[これぞ醍醐味！歌舞伎の大向う] カテゴリの記事

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• 平成中村座 十二月大歌舞伎の演目発表

  暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、先週までの真夏日が嘘のように涼しく初秋の爽やかさになりました。三連休の中日でも高速道路がかなりの渋滞をしているようで、遠出は控えてます。そんな中、平成中村座の12月演目が発表されてました。もう、暮れの話題だもんなぁ～、早いもんだ。----------------平成中村座 十二月大歌舞伎平成23年12月2日（金）～26日(月)昼の部菅原伝授手習鑑（すがわらでんじゅてならいかがみ）　　車　引（くるまびき）　　賀の祝（がのいわい）　　寺子屋（てらこや）夜の部一、芦屋道満大内鑑（あしやどうまんおおうちかがみ）　　葛の葉（くずのは）二、積恋雪関扉（つもるこいゆきのせきのと）三、秀山十種の内　松浦の太鼓（まつうらのたいこ）　　両国橋の場　　松浦邸の場　　同　玄関先の場ポスターは、こちらです。歌舞伎美人の案内は、こちらに日程などもあります。------------------勘三郎、勘太郎、七之助の親子の他、いつもの扇雀、弥十郎、亀蔵、新悟、そして、菊之助、松也、虎之助と言う顔ぶれです。配役が書いてないから、かつてに妄想平成中村座十二月大歌舞伎は・・・・・松王丸を勘太郎、梅王丸を松也、桜丸を七之助。時平を弥十郎。寺子屋の源蔵を勘三郎。女房の戸浪を菊之助。千代を扇雀。玄蕃を亀蔵。葛の葉は扇雀。積恋雪関扉の関守関兵衛は勘太郎、墨染の精を菊之助。松浦の殿様は勘三郎。あははは～、妄想、妄想ですよん。

  2011年09月24日

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• 日生劇場十二月大歌舞伎の演目

  日生劇場十二月大歌舞伎平成23年12月7日（水）～25日（日）昼の部　午前11時～夜の部　午後4時～ 昼の部一、碁盤忠信（ごばんただのぶ）　　　　　　　　　　　　佐藤忠信　　染五郎　　　　　　　　　　　　横川覚範　　海老蔵二、新古演劇十種の内　茨木（いばらき）　　　　　　伯母真柴実は茨木童子　　松　緑　　　　　　　　　　　渡辺源次綱　　海老蔵夜の部一、錣引（しころびき）　　摂州摩耶山の場　　　　　　　　　　悪七兵衛景清　　染五郎　　　　　　　　　　　三保谷四郎　　松　緑二、口上（こうじょう）　　　　　　　　　　　　　　　　　　染五郎　　　　　　　　　　　　　　　　　　海老蔵　　　　　　　　　　　　　　　　　　松　緑三、歌舞伎十八番の内　勧進帳（かんじんちょう）　　　　　　　　　　　武蔵坊弁慶　　海老蔵　　　　　　　　　　　富樫左衛門　　松　緑　　　　　　　　　　　　　源義経　　染五郎歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年09月22日

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• 半年前に地震で半年後に台風の歌舞伎観劇

  毎年のことではありますが、9月は台風シーズンでもありまして、一つや二つは日本に近づいたり上陸するのは珍しくありません。本州に近づきつつある台風15号を気にしつつ、朝のうちは何とかなるだろうと秀山祭九月大歌舞伎の昼の部に出かけたのでありますが・・・・・。朝一番は、染五郎、歌昇の二人による舌出三番叟から始まります。襲名披露のお目出度い舞台の幕開けってことでもあります。続いて恋飛脚大和往来、新口村（にのくちむら）。藤十郎さんの忠兵衛、福助さんの梅川、歌六さんの孫右衛門、吉弥さんの忠三郎女房とベテラン揃いです。藤十郎さんの若々しいことは申すまでもありません。忠兵衛が身請けした梅川は、演じる役者さんの美しさをさらりと出せれば変にオーバーな梅川にならずにすみそうですけど、どんなもんでしょうか。上方和事は苦手な部類でありますが、新口村だけはお話の中身が良く分かり自分にも受入れ易い名作です。が、後ろの席にいた、あれから40年風おばあさん二人がおしゃべりしてうるさく、期せずして隣の席のご婦人と同時に振り向いてシ～ッツとやっちゃいました。昼の部三つ目がたぶん、今月一番の出し物なんじゃないかなと期待していた寺子屋です。源蔵の又五郎さん、足を怪我されて心配でしたがそんなハンデを見せずに、口跡明朗で義太夫狂言らしく竹本にのってきっちりしているところがいいですね。吉右衛門さんの松王丸は、さすがに手に入っております。首実検の「菅秀才の首に相違ない」には万感の思いがこもり、随所にいわゆるハラの芝居で、子を失った父の悲しみが出ております。いつも思うのは、菅秀才の首を差し出せと源蔵に迫る春藤玄蕃って、だまされているのがわからない可哀相な人だなぁってこと。涎くり与太郎の歌昇さん、声変わりする前の子どもの声を出せれば良かったのですが、惜しい。そして、吉右衛門さんは素顔ではそうでもないのですが、同じ役柄を演じると兄上の高麗屋（幸四郎さん）に良く似ておりました。ナンダカンダ言わせて貰いましたが、葵太夫、寿治郎の竹本も聞き応え十分で、義太夫狂言を堪能させていただきました。そうこうしているうちに台風15号が浜松に上陸したようで、帰宅難民にならぬよう寺子屋まで観て引き揚げようと。それでも、電車が途中で止まってしまいまして、再開されるまで4時間も電車内で待たされました。ホームの電車が休憩所として開放されたので、ゆったりと座って過ごしましたけどね。以下、歌舞伎美人から主な出演者、みどころを記録しておきます。-----------------秀山祭九月大歌舞伎中村歌　昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露平成23年9月1日（木）～25日(日)昼の部一、再春菘種蒔　　舌出三番叟（しただしさんばそう）三番叟　　　　　　　染五郎千歳　　種太郎改め歌　昇（みどころ）荘厳な音楽が奏でられ、神聖な舞台の幕が開くと、千歳と三番叟が座についています。三番叟が、鼓の音に浮かれて舌を出して舞い、千歳も加わり、子々孫々栄えることを寿ぎます。最後に五穀豊穣を願って種蒔きの様子をみせた三番叟は、めでたく舞い納めるのでした。　秀山祭、そして襲名披露の幕開に相応しい格調高い祝儀舞踊をご覧に入れます。二、恋飛脚大和往来　新口村（にのくちむら）忠兵衛　　　　　　藤十郎梅川　　　　　　　福　助忠三郎女房　　　　吉　弥孫右衛門　　　　　歌　六（みどころ）大坂淡路町飛脚問屋の忠兵衛は、遊女梅川を身請けするために商売の金に手を付け、追われる身となり、梅川とともに生まれ故郷の大和の新口村に辿り着きます。罪人ゆえ身を隠す忠兵衛とその父孫右衛門の間を梅川が取り持ち、父子の再会がかなったのもつかの間、追手が迫ります。親子最期の対面を惜しみながら、二人は降りしきる雪の中を消えて行くのでした。　死にゆく男女の悲恋と親子の情愛を描いた上方和事の名作をたっぷりとお楽しみ下さい。　　三、菅原伝授手習鑑　　寺子屋（てらこや）松王丸　　　　　吉右衛門千代　　　　　　魁　春戸浪　　　　　　芝　雀涎くり与太郎　　種太郎改め歌　昇菅秀才　　　　　玉太郎百姓吾作　　　　由次郎園生の前　　　　福　助春藤玄蕃　　　　段四郎武部源蔵　　　　歌　昇改め又五郎（みどころ）武部源蔵と妻戸浪は、寺子屋を営みながら、流罪となった主人菅丞相の子菅秀才を匿っています。それを知った敵の藤原時平は、菅秀才の首を差し出すよう命じます。窮地に陥った源蔵は、今日寺入りした小太郎を菅秀才の身替りとし、検分役の松王丸と春藤玄蕃の前に、首を差し出します。意外にも菅秀才をよく知るはずの松王丸が、菅秀才の首と認めて去ります。やがて小太郎の母千代が我が子を迎えに来たので、源蔵が千代に斬りかかると、松王丸が現れ...。　初代吉右衛門が得意とした『寺子屋』の松王丸と源蔵。播磨屋に所縁の深い人気義太夫狂言をご覧に入れます。四、勢獅子（きおいじし）鳶頭鶴吉　　梅　玉鳶頭雄吉　　種太郎改め歌　昇鳶頭　　　　松　江鳶頭　　　　亀　寿鳶頭　　　　種之助手古舞　　　米　吉手古舞　　　隼　人手古舞　　　歌　江鳶頭亀吉　　松　緑（みどころ）今日は江戸三大祭のひとつ、日枝神社の山王祭。町内の御神酒所へ、鳶頭をはじめ、手古舞、鳶の者たちが勢ぞろいします。ほろ酔い気分で、曽我兄弟の仇討の物語や、江戸前の威勢のいい踊りで、皆を盛り上げます。やがて獅子舞がやって来て、獅子の狂いを披露し、祭り気分もそのままに一同揃って、賑やかに舞い納めるのでした。江戸の風俗を織り込み、粋でいなせな常磐津の舞踊をお楽しみ下さい。

