安全なたまごでなければ
昨日の朝刊のトップは、養鶏協会が調べたところ採卵養鶏場の4分の1でサルモネラ菌が検出された、というものでした。これまで全国規模でこのような調査をされたことはなく、農水省は来年度から生産・流通現場での微生物汚染の調査を始める方針とのこと。調査の方法から見て専門家は、実際にはもっと汚染されている割合が高いのでは、と見ているとか。サルモネラ菌が検出された養鶏場は全体の26.5パーセントですが、そのうち10万羽以上の大規模養鶏場は3分の1以上の確率で陽性だったそう。欧米ではサルモネラ菌の調査が定期的に行われているのに対し、日本ではこれまで全国調査は行われておらず、汚染の疑いが高い場合などに自治体や業者が個別で調べているだけなのが現状だということです。鶏卵にはサルモネラ菌が付着している恐れがある、ということは、以前から知られていることで、買って来た卵を触った手でほかの食材を触ってはいけないとか、冷蔵庫できちんと保存するとか、生で食べるときは気をつけるなどといわれています。たまごかけごはんがブームと聞いても、近所のお店に並んでいる卵を買って来て気安くやると、特に免疫力の弱いこどもや体力の弱っている人の場合、下痢や高熱で命取りになることもあるのも、世間では常識的なことだと思います。消費者としては最大限、自分の身を守るため気をつけるべきところは気をつけるのは当然ですが、やはり、業者には衛生で安全なたまごを私たちに提供して欲しいと思います。養鶏と聞いてイメージするのは、テレビでよく見かけるように鶏たちが地面を走り回っている様子かもしれませんが、そのような平飼いのたまごは、スーパーなどではほとんど売られていません。身近で売られているたまごの多くは大規模に経営が成り立つよう設計された養鶏場のものです。今回の記事を読んでいると、欧米に比べ日本では養鶏業界が閉鎖的なのかなと思いました。また、特に大規模な養鶏場での衛生状態に、かなり問題があるようです。安さとともに、リスクも買っていることになるのかもしれません。※こちらは、日本の代表的な養鶏業者の、アメリカの施設の様子です。______________________________________________________________________________________________________昨日の晩ごはん・巻き寿司 ・長いも、オクラ、サーモンの和え物 ・冷や奴