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2011.03.06
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テーマ:ニュース(100005)
カテゴリ:ニュース
愛知県常滑市で救急救命士が禁止されている点滴をした。
消防本部ではこの件で処分を検討している。

   オブジェ1

救急救命士が違法点滴 心肺停止でない患者に(中日新聞)

発端は2月7日に起きた交通事故だった。
救急車で運ばれる途中、救急救命士は医療行為の点滴を行った。

だが救急救命士法では心肺停止の場合にのみ、点滴は認められる。
今回の場合は、医師の指示がなかったため違法行為の可能性が高い。

この救命士は負傷者の出血が多いことから「やむにやまれず」行った。
大量の出血があった場合、補液が必要なことは素人の私にも理解できる。

上記中日新聞の記事では、藤田保健衛生大の野口教授が意見を述べている。
救命士の行為は「必ずしも適当とは言えない」とのこと。
逆に消防関係者からは理解を示す声もある。

救命士と医師に温度差があるのではないか。
多くの現場を経験した救命士は、経験の少ない医師よりも頼りになる。
そんなことも現場ではありうると私は想像する。

現在、救命士は担当を外れて処分待ちの状態。
正直、この救命士の気持ちはわかる。
前の前に死ぬかもしれない人がいる。

「自分がこれをすれば助かるかもしれない」と考えた救命士。
違法だと認識しながらの行為だったのだろう。

もし私がこのケースで患者だった場合。
「違法でも助かる可能性のある方法を選択してほしい」と願う。
この負傷者は外傷性くも膜下出血で快方に向かっているという。

だが、原則を破ればどうなるか。
無資格での医療行為は危険が伴う。

良かれと思ってしたことが、患者の生命を奪うかもしれない。
ルールには、それを守るだけの意味がある(はずだ)。

この件で思い出すのが自動体外式除細動器(AED)
03年までは医師しか使うことが許されなかった。
その後、法改正で04年7月からは一般人でも使うことが可能となった。

今まで法律によって使うことが禁止されていた器具。
それを用いることで、従来救えなかった命が確実に助かっている。

01年に高円宮がスカッシュ中に心不全で亡くなる。
彼の急死をきっかけに、日本でもAEDが普及した。

では点滴はどうなのだろう。
今回の件で、救命士の規則破りは明らか。

救命士と看護師の役割は、今後も議論が必要だ。
一般人にも理解できるよう、誰かこの件を解説してもらえないだろうか。

追記

この件は、考えると多くの問題が浮き彫りになってくる。
ハーバードのサンデル教授がテーマとして取り上げそうな内容だ。

規則は何のためにあるのか?
生命と規則は、どちらが重いのか?
要救助者の命が助かれば、何をしてもいいのか?

そもそも点滴したことと負傷者が生存したことは因果関係があるのか。
それとも単なる偶然か。これも検証が必要だ。

尖閣諸島の動画を投稿した海上保安庁の職員と今回の救命士。
環境は違うが似た状況にあったことは確か。
ブログで点滴した救命士への理解したい件が多いのもそのためだ。

件の救命士はこの件をどう考えているのか?
また同じ状況にあれば、同じく点滴を行う?
結果的にしろ助かった負傷者とその家族はどう考えているのか。

機会があれば別の記事として書きたい。

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関連記事

検索してみると、参考になるページがいろいろ見つかる。

点滴、注射の必要性とリスクについて(PDF)  

違法報道がきっかけとなり救急救命士の気管挿管が認められた事例を検証する

上矢印気管挿管という別のケース。
『違法覚悟、救われる命』という点は今回と似ている。

第1回救急救命士の業務のあり方等に関する検討会

第2回救急救命士の業務のあり方等に関する検討会

第3回救急救命士の業務のあり方等に関する検討会

上矢印救命士による点滴は、検討課題となっている。
挿管と同様に、将来認められるのか?


不思議とこの件について書かれたブログ記事は少ない。
(mixiでは日記に書いている人が結構多かった)
自分が事故に遭って大量出血しないと考えないんだろうか?

全てを法律で解決できません

上矢印外科医の書いたブログ記事。

「こんな風に記事にすることに何の意味があるのでしょうか?」とのこと。
だが私は逆に、記事にしてよかったと考えている。

少ないながらもこの記事によって、救命士に賛同する人がいる。
救命士の悩みを理解しようとする人がいる。
そう考えれば、この記事は必要だった。

同じ方が書いた、この記事も参考になる。

救急車内で輸液を行う事はよいかどうか?

以下、この件について書かれたブログ記事を紹介する。

救急救命士による点滴

救命士に瀕死の状態にある患者さんへの点滴を認めて!!!

これを機会にして欲しい

救命士の違法点滴問題と過剰なコンプライアンス意識

救命行為が違法扱いされた?

救急救命士が点滴!? お前は医者か!?

やるせない出来事

救急救命士、「生命の危険」で患者に違法点滴

出血多く「やむにやまれず」 消防の救急救命士が違法点滴【愛知】

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最終更新日  2011.03.08 10:55:46
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