  2011年09月21日

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• テレビだけじゃなく舞台も現代劇づいてる亀ちゃん

  10月の小栗判官が楽しみな市川亀治郎さんでありますが、テレビドラマや舞台では現代劇が続いているのでしょうか。来年のお正月の浅草歌舞伎を前に12月には、「その妹」と言う劇に出演するようです。--------------------「その妹」 苛酷な現実への無力感に打ちのめされたとしても、人は人を思い案じながら、そして、何かを求め生きていく…。その姿に武者小路実篤が託した思いを、魅力あふれる顔ぶれで描く。 ＜ものがたり＞将来を嘱望された画家でありながら、徴兵された戦争で、その命とも言うべき視力を失ってしまった野村広次。今は、妹・静子と共に、叔父夫婦の家に身を寄せている。失明による挫折感に苦しみ続ける広次だったが、妹・静子の力を借りて、今度は小説を書くことで自分の才能を開花させたいと願っていた。兄の芸術的才能を信じ、目となり杖となり、絶望の淵から這い上がろうとする盲目の兄に寄り添う妹。しかし、経済的な自立が未だ望めない兄妹を、現実はあくまでも残酷に追い詰め、二人を案ずる周囲の人々をも巻き込んでいく。兄と妹は、己の望む道を進むことができるのだろうか？そして、その道の行く手に待つものは？公演期間 2011/12/2(金) ～ 2011/12/26(月) .会場 シアタートラム (東京都) 〒154-0004東京都世田谷区太子堂４－１－１キャロットタワー１Ｆ出演者など ［劇作・脚本］武者小路実篤［演出］河原雅彦 ［出演］市川亀治郎 / 蒼井優 / 秋山菜津子 / 鈴木浩介 / 水野あや / 内田亜希子 / 西尾まり / 段田安則 .注意事項 小学生未満は入場不可。車イススペースの先行予約はございません。一般発売日より劇場チケットセンター[TEL]０３（５４３２）１５１５へお申込みください。.公演などに関する問い合わせ先 シス・カンパニー：03-5423-5906 チケットピア--------------------物語のあらすじを読んでる限りでは、涙腺が緩みそうな芝居なのでしょうか。これはこれで、亀ちゃんの新しい一面を見ることができそうですね。

  2011年09月20日

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  今月の中村屋の手拭い

  大阪新歌舞伎座開場１周年記念の中村屋公演に関する手拭いです。待ってました！ってことではありませんが、こちらは、ジェリさんのお心使いで分けていただきました。有難う、ジェリさん。そして、勘太郎、七之助の男女道成寺の手拭いです。遠征してきた方がいて、お土産話として見せていただきました。世話焼をしていたジェリさん、お忙しいところを有難うございました。そして、ブログを見ているとか、ツイッターなどで呟いている方にもお目にかかれまして、ご挨拶させていただき、有難うございました。

