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テーマ:憎きアトピー(233)
カテゴリ:アトピー
もう入院してたこともいい加減飽きてきましたが、忘れないうちに書いておきます。
看護師の方と接していて感じたのは、「アトピーの人でステロイドを使いたくないと言っている人は、間違った使い方をして痛い目に遭ったために怖がっている」という立場を取っている、ということ。 100パーセントそう信じているのかどうか分かりませんが、間違いなくそう思い込んでいる人もかなりいました。 婦長さんとお話ししたときには、慢性化・重症化した人は医療機関で適切な治療を受けずに民間療法などに走ったためにそのようになってしまったものだ、と考えているのがうかがえました。 看護師だけでなく医師自体がまだそのような姿勢であることがほとんどだと思います。 でも、アトピーで苦労している人間は、目の前の医療従事者にこのような立場を取られると、とても傷つき、悲しい気持ちになります。怒りがこみあげるというか。でもその持って行き場がないので、やりきれない思いになります。 到底その医療従事者とは信頼関係を築く気にはなれなくなります(婦長さんとは最小限しかしゃべれなかった)。 誰しも初めて使い出すときは、ちゃんと病院に行って医師の診察を仰ぎ、クスリを処方してもらっているのではないでしょうか。最初っから民間療法を試したり、保険の利かない薬局のクスリを買ったりしないと思います。 でも、風邪薬などと違って(インフルエンザは別として)、ステロイドは扱いが難しい。そういうクスリを処方したからには口を酸っぱくして使い方を説明しなければいけないのに、それが出来なかった、それだけの扱える力量がないのに安易に処方して病院経営に役立てた(?)、そういうお医者さんたちは、とってもとっても罪深いと思います。 そういうことは医療従事者なら分かっているはずなのに、目の前の患者に、ちゃんとした病院の治療を受けなかったからでしょとか、勝手に薬局でステロイド買って塗ったでしょとかいうような姿勢をとるのは、不誠実ではないかと思います。 もちろん、昔関わった医師たちを自分の前にズラ~ッと並ばせて謝らせるわけにはいかないけど、「アトピーの治療はこう」と標準治療を決めたところには、(時の施政者が過去の政治の過ちを謝罪するように)過去のステロイドの使い方は適切でなかったと一度認めて欲しいな…という気がいつもしています。 今「正しい使い方」とされているものは、たくさんのデータが積み重なって出来てきたもので、それは長年にわたってたくさんのアトピーの患者にステロイドを使用してきたから分かったこと。 少なすぎたり長期にわたりすぎたり切る時期の判断を誤ったりといった、手探りを経て今に至っているのです。 その認識をきちんとせずに責任を患者だけに押し付けるという姿勢では、いつまで経っても、本当につらい思いをしている人が適切な治療から遠ざかったままなのではないか、と思います。 今ステロイドを使っているのにこんなことを書くのはおかしいかもしれないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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