「W3」手塚治虫
手塚治虫の「W3」(ワンダースリー)全3巻を読んだ。(この記事はネタばれあり!)【送料無料】Bungee Price DVD アニメワンダースリー - Complete BOX 【DVD】価格:12,000円(税込、送料込)地球から遠く離れた銀河連盟の会議。議題は争いが絶えない「危険な星」地球を救うか、それとも消滅させるか。投票の結果、救済と消滅が同数となった。そこで1年間の調査で結論を出すことになった。調査員に選ばれたのがボッコ、プッコ、ノッコの3人。ワンダースリーと呼ばれる彼ら。反陽子爆弾を持ち、動物に姿を変えて地球に侵入する。地球では星真一少年と出会う。真一の兄、光一は表向きは漫画家.だが実は諜報機関フェニックスの一員。A国に命を狙われている。この作品はアニメになっている。ボッコ隊長の声は白石冬美が担当。私はアニメと年代が違っている。だがボッコ登場のシーンでは白石冬美の声がイメージできた。アニメはフジテレビ系列で放送。当初は20%以上の高視聴率だったものの、TBSの裏番組に負けた。その番組とは円谷プロの「ウルトラQ」。放送当時、手塚の息子である真はウルトラQを見ていた。手塚夫人が「お父さんの番組を」とチャンネルを変えようとした。それを見て手塚が怒ってこう言った。「子供の見たいものを見せなさい!」このエピソードは有名で、「ゴーマニズム宣言」にも紹介されていた。ワンダースリーは反陽子爆弾で地球を破壊するよう命令を受ける。しかし地球の将来に希望を見た3人はこの命令を無視。そのため罰として人間となって地球へ送られる。彼らが地球でどんな人となったのか。それは実際に読んでみてほしい。SFらしい結末になっているのは手塚の真骨頂。スタートレックの「ボイジャー」に通じるタイムパラドックス。映画「ターミネーター」のほうが理解しやすいかもしれない。地球の中心に反陽子爆弾があるという「うそ」から協力し合う地球人。これって結局「抑止力としての核兵器が必要」という意味なのか。だとしたらかなりの皮肉だ。素朴な疑問だが、今の地球は破壊されずにいることができるか。核兵器廃絶もままならず、戦争は各地で起きている。環境破壊は止まらない。反陽子爆弾があれば、破壊したほうがいいのかもしれない。※W3事件についてはここで書かない。以下のページに詳しく出ている。W3事件(VisWiki)***********************関連記事W3 (ワンダースリー) 手塚治虫著***********************※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。