  2011年09月17日

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• 絶海の孤島　鬼界ケ島で勘三郎が演じる俊寛

  15年ぶりですが、歌舞伎を見始めて7年くらいのオイラには初めてだけどね。歌舞伎美人のお知らせによると、次のとおり。鹿児島まで飛行機で行き、そこからフェリーで渡る、ツアーもありますが、お時間と予算の許す方は是非、お出かけになってみておくんなまし。-----------------歌舞伎『俊寛』の舞台、鬼界ヶ島と伝えられる硫黄島（鹿児島県鹿児島郡三島村）。15年前、勘九郎時代にこの島で演じた俊寛僧都を、勘三郎さんが再び演じます。　今回は、勘太郎さん、七之助さんと、親子三人の共演も大きな話題。　2011年10月22日（土）＜予備日10月23日（日）＞、1回限りの貴重な公演。秋の長夜、大自然に包まれながら時空を超え、『俊寛』の世界へと誘われてみてはいかがでしょう。 ------------------歌舞伎美人のお知らせは、ここです。阪急交通社独占企画観劇ツアー【羽田空港発着】＜鹿児島市内フリープラン＞三島村歌舞伎『俊寛』　３日間 168,000円 1日目 羽田空港【確約】（8：00-11：00出発）⇒⇒鹿児島空港＝＝鹿児島港～～＜貸切フェリーにて約１２０分の船旅＞～～薩摩硫黄島……○俊寛開催の離島・硫黄島到着後島内、俊寛堂を見学。又三島村の特産をはじめ販売会やジャンベのリズムに合わせた島内歓迎セレモニーをお楽しみ下さい。15年ぶり再び　中村勘三郎　歌舞伎「俊寛」公演・2等指定席＜19：00～21：00（予定）＞硫黄島(22：00予定）～～＜貸切フェリー＞～～枕崎港＝＝＝＝鹿児島市内（深夜）＜泊＞＜バス走行距離；約90km＞ 【宿泊先：レム鹿児島 099-224-0606】 2日目 終日自由行動（市内観光など思い思いにお過ごし下さい。）　　　　鹿児島市内＜泊＞ 【宿泊先：レム鹿児島 099-224-0606】 3日目 出発まで自由行動（思い思いにお過ごし下さい。）ホテル＝＝（各自にて）＝＝ 鹿児島空港 ⇒⇒羽田空港（16:55～20:50着） そのほか、関西方面からも。【伊丹空港発着】＜鹿児島市内フリープラン＞三島村歌舞伎『俊寛』3日間 168,000円 【往復・JRプラン】三島村歌舞伎『俊寛』と南九州3日間 198,000円 阪急交通社は、こちら。

  2011年09月13日

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  秀山祭九月大歌舞伎、夜の部（8日）

  白露の昨日、日差しは夏の名残りでしたが風は秋の気配を感じさせる中を新橋演舞場へと、秀山祭九月大歌舞伎夜の部に行ってきました。今月の秀山祭は、吉右衛門さんが人間国宝になって初めての大歌舞伎なんですね。それ以上に、平成21年に故人となられた二代目又五郎さんの名跡を三代目歌昇さんが引き継ぎ、その歌昇の名跡を長男の種太郎さんが四代目として引き継ぐ、襲名披露がメインであります。三代目又五郎（前歌昇）さんと言えば、光輝と言う本名での子役時代のご活躍もなつかしいものであります。いつもの席である三階席には、これまた播磨屋の時には、いつもそうなのですが男性客の姿が多かったです。さらに、種太郎さんの友人と思われる若い男性客の姿も目立ちました。舞台に掛かる祝い幕は、あっさりと言うか質実剛健な播磨屋らしいです。芝居のほうは、沓手鳥孤城落月から始まりましたが、淀君役の芝翫さんが初日だけで体調不良のためにお休みでして、福助さんが代役でした。児太郎さんの階段落ちは迫力満点なのですが、褌一丁で身体を防御するものがありませんから怪我をされませんよう祈ります。口上では吉右衛門さんが挨拶を切り出しまして、芝翫さんの替わりにとのこと。親戚筋の萬屋からは錦之助さんが顔を連ねてました。又五郎さん、右足を捻挫されたとのことで、動きにかなり影響してました。それでも、車引では、口舌鋭く気力に満ち溢れた梅王丸でしたよ。その車引の桜丸・藤十郎さんが、達者であります。追い出しは、染五郎さんや松緑さんらによる石川五右衛門で、葛篭抜けの宙乗りが見物であります。吉右衛門さんで観ていたのですが、宙乗りで、あんなに上下に上がったり下がったりしてたっけかなぁ。二階席の客にもサービスってことでしょうか。夜の部の演目と主な配役、みどころを歌舞伎美人から借りて、記録しておきます。夜の部一、沓手鳥孤城落月（ほととぎすこじょうのらくげつ）　　二の丸乱戦の場　　城内山里糒庫の場淀君　　　　　　　芝　翫（代役・福助）豊臣秀頼　　歌　昇改め又五郎千姫　　　　　　　芝　雀大住与左衛門　　　　　　　錦之助石川銀八　　　　　　　児太郎大蔵の局　　　　　　　吉　弥正栄尼　　　　　　　東　蔵大野修理之亮　　　　　　　梅　玉氏家内膳　　　　　　　吉右衛門（みどころ）大坂夏の陣、落城の迫る大坂城。亡き秀吉の側室で気位の高い淀君は、息子秀頼の妻で、敵の家康の孫娘にあたる千姫を手放そうとしません。千姫が徳川軍の内通者の助けによって、戦乱に紛れて豊臣方を脱出した事を知った淀君は乱心してしまいます。側近の大野修理之亮らは豊臣家の存続を考えて、秀頼に降伏を勧めます。秀頼は承伏しかねますが、狂気に陥り、家来の氏家内膳にしなだれかかる淀君の様子を見て耐えきれず、開城を決意するのでした。　滅びゆく豊臣家一族の姿を詩情豊かに綴った坪内逍遙作の名作史劇をご覧頂きます。二。口上歌　昇改め又五郎種太郎改め歌　昇幹部俳優出演（みどころ）又五郎の名跡は、播磨屋一門にとって大切な名跡で、その名を襲名することになった歌昇改め三代目又五郎、種太郎改め四代目歌昇と、幹部俳優が揃って、襲名披露のご挨拶を申し上げます。三、菅原伝授手習鑑　車引（くるまびき）梅王丸　　歌　昇改め又五郎松王丸　　　　　　吉右衛門杉王丸　　種太郎改め歌　昇藤原時平　　　　　　歌　六桜丸　　　　　　　藤十郎（みどころ）吉田神社の社頭で菅丞相の舎人梅王丸と斎世親王の舎人桜丸が互いの主人を追い落とした藤原時平に恨みを晴らそうと、参拝に来た時平の行列を襲います。しかし、それを止める時平の舎人松王丸。実は、梅王丸、松王丸、桜丸は三つ子の兄弟ですが、敵味方に分かれて奉公しているのでした。三兄弟が争う内に、牛車の中から時平が現れると、梅王丸、桜丸は時平の迫力に身をすくめてしまいます。松王丸は二人を成敗しようとしますが、時平は松王丸の忠義に免じてそれを止め、三兄弟は遺恨を残しながらもその場を後にするのでした。　様式美に溢れ、歌舞伎の醍醐味が堪能できる華やかな舞台をお楽しみ下さい。四、増補双級巴　石川五右衛門（いしかわごえもん）市川染五郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候石川五右衛門　　　　　染五郎三好長慶　　　　　　　松　江三好国長　　　　　　　亀　寿左忠太　　　　　　　　廣太郎右平次　　　　　　　　種之助次左衛門　　　　　　　錦　吾呉羽中納言　　　　　　桂　三此下久吉　　　　　　　松　緑（みどころ）天下の盗賊石川五右衛門は、天皇の使いと偽って将軍の証である御正印を奪い取ろうと公家の呉羽中納言に化け、白昼堂々足利義輝の別荘に乗り込みます。そこへ現れたのは、饗応役としてまかり出た小田春永の名代此下久吉。実は久吉と五右衛門は、三河の犀ケ嶽で奉公した時の朋輩。打ち寛ぎますが、久吉は、五右衛門に古ぼけた葛籠（つづら）を買えと言います。なんと葛籠の中には五右衛門の父次左衛門が入っており...。　初代吉右衛門の当り役の五右衛門。葛籠抜けの宙乗りなど、歌舞伎らしい趣向に富んだ奇想天外な物語をお楽しみ下さい。

