ＭＡＹの日記

昨夜帰宅後空席確認したらなかなか良い席出てたけど
だいぶ疲れてるしどうしようかなー・・・とか考えてたら
目の前で売れてしまった。（深夜２時の話）
さてどうしようかな・・・と今朝パソコンを立ち上げたら
今日分で昨夜よりも更に良席が出てたので即購入。
歌舞伎の神様ありがとうございますーーーーっっっ！！！！


一、実盛物語

平成最後の歌舞伎鑑賞においてニザ様を拝見出来た事は大変喜ばしい事であり
本当に貴殿のその存在、ありがとうございますニザ様。尊い。
さ、あれだ。源氏の白旗を握った女の人の腕のあの話だ。

号泣。

・・・おかしい。こんな

「泣いてまうやん・・・・これ泣いてまうやつやん・・・・・」

って前回見た時ならなかったのに・・・・・・
今回はニザ様と歌六さんの優しい演技に全私がえらい勢いで泣いた。
こんなに涙だだ漏れすると思わずタオル等を手元に用意していなかった為
最後懐紙を柔らかくしてマホロちゃんの鼻をかんであげるシーンで
実盛様・・・私めにもその紙頂けますか・・・状態。
ガチガチ古典的なところとニザ様味・人間味あるところとの緩急が凄い・・・・。
そしてその懐の広さや無ー限ー大ーーーーーーーーーーーーー。
（前回見た菊五郎さんも懐広い大将だったが）
米吉君が良い女になってた。なんか可愛さ抜けて大人になってた・・・って
これ毎回言ってないか。そして
馬ーーーー！！馬にっっ！！私、馬になりたいーーーーっっっ！！！って最後思った・・・。
一幕目から
こんだけ金無い金無い言ってて生活も困窮しつつあるけど叩いた１８０００円
この幕の為だけでも元取れたっていうか最早お金じゃないもの見せてもらいました。
来て良かった。心からありがとうございますニザ様という感想に１周回って戻る。


二、黒塚

あ〜やっぱ２幕目の音楽（音）が好きだ〜。
もう歌舞伎っていうかライブ来てる感覚になるぐらい好き。
前々から書いてる通りCD音源欲しい。
琴の暗闇悲壮感と三味線の細胞と感情煽る感じと笛の空気切り裂く感じの
「異世界来た」感が凄い好き。
そしてその個人的最高潮テンション上がる曲で踊る四代目の綺麗なこと・・・。
歌詞もよく聞けばババアの心情を綺麗に歌っててさー・・・
もう本当にこの演目歌舞伎の素晴らしさギュッって濃縮して全部詰まってて
全人類に見て欲しいよ。
欲をいえば今回、溜めがクドい！！そのクドさが時として良いよね四代目！
の、はずが、鬼に変わる時結構サラっと台詞に移っててちょぴっと・・・
ほんとにちょっぴり物足りなさあったか・・・。
更に鬼に変わってからがなんか早巻きになってたっつーか・・・
アニメーション的な動きっつーか・・・・・・なんか・・・
・・・ワンピースの影響こういうとこに出てくるのかな。
そして照明がまたちょっと変わってた。
良い！！今回のが前回の明るすぎた照明より好き！！！！
暖色から寒色に変わっていく感じとか良い！！
そして若手２名、大変に良かった。
２人とも身長も同じぐらいで同じぐらいキレもあって
種ちゃんも鷹之資君もどっちも凄い良かった！
ババアに向かってく必死な感じが若さ迸ってて良い。
四代目が踊り、音楽が鳴り出すと
歌舞伎座全体が徐々に安達ヶ原の夜に染まっていく感じと
鬼に変わった後の観客がすごく集中して闇に侵食されて呑まれていく感じ、最高だ。

今回初めて気が付きましたが鬼に変わった後の岩手が完全にマヌル猫感あり。
前からモッフ思ってたけどマヌル的モッフだったのか・・・・・衣装も鬘も最高かよ！！！！
最終幕は岩手に感情移入せざるをえない視覚的効果も発見したところで
最後の最後の目を閉じる前の岩手の動作をちょっと変えたような・・・気が・・した。
（今回の動作のが人間味あって好き）
歌舞伎で一番好きな演目の黒塚が平成最後に見れて個人的には嬉しかったのだけれど
本当は季節的にも千本桜の狐ちゃんやろうにも手の怪我の治り具合的に
狐ちゃんのケレンは無理だったのかなー・・とか・・・ちょっと思いました。
狐ちゃんも、久々に見たいな！待ってます四代目！！！


三、二人夕霧

・・・・・一幕目で号泣、二幕目で超集中した為か・・・
なんかもう満足感と同時に感情動きすぎた疲労感すごくて・・・

・・・・上向いて居眠りぶっこいてしまいすいませんでした・・・・・・・

そんな薄れゆく視界と記憶に残ったのはニザ様のお孫さん、踊りが綺麗ということ。
・・・・・・・・・・本当は女方のがあってんのかな・・って・・・前から思ってる・・・・。

演目のタイテに問題あるんじゃないかな・・・・ってのは言い訳・・・
いや、タイテの組み方問題あったんじゃないかな？！


今後、これから先何十年、何百年、
年号が何度か変わって文化や生活様式や生活環境が変わっても
同じ演目で涙したり同じ話で感動したり笑ったり
そういう、生きてる時代が違っても人として共感できるモノは残っていって欲しい。
令和になっても、歌舞伎見るぞ！
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