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テーマ:憎きアトピー(233)
カテゴリ:アトピー
こんなこともありました。
ある晩部屋に来た看護師の方が、文書を示されて、「看護師たちで成人型アトピーについて研究をしているのですが、ご自宅で日頃工夫されているセルフケアについて、お伺いできませんか」と言われました。 私が即「いいですよ」と言うと、すごく意外そうに、「あ、有難うございます」と慌てていったのは、少し前に月に一度の「アトピー教室」というのがあったとき、事前のアンケートも全くの白紙で出し、当日も欠席と、完全にシカトしたからだと思います(笑)。。 文書には「依頼書」とあって、難しげに書いてありましたが、要は家で毎日どんなことをしてるか知りたい、ということでした。 話した内容を正確に理解するためにインタビューはMDに録音するといいます。 正直言ってめんどくさいなと思いましたが、なんせメチャクチャ暇だったのでやることにしました。 インタビューの元にするからとアンケートを渡されたのですが、質問がめちゃアバウト。 引き受けといてナンですが、「アトピーで困っている人本人とか、お医者さんではなく、看護師の方が知りたいことって、どんなことだ?」と頭を悩ませました。 何が知りたいのかいまいちピンと来ないので、とにかく普段の生活のことを片っ端から、暇に任せて用紙いっぱいに書きました。 洗濯の仕方(石鹸、お湯、アルカリウォッシュ、すすぎ)、お風呂上がりの保湿(ワセリン、アーモンドオイルなど)、痒いとき・暑いときは保冷剤を使うこと、まんべんなく何でも食べるけど食材に気をつけていること、など。。 独居房的にモノがない空間で、家での日常を思い出そうとしてもうまくいかず、退院してから、あ~油のこと(たべものの)忘れてたなと思ったけど、ま、いずれにしても向こうの言う「セルフケア」とは関係なかったみたいです。 事前に「スキンケア」について書けばいいですか?と聞くと、「それだけに限らず、お家でなさっていることをいろいろ教えてください」と言われたのですが、実際に「インタビュー」とやらで対面して話してみると、やはりそういう表面上のことを「セルフケア」と言っているのだなと思いました。 「スキンケアがきちんと出来ずに悪くしてしまう患者さんには、なんと言ってあげたらいいんでしょう?」なんて言われても、困っちまいますね。 ホントですか、それは。と言いたくなってしまいます。 スキンケアさえすればよくなるんなら、するんじゃないの?って思ってしまうんですよね。 それでよくなるって分かってることがあるなら、めっちゃラッキーやん。 何いってるんだろーなー。。 確かにアレルギーの数値が高くなくてもアトピーになると言います。 私みたいにアレルギーバンバン型の人もいれば、そうでない人もいて、原因はさまざま。 でも少なくとも私の場合は、今はステロイドで治療をしてるけど、こんなことずっとやってられることではないので、使わなくなった後本来の体質とうまく付き合っていかねばなりません。 そこが、多くの人にとっても悩みのタネなのではないですか。 出来る限りのことはやっても、どうしようもないことを、どうにかしたいと願っているのに。 私自身、何でか分からないけど、よくなるときはどうにも抗いようのない力でグングンよくなるときもあるし、逆に悪くなるときは、悪くなるようなことは何もしてないと思うのにどうしようもなくドンドン悪くなって、そういうときは何をしても効果がなかったりします。 でも確かに、根治にはならないけど、表面のケア次第ですごく楽に過ごせることはあります。 ただその多くは、やっぱり家での日常生活でするべきもので、なかなか看護師さんが同じようにやるわけにはいかないし…。 ちなみに、今回私がすぐこのハナシを引き受けたのは、基本的にいつもアトピーのことを訊かれたら、みっともないことでも何でも話すことにしているからなんです。 自分には、これぐらいしか出来ることがありません。 だから何を聞かれても平気でしたが、「そのような運命を、今は受け入れているんですか?」というチョー愚問は、ちょっとヤな気分になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.29 18:02:51
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