  2011年09月09日

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• 平成中村座11月大歌舞伎の主な配役

  先日、制作発表の記者会見が行われた、平成中村座の十一月大歌舞伎ですが、主な配役が発表されていました。夜の部は平場で見たいかな-------------平成中村座 十一月大歌舞伎平成23年11月1日（火）～26日(土)昼の部一、双蝶々曲輪日記（ふたつちょうちょうくるわにっき）　　角力場　　　　　　　　　　　濡髪長五郎　　橋之助　　　　　山崎屋与五郎／放駒長吉　　勘太郎二、お祭り（おまつり）　　　　　　　　　　　　鳶頭鶴松　　勘三郎三、義経千本桜（よしつねせんぼんざくら）　　渡海屋　　大物浦　　　渡海屋銀平実は新中納言知盛　　仁左衛門　　　　　　女房お柳実は典侍の局　　孝太郎　　　　　　　　　　　　入江丹蔵　　勘太郎　　　　　　　　　　　　　源義経　　七之助　　　　　　　　　　　武蔵坊弁慶　　彌十郎　　　　　　　　　　　　相模五郎　　橋之助夜の部一、猿若江戸の初櫓（さるわかえどのはつやぐら）　　　　　　　　　　　　　　猿若　　勘太郎　　　　　　　　　　　出雲の阿国　　七之助　　　　　　　　　　奉行板倉勝重　　彌十郎二、伊賀越道中双六（いがごえどうちゅうすごろく）　　沼津　　　　　　　　　　呉服屋十兵衛　　仁左衛門　　　　　　　　　　　　　　お米　　孝太郎　　　　　　　　　　　　雲助平作　　勘三郎三、弁天娘女男白浪（べんてんむすめめおのしらなみ）　　浜松屋より勢揃いまで　　　　　　　　　弁天小僧菊之助　　七之助　　　　　　　　　　　　南郷力丸　　勘太郎　　　　　　　　　　日本駄右衛門　　橋之助歌舞伎美人サイト

  2011年09月08日

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• 早くも師走の便り。南座顔見世興行の演目と出演者

  9月になって台風で大荒れでしたが、ようやく爽やかな秋風を感じられるようになりました。日差しは夏の名残りを残しているのですが日陰は涼しいです。そんな夏から秋への移り変わりの季節なのに、早くも西のほうから師走の便りが・・・。それは、毎度お馴染みの京都南座で師走に行われる顔見世興行の演目と出演者が決定したとの報道です。昼の部「寿曽我対面（ことぶきそがのたいめん）」片岡孝太郎、片岡愛之助ら「お江戸みやげ」三津五郎、中村翫雀「隅田川」藤十郎「与話情浮名横櫛（よわなさけうきなのよこぐし）」仁左衛門、菊五郎、時蔵夜の部「楼門五三桐（さんもんごさんのきり）」片岡我當、片岡秀太郎「実盛物語」菊五郎、市川左團次「元禄忠臣蔵・仙石屋敷」仁左衛門、三津五郎「喜撰」三津五郎の舞踊「らくだ」翫雀、愛之助報道は次の通り。---------------坂田藤十郎ら人気俳優が出演　京都・南座　顔見世興行の演目と出演者決定　京の師走の風物詩、南座の顔見世興行（１１月３０日～１２月２６日）の演目と出演者が７日、松竹から発表された。今年も人間国宝、坂田藤十郎、尾上菊五郎をはじめ、片岡仁左衛門、坂東三津五郎、中村時蔵ら東西の人気俳優が出演する。　昼の部（午前１０時半開演）は、片岡孝太郎、片岡愛之助ら上方系の花形による「寿曽我対面（ことぶきそがのたいめん）」で幕開け。三津五郎、中村翫雀（かんじゃく）の「お江戸みやげ」のあと、藤十郎の「隅田川」、仁左衛門、菊五郎、時蔵の顔合わせによる「与話情浮名横櫛（よわなさけうきなのよこぐし）」。　夜の部（午後４時１５分）は、片岡我當、片岡秀太郎で「楼門五三桐（さんもんごさんのきり）」、菊五郎、市川左團次らによる義太夫狂言の傑作「実盛物語」、仁左衛門、三津五郎らの「元禄忠臣蔵・仙石屋敷」、三津五郎の舞踊「喜撰」、翫雀、愛之助の「らくだ」を上演する。２万７千円～５５００円。１１月１５日前売り開始。ニュースの元はこちら。--------------「らくだ」で馬さんをだれが演じるか分かりませんが、翫雀と愛之助コンビで、上方風になるのでしょうか。面白いかもしれませんね。

  2011年09月07日

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• 芝翫さん、休演

  中村芝翫さん休演　体調不良のため　人間国宝の歌舞伎俳優、中村芝翫さん（８３）が２日、東京・新橋演舞場で上演中の「秀山祭九月大歌舞伎」を体調不良のため休演した。　１日が初日で、芝翫さんが演じている「沓手鳥孤城落月（ほととぎすこじょうのらくげつ）」の淀君は中村福助さん（５０）が代役を務めた。　今後の出演は、体調の回復次第で決めるという。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110903k0000m040065000c.html

