全3巻を読んだ。
(この記事はネタばれあり!)
地球から遠く離れた銀河連盟の会議。 議題は争いが絶えない「危険な星」地球を救うか、それとも消滅させるか。 投票の結果、救済と消滅が同数となった。 そこで1年間の調査で結論を出すことになった。 調査員に選ばれたのがボッコ、プッコ、ノッコの3人。 ワンダースリーと呼ばれる彼ら。 反陽子爆弾を持ち、動物に姿を変えて地球に侵入する。 地球では星真一少年と出会う。 真一の兄、光一は表向きは漫画家. だが実は諜報機関フェニックスの一員。A国に命を狙われている。 この作品はアニメになっている。 ボッコ隊長の声は白石冬美が担当。 私はアニメと年代が違っている。 だがボッコ登場のシーンでは白石冬美の声がイメージできた。 アニメはフジテレビ系列で放送。 当初は20%以上の高視聴率だったものの、TBSの裏番組に負けた。 その番組とは円谷プロの「ウルトラQ」。 放送当時、手塚の息子である真はウルトラQを見ていた。 手塚夫人が「お父さんの番組を」とチャンネルを変えようとした。 それを見て手塚が怒ってこう言った。 「子供の見たいものを見せなさい!」 このエピソードは有名で、「ゴーマニズム宣言」にも紹介されていた。 ワンダースリーは反陽子爆弾で地球を破壊するよう命令を受ける。 しかし地球の将来に希望を見た3人はこの命令を無視。 そのため罰として人間となって地球へ送られる。 彼らが地球でどんな人となったのか。 それは実際に読んでみてほしい。 SFらしい結末になっているのは手塚の真骨頂。 スタートレックの「ボイジャー」に通じるタイムパラドックス。 映画「ターミネーター」のほうが理解しやすいかもしれない。 地球の中心に反陽子爆弾があるという「うそ」から協力し合う地球人。 これって結局「抑止力としての核兵器が必要」という意味なのか。 だとしたらかなりの皮肉だ。 素朴な疑問だが、今の地球は破壊されずにいることができるか。 核兵器廃絶もままならず、戦争は各地で起きている。 環境破壊は止まらない。 反陽子爆弾があれば、破壊したほうがいいのかもしれない。 ※W3事件についてはここで書かない。 以下のページに詳しく出ている。 W3事件(VisWiki) *********************** 関連記事 W3 (ワンダースリー) 手塚治虫著 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.11 19:26:00
[アニメと漫画] カテゴリの最新記事
|
|