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先の震災で各地に避難している人は多い。
千葉県船橋市では避難児童に「放射能うつる」とのいじめがあった。
東日本大震災:心ない言動で…傷心 福島の避難児童に「放射能うつる」--千葉・船橋(毎日新聞) いじめにあったのは福島県南相馬市出身の兄弟(ともに小学生)。 3月中旬、船橋市に避難してきた。 公園で地元の子どもたちに出身を尋ねられた。 福島だと告げると、「放射能うつる」などと叫んで逃げたという。 この兄弟は泣きながら避難所に戻った。 兄弟の両親らは転校を取りやめて福島へ戻った。 「嫌がる子どもを我慢させてまで千葉にいる必要はない」 そう判断したためだ。 福祉まで大地震に見舞われ、その上根拠のないいじめにあった兄弟。 震災での不幸だけでなく、千葉でさらなる不幸を受けた。 震災は天災だが、このいじめは人災だ。 千葉だけでなく、日本各地でこうしたいじめは起きているのだろう。 船橋市教育委員会はこの件で市内の小中学校に通達を出した。 「避難児童に思いやりをもって接し、言動に注意する」とのこと。 この問題は学校だけで解決しない。 まずは啓蒙すべき大人たちがしっかりしないと。 この報道を読んで思い出したことがある。 それは原爆を描いた漫画「はだしのゲン」で出てきた被爆者差別。 被爆者に対して「ピカの毒がうつる」と差別する人たち。 原爆が投下された当時は放射線に対する知識が乏しかった。 そう解釈もできるが、今は2011年。 時代は変わっても、差別する人に変わりはない。 悲しいけれど、それが現実。 もうひとつ思い出すのは東野圭吾の小説「天空の蜂」。 原発がなくても人は差別する。 だが「原発があるために起きる悲劇」というものは無視できない。 「差別したのが子どもだから」というのはまったく説得力がない。 何しろ、「津波は天罰」と発言した東京都知事がいた。 「地震が起こってよかった」と言った大阪府議長もいた。 投票で選ばれた「偉い人」でもこの有様。 千葉で差別した子どもたちだけを責めるわけにはいかない。 一方、震災で出たごみを川崎市が受け入れる件で苦情が殺到している。 市に寄せられた苦情、問い合わせは14日までに3000件近い。 被災地のごみ処理支援で誤解 川崎市に苦情相次ぐ(日本経済新聞) 福島で作られた電力が、首都圏を支えている。 その事実をまず大人たちが認識する必要がある。 そして何より、放射線に関する知識が根本から間違っている。 復興へ協力が必要な時、差別してどうする。 震災と差別、で被災者には二重の苦しみ これが日本の現実だ *********************** 関連記事 廃棄物処理と放射能いじめ? *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.15 16:21:51
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