  2011年09月03日

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• 11月平成中村座の発表記者会見

  浅草の隅田川沿いに毎度お馴染みの仮設の小屋を造って、平成中村座の準備が進んでおります。11月から来年5月まで、足しげく通っている自分が、目に浮かびますなぁ～。でもって、11月の制作発表記者会見が行われたようで、いよいよと言う感じですね。-----------------------中村勘三郎「お久しぶりです」　平成中村座、半年間の“凱旋”ロングラン公演決定　オリコン　http://news.nicovideo.jp/watch/nw106601歌舞伎俳優の中村勘三郎が29日、都内で『平成中村座』の製作発表会見に出席した。昨年12月より特発性両側性感音難聴を患い、療養していた勘三郎は「お久しぶりです」と元気な姿を見せ、「病気をして、ちょっと変わったかも。好き嫌いも激しかったが、この人もきっとたいへんなんだろうなって思えるようになった」と冗談交じりに語り復活をアピールした。今年1月の新作舞台は過労で休演「悔やまれてなりません」　勘三郎は、9月に行われる大阪・新歌舞伎座の『九月松竹大歌舞伎』1ヶ月興行で本格的に舞台復帰。「不安ですよ。務まればいいとだけ思っています」と表情を引き締めた。11月から来年5月までのロングラン公演が決まった『平成中村座』に向けては、「ぼちぼち（舞台に）出られるようになった。ロングランに体がついていくようにちょこっとずつやっていきたい」などと意気込みを語った。　江戸時代の芝居小屋を現代に復活させた『平成中村座』は、2000年の東京・浅草寺での第1回公演以来、大阪、名古屋、米ニューヨーク、ドイツのベルリン、ルーマニアのシビウなどでの海外興行も大成功を収めている歌舞伎公演。10年余りを経て旗揚げの地である東京・浅草（隅田公園）に凱旋することになり、11月から来年5月までのロングラン公演が決定。「十一月大歌舞伎」には勘三郎はじめ、『平成中村座』は3年ぶりとなる片岡仁左衛門が出演する。　会見に出席した仁左衛門は「中村屋と芝居が一緒にできるのが一番嬉しい」と喜びをあらわにした。仁左衛門も1993年1年間病気休演した経験があり、「元気なうちは弱い人の気持ちがわからないから、自分が弱ってみると人の痛みがわかっていいかもしれない」と優しく微笑んだ。　勘三郎も「体が動いて、観客の前に立てるだけで幸せだと、いままでもそう思っていたが、改めて痛感する。変わらないと病気した意味もない」としみじみ。また、自宅療養中に「3月11日に大震災が起きて、何もできないもどかしさで気持ちの浮き沈みも激しかった」と明かし、「支えになったのはやっぱり家族。それと間寛平さんのアースマラソンを見たり、食道がんを患った桑田佳祐くんから直筆の手紙をもらって励まされた」などと話した。------------------------勘三郎さん、復帰の会見　歯切れよく、平成中村座で　東京・浅草の仮設劇場で１１月から来年５月まで「平成中村座歌舞伎公演」が催されることとなり、出演する歌舞伎俳優の中村勘三郎さん（５６）らが２９日、東京都内で記者会見した。　勘三郎さんは「会見は約１年ぶりで緊張している。ロングランに体がついていけるようにして、一生懸命いいものをつくっていきたい」と、普段通りの歯切れの良い口調で話した。　勘三郎さんは２月に病気療養のため公演を休んで以降、７月に長野県松本市で舞台に復帰したが、会見出席は初めて。47news http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011082901000407.html-----------------------11月の演目だけですが、こんなラインアップです。 昼の部 11時開演 「双蝶々曲輪日記 角力場」「お祭り」「義経千本桜 渡海屋 大物浦」 夜の部　16時開演「猿若江戸の初櫓」「伊賀越道中双六 沼津」「弁天娘女男白浪」---------------ツイッターでも、こんな情報がありました～。http://twitter.com/#!/geneiza/status/108050109027201024@geneiza 松木創　Matsuki Tsukuru 平成中村座は舞台の後方扉が開くとスカイツリーが見えるそうです。さらに会見後の勘三郎さん独占インタビューでは、半年間に渡る驚きのラインナップ、出演者の予定を明かしてくれました。オフレコなのでごめんなさいですが、皆様、貯金しときましょう！ ーーーーーーーーーーーー配役は、発表されていませんが、角力場の濡髪は橋之助さん、お祭りは勘三郎さん、渡海屋・大物浦の碇智盛は仁左衛門さん、沼津は勘三郎さんと勘太郎さん、弁天娘女男白浪は七之助さんと勘太郎さん、猿若江戸の初櫓は全員、とまあ希望的予想をしてみました。それにしても、初っ端から良い演目と座組だし、来年5月まで散財するんだろうなぁ～。

  2011年08月29日

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• 主役は良かったけど片目をつぶって見た八月花形歌舞伎第三部（24日）

