空き時間
校内事務をするには空き時間が必要だ。空き時間…要するに授業のない時間がなければ,家に持ち帰って仕事をするしかない。担任はもちろんだが,それぞれの係にだって空き時間は必要である。だから,基本的には均等に割り振られているのだが…。私は3年生の2クラスの副担任をしている。したがって,どちらか一方の担任に休まれると代わりに道徳,学活の授業に行くことになる。それが,なんだかなぁ…。お互い様なので仕方がないことだとわかっていても,予定していた空き時間がなくなるととてもハードな一日になる。昨日は担任は全員揃っていたが,学活で卒業アルバム用の学年写真,学級写真の撮影をした。私は卒業アルバムの係になっているので,写真屋さんを案内して回った。「1組はここで,2組はあそこです。」5クラスみんな取り終えたことを確認して,写真屋さんを見送った。自分のことばっかり書いているので私だけが忙しいような印象を与えてしまうが,みんな忙しいのだ。担任は通知表や高校へ送る調査書の所見を書かないといけない(この所見さえなければどんなに楽だろう…)し,副担任でできるところは手伝ってあげないと大変だ。みんな担任の経験があるから,そのことは重々承知している。調査書のほうは県教委が出している様式にしたがって書かなければならない。私は,担任が書いたものをその書式に合わせて打ち出す「当て打ち」作業担当になった。何度もやったことがあるのでやり方はわかっているが,以前は担任として自分の分(1クラス分)だけやってしまえばよかった。だが,いまの立場ではそういうわけにもいかない。「手書きします。」と言った担任もいたが,それはそれはとても時間のかかる作業になる。「私がやりますから,担任の先生たちは『所見』に専念してください。」と言ってしまった。これが1ヶ月ほど前のこと。実際にこんな時期が来て,やっぱり時間がかかるなぁ…と,しみじみ思っている。主治医にも「しなくていい仕事はしないように。」と言われていたが…人には得手不得手というものもある。いまの忙しい状況は自業自得かもしれない。そこに来て,今日は担任の一人が休んだ。おぉ,今日唯一の空き時間が…道徳に消えた。それも,いきなり道徳の授業をやれと言われても,資料に目を通すぐらいのことはしておかないと授業にならない。私は3年数学のTTを1時間休ませてもらうことにした。背に腹は代えられない。道徳の準備をして,進路事務を少しやって。なんとか道徳の授業もやり遂げて,慌ただしく一日が終わった。部活動なんて…もう1ヶ月近く行ってない。どうしようもない。