  昨日（24日）は、今月、最後の芝居見物に新橋演舞場へと馳せ参じました。夏の暑さが少しだけ戻ってきたのですが、猛暑に体が慣れているせいか、30度くらいの気温では、暑くありません。慣れって恐ろしいものですね。暑い夏は、怪談で背筋をゾッとさせて涼しくなろうってことなのでしょうが、毎年のように怪談話を見たり聞いたりしていると、これまた慣れっこになってしまいます。昨日は、八月花形歌舞伎の第三部で、お目当ては、「怪談乳房榎」です。歌舞伎座のさよなら公演、平成21年8月にも勘三郎さんの主演で上演されまして、テレビの放送でも見たりして、これまた慣れっこかな。席は三階の正面上手側ブロックの最後部で通路側ってのも、いわくありげでしょ。でもって、第三部の最初は、舞踊劇で「宿の月」。とある一組の男女がめでたく結婚してから子どもが出来て、次第にお互いのアラが目に付き始め倦怠期を迎えますが、とあることからお互いの愛情を確かめ合うと言うハッピーエンドの、お話しでした。続きまして、「怪談乳房榎」。今回は、勘太郎さんが父上の当り役を演じるところが見どころかな。これでもかの早替りについては、父上様以上に早かったであります。落合橋で菰を肩にかけて身体に巻いた正助が花道で傘を目深に差して顔が見えない三次（拵えで三次と分かります）と道を譲り譲られ互いに身体をかわしながらすれ違うと、今度は笠を高々と差した三次が勘太郎さんです。一方の正助は菰を頭からすっぽりかぶって揚幕へ・・・。また、小料理屋の座敷で浪江と会っていた三次のところへ、「正助がやってきた」と、女将が告げると・・・。三次は「おれはぁ～、これでけえるとするかぁ・・・」と、お父上ばりにニヤニヤ。そりゃあ、勘太郎さんの三次がいるところへ勘太郎さんの正助が来られないすよ。客席からも、くすくす笑い。と、その後、座敷を出て怪談じゃなかった階段を下りてゆく三次が下から上がってくるらしい正助に声をかけながらゆったりと下りてゆきますが、入れ違いに正助が姿を現します。これまた、早いのなんのって、マジックであります。早替りの連続は、大詰めの滝の場面。正助、三次、重信の三役を次々と替わり、三人が同時に登場する場面では、当然ながら吹き替えを使うのですが、どれが勘太郎さんなのかを確かめないと分かりません。しかも、滝壺に流れ落ちる本水の中での立ち回りですから、鬘とか衣装だって水に濡れているはず。きっと、濡れた衣装や鬘を換えるのは、大変なことでしょう。花道七三のところは、座席で立ち上がっても後ろに席がありませんから、気兼ねなく見られますし、場合によっては、後ろの壁のほうに立って見れば花道七三はばっちり。演目によって席を選べば良いのであります。と、まあ、息もつかせぬ早替りで終るのが、この芝居の良いところではありますが、お話の筋のほうが最後はどうなるのか、分かりません。そこで、四つ目の役として三遊亭円朝に扮して勘太郎さんが、落語の筋を解説。もちろん、落語としての今時のネタも仕込んでありまして、円朝役もぴったりはまっていました。正助が一番合ってたかと思います。三次と重信はそれぞれ個性と言うか癖のある役なので、まだこれからってところでしょうか。嬉しいのは、大正9年生まれで、今月20日に誕生日を迎えた小山三さんが茶店の女役で登場して次々と茶店に来るお客に、「いつも若くて綺麗だね～」と言わせているところが、大受けでした。先代勘三郎さんのお弟子さんとして歌舞伎の世界に入り、先代の孫である勘太郎さんと七之助さんの世話もしてきて、今度は勘太郎さんのご子息も面倒を見るのかな。どうか、いつまでもお元気で、勘太郎さんの勘九郎襲名とかその後の新・勘太郎初舞台も一緒に舞台に立っていただきたいものであります。これらの嬉しいこととかありましたけれど花形歌舞伎ってことで片目をつぶって見物せざるをえなかったことについて、これだけは言っておきたいことを最後に一言。どんな芝居でも主役に対峙する重要な準主役的存在の役回りがあり、芝居の展開はもちろん主役を引きたてることに欠かせないものです。その、いわゆるキーパースンを演じる役者もしっかりと選んでいただかないと、松竹の歌舞伎も将来が見えてると言うもんです。だれとは言いませんが、あくまで主役ではなく主役に対峙する役であることを認識できないような皆が主役的学芸会ではなく、いちおう松竹が歌舞伎と銘打っていることを、その役者も松竹もお忘れなく・・・・。以下、歌舞伎美人からお借りしまして、主な配役とみどころです。----------------第三部一、宿の月（やどのつき）おつる　　扇　雀亀太郎　　橋之助（みどころ）春の月を仲人に、めでたく祝言を挙げたおつると亀太郎。やがて子宝に恵まれ、お宮参りにやってきます。我が子を抱いてはしゃぐ夫に対して、貫禄の出てきた妻は、自分の好まないことをせぬように夫に神様への誓いを立てさせます。歳月を経て、小判磨きに熱心な妻。外で怪しい物音が聞こえ、おつるは夫を外へ突き出します。妻の愛情を確かめようと、賊に襲われたように装う亀太郎。おつるは金包みを放りだして夫を助けてくれと叫びます。互いの心が解かり、手をとりあって美しい宿の月を眺めるのでした。　夫婦の情愛を描いた田中青滋の作品で、ユーモア溢れる舞踊劇をお楽しみ下さい。二、怪談乳房榎（かいだんちぶさのえのき）　　　　中村勘太郎四役早替りにて相勤め申し候うわばみ三次／下男正助／菱川重信／三遊亭円朝　　勘太郎お関　　七之助住職雲海　　市　蔵磯貝浪江　　獅　童（みどころ）花見客で賑わう江戸向島の隅田堤。絵師菱川重信の妻お関が赤ん坊の真与太郎を抱いてやってきます。泥酔した侍にお関が絡まれているのを救った浪人磯貝浪江は、これが縁で重信の内弟子となりますが、高田の南蔵院本堂の天井画を描くために重信が家を留守にした間に、お関を我が物にしてしまいます。さらに、下男正助を仲間に引き入れると、深夜、落合田島橋で重信を殺害します。一方、南蔵院では、死んだはずの重信が霊となって現れ、雌雄の龍の両眼を描き入れて絵を完成させると、忽然と姿を消してしまいます。悪業を隠してお関と夫婦になった浪江は、今度は、正助に四谷角筈十二社の滝壺へ真与太郎を棄てに行かせますが...。　三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺。父勘三郎の当り役を受け継ぎ、勘太郎が四役早替りで上演する話題の舞台です。 --------------------

  2011年08月25日

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• 夏の風物詩「亀治郎の会」

  今年も、夏の風物詩「亀治郎の会」が始まりました。会場は東京の国立劇場だけで日程も３日間です。個人の勉強会ではありますが、毎年、新しい役に挑戦し続ける亀治郎さんの研鑽の場として定着しているものでありまして、ファンならずとも見逃せません。ご本人は10回までとか言っていますので、今年がラス前で、来年で打ち止めになるのでしょうか。きママさんにおかれましては、来年こそお見逃しの無い様になさってください。でもって、今回は、通称「ドブ」と言う、花道外側ですがスッポンの真横で拝見しました。この席を選んだのではなく、抽選で当たったのですが、舞踊の際には、花道に所作板を置いてしまうので、舞台が見えにくくなるのが最大の欠点です。と言うよりも、もっと椅子の高さを上げれば宜しいのではないかと思いますが、国立劇場さん、改善できませんか？？さて、今年の狂言歌舞伎は、葛の葉。自分的には他の役者で二度ほど舞台を拝見しておりまして、良く出来た話だし、早替わりの素早さに度肝を抜かれたり、左手で書くも字が逆に書かれるあたり、そして大詰めの花道スッポンから出てきてからなどが見物です。舞台のお話しには前段がありまして、これを知っていればすんなりと舞台が分かろうかと思います。それは、・・・・・。許婚が悪人の計略で自害して狂気になった安倍保名の前に許婚に生き写しの女性が現れた。それは、信太の森の一匹の白い狐の化身「葛の葉姫」だったことから、このお話が始まります。狐が女性に化けて、男をたぶらかしたと言うような、歌舞伎ならではの、有り得ない話と片付けてしまわないでください。もっと崇高な、この世の男と女、夫婦、親子の愛情と悲しい別れを描いたお話しであります。夫婦になり、一人の子をもうけて幸せに暮らしているところに、件（くだん）の葛の葉姫と父親らが保名を捜し歩いて訪ねてきます。そりゃあまあ、自分の妻と瓜二つの姫が来れば、驚くわいなぁ。そこで、保名の妻と姫と二役が早替わりで繰り広げられますので、その早さと役柄による声音や所作の違いをじっくりと味わいます。途中で二人がばったりと顔を合わせるところだけは、吹き替えですけどね。でもって、葛の葉姫に化けていたことが知られてしまえば、すべてが終りになってしまうし、迷惑を掛けることになるだろうと、愛する我が子を置いて森に帰ることを決心するまでの、いわゆるくどきは、初役とは思えぬものでありました。ここが良ければ、その後大詰めまで実にスムースにつながります。「恋しくば　尋ねきてみよ　和泉なる　信太の森の　うらみ葛の葉」と、和歌を障子に書き連ねて姿を消すのですが、書道が上手いです。寝かしつけた子どもが起きてきて、しかたなく右手で抱きかかえて、左手で書く「信太の森の」は、鏡に写したような逆文字なんです。最後は、子どもを両腕で抱き締め、筆を口にくわえて書き連ねるのです。これまで見たどの方よりも上手い。（これまでの方が上手かったとは言わないけどね）習字じゃありません。まさに、達筆でありまして、そのまま書道です。森に帰る大詰めは、花道のスッポンから現れまして、汗か涙か、涙か汗かと見まごう気合の入りようでありました。近すぎると、余計なものまで見えてしまうってことが唯一の欠点かもしれません。そうそう、一粒種は、後の安倍清明ってことでもあります。初日恒例の亀パパの目をぱちくりさせながらの台詞もございました。続いては、「博奕十王」(ばくちじゅうおう)。幕開きで舞台がセリ上がりまして、全員が冥土に行く方が額に着ける三角形の布を着けて登場しました。全員とは、役者ではなく、長唄囃子連中や後見、附け打ちさん達のことであります。こりゃ、始めっから面白いわい！そのうえ、花道スッポンから現れ出でたる博奕打の亀治郎さんが、口上もどきの挨拶。舞踊の上手さもさることながら、ひょうきんな場面やら真剣な場面などの繰り返しで、亀治郎さんの持ち味炸裂であります！亀鶴さんの閻魔大王も始めこそ威厳がありましたが、博奕打との勝負に負けて身ぐるみを剥がされてしまい滑稽な大王に。最後は、地獄への入り口から極楽行きのお札を手に入れて、身ぐるみ剥いだ閻魔大王達の持ち物などの戦利品を背負って嬉しそうに花道を引き上げるのありました。40年ぶりの上演だそうですが、こんな楽しい舞踊劇ならもっと再演されても良さそうなものであります。遠く、阿波の国に居られる、きママさんには、後程、お土産なんぞをお送りしますので、お待ちくださいませ。------------第九回亀治郎の会8月19日(金)～21日(日)昼の部：12：00～／夜の部：17：00～ 全六回公演会場：国立劇場 大劇場演目一、「芦屋道満大内鑑～葛の葉～」(あしやどうまんおおうちかがみ～くずのは～)女房葛の葉、葛の葉姫　市川亀治郎安倍保名　市川門之助安倍童子　吉岡愛美木綿買実は荏柄段八　市川猿四郎木綿買　市川澤五郎木綿買　市川段一郎陸尺　中條陸尺　中島妻　柵　坂東竹三郎信田庄司　市川段四郎浄瑠璃　竹本葵太夫三味線　鶴澤慎治　　　　豊澤　勝二郎二、市川猿之助 作「博奕十王」(ばくちじゅうおう) 長唄囃子連中十四世 杵屋六左衛門 作曲十五世 杵屋六左衛門 作曲監修博奕打　市川亀治郎獄卒　市川弘太郎同　　市川猿四郎閻魔大王　中村亀鶴----------------

  2011年08月19日

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• 八月花形歌舞伎第一部、第二部（10日）

  猛暑にうだる日々が続いていますが、昨日は、久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を観てきました。毎年、8月は納涼歌舞伎として若手を中心にして3部制で上演されております。とりあえず、昨日は第一部と第二部です。一挙にまとめて、ただし、ねたばれしないように辛口スパイスを効かせて、ちょっとだけよ。ちょうど、5ヶ月前の3月11日に座った席と同じ席に座っての観劇でありまして、いろいろと思いも巡ってきました。芝居の方も、このタイミングで選ばれた演目が何とも言えません・・・・。【第一部】花魁草は、安政の大地震で大火に見舞われ、燃え盛る江戸から逃げてきた人々の姿から始まります。栃木に帰る船に乗せてもらって難を逃れたのが、吉原の花魁お蝶（福助）と売れない歌舞伎役者の幸太郎（獅童）の二人。実際に演じている役者への当て付けなのか、歌舞伎では売れていると言えるのか分かりませんけどね。さて、田舎の人の良さそうな船頭・米之助には勘太郎さんが老け役で挑んでまして、声だけ聞いていると勘三郎さんそのままのまさに歌舞伎です。船頭・米之助の女房には芝のぶさんが、これまた思いっきり老け役で、良い老夫婦でした。幸太郎は大部屋役者でも手先が器用で達磨作りをして生計を立ててましたが、とある時に猿若町の座元勘左衛門や芝居茶屋の女将お栄がやってきて・・・・。茶屋の女将が江戸に連れ戻して名題役者に育てることを座元勘左衛門に頼み、道が開けることになるのですが、座元が「達磨作りは上手いから、小道具方にでも・・」と言うあたり、演じている役者に当て付けみたいで、思わず笑っちゃいます。この演目の中で、一人だけ台詞回しが現代映画そのままの役者がいて、浮いてますって、誰のことかは言いません。たしかに、大部屋時代と6年後に名題になってから栃木を訪れるときとで変わっていなければと使い分けたのかもしれないけど、どちらも浮いてる。女郎と役者の儚い愛の物語だそうですが、そこは、福助さんの頑張りで、かろうじて雰囲気が出ていました。福助さんは、重の井だったっけか、子別れものが良かったけど、花魁草でも愛しい男と別れ陰ながら応援する、せつない女心を表してました。どっちにしても笑わなければ、良い芝居するってことか？そうそう、若手が夏に地方へ巡業して芯を務めるってお話しも出てきたから、納涼歌舞伎やら地方巡業のネタも盛り込まれているってことでしょうか。続いての、櫓のお七は、人形振りが見どころでありましたが、人形使いが人形に追われているような感じでした。ここは、七之助さんに抑える部分は抑えてもらって、人形使いがしっかり合わせることもしないとね・・・。【第二部】入れ替えの後、引続き第二部です。G2の新作歌舞伎から始まります。東雲烏恋真似琴（あけがらすこいのまねごと）と言う演目では、何が起こるのか分かり難いかな。何が起こるかは舞台を観ていただいて・・・・。山場は、人間と人形の奇妙な暮らしってことでして、妄想から目覚めた主人公が亡くなった妻となるべき女のために出家するってところは純愛を貫くってことかな。ここでは、芝のぶさんの花魁が実に色っぽいでしたよ。二部の追い出しは、芝翫さんと子息、孫による「夏 魂まつり（なつ たままつり）」と言う舞踊で、芝翫さんの立役、橋之助さんの女方が観られます。京都の大文字焼きを舞台にしたものですから、ちょうど今の季節のものだね。ころころした翫雀さんが出来たと見まごう、御長男には笑っちゃいました。主な配役と見どころなどは、次の通り。--------------------八月花形歌舞伎平成23年8月6日（土）～27日（土）第一部　午前11時～第二部　午後2時30分～第三部　午後6時～ 第一部一、花魁草（おいらんそう）お蝶　　福　助幸太郎　　獅　童米之助　　勘太郎客孝吉　　亀　蔵お糸　　新　悟小料理屋女房　　歌　江五兵衛　　市　蔵お八重　　高麗蔵勘左衛門　　彌十郎お栄　　扇　雀（みどころ）江戸時代の終わり。安政大地震を生き延びた女郎のお蝶と大部屋役者の幸太郎は、百姓米之助に助けられた縁で、栃木にある米之助の家で間借りして生活をするようになります。米之助は二人に所帯を持つように勧めますが、昔、身も心も尽くした男に裏切られ、暗い過去をもつお蝶は、夫婦になることを躊躇していました。そこへ、猿若町の座元勘左衛門や芝居茶屋の女将お栄がやってきて、幸太郎に芝居へ復帰することを勧めます。二人は江戸へ旅立ちますが...。　巧みな劇作術で人心の機微を叙情味豊かに描く北條秀司の作品。女郎と役者の儚い愛の物語をお楽しみ下さい。　　伊達娘恋緋鹿子二、櫓のお七（やぐらのおしち）八百屋お七　　七之助（みどころ）大雪の江戸本郷。八百屋久兵衛の娘のお七は、寺小姓の吉三郎と恋仲になりますが、お七が恋焦がれる吉三郎は、宝剣天国紛失の咎により今宵中に刀が手に入らなければ、もはや切腹という窮地に追い込まれています。吉三郎に刀の在処を知らせたいとやってきたお七ですが、すでに夜更けを過ぎ、町木戸は堅く閉ざされています。お七は、御法度を承知の上で、降りしきる雪の中、火の見櫓にのぼると渾身の力を込めて太鼓を打つのでした。　恋に燃えた美しい娘の悲哀を、文楽人形の動きをなぞる「人形振り」で表現した舞踊をご覧下さい。第二部　　新作歌舞伎一、東雲烏恋真似琴（あけがらすこいのまねごと）藤川新左衛門　　橋之助関口多膳　　扇　雀左宝月　　獅　童高橋秋之丞　　勘太郎お若　　七之助宇内　　巳之助伊勢屋徳兵衛　　亀　蔵お弓　　萬次郎潮田軍蔵　　彌十郎小夜　　福　助（みどころ）御家人、藤川新左衛門は、堅物で廓に足を踏み入れたこともありませんでしたが、初対面の花魁小夜に心奪われ、ひょんなことから身請けすることになります。小夜には、新左衛門の親友で、関口多膳という間夫がいましたが、新左衛門に惹かれた小夜は、多膳に愛想尽かしをします。多膳は、吉原の大火事から逃げてきた小夜を、怒りにまかせて殺し、川に沈めてしまいますが、新左衛門は小夜が死んだことを信じようとしません。そんな新左衛門のもとに、人形師左宝月が作った小夜そっくりの人形が届き、新左衛門と小夜の人形との奇妙な生活が始まり...。　スピード感あふれる演出と丁寧な人物描写が魅力的なG2作・演出。新橋演舞場で橋之助が主演した『魔界転生』、『憑神』の脚本・演出をしたG2が、初めて手掛ける話題の新作歌舞伎にご期待下さい。二、夏 魂まつり（なつ たままつり）若旦那栄太郎　　芝　翫芸者お梅　　福　助芸者お駒　　橋之助太鼓持国吉　　国　生舞妓よし鶴　　宜　生京の加茂川べり。如意ヶ嶽の山腹で焚かれる大文字の送り火を見るために、若旦那が芸者たちを連れ立ってやってきます。まるで幻のように夜空を焦がす炎を眺めながら、故人の精霊たちを思い、過ぎゆく夏を惜しむのでした。　明治、大正時代に活躍した歌人九條武子の遺作で、今回上演されるのは、舞踊詩『四季』の「夏」の部分。京都の晩夏を彩る大文字の送り火を描いた季節感溢れる舞踊を、芝翫が子息や孫とともに情緒豊かに舞います。------------------

  2011年08月11日

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• 十一月の新橋演舞場、吉例顔見世の演目発表

  8月の歌舞伎が始まっていないのに、秋の新橋演舞場恒例の吉例顔見世大歌舞伎の演目が発表されております。七世尾上梅幸七回忌、二世尾上松緑二十三回忌の追善として昼も夜も音羽屋の皆さんが八面六臂の活躍をするようです。おやじさまの魚屋宗五郎と髪結新三は共に相方として時蔵さん。さらに、髪結新三と渡り合う家主長兵衛が三津五郎さんで、どんな面白い場面になるか、楽しみです。松緑さんは、源九郎狐で菊之助さんの静御前相手に吉野山、そして外郎売なども。菊之助さんの京鹿子娘道成寺は、玉三郎さんと二人で踊るのは拝見してきましたが、一人で踊るのは、初めて観るかもしれません。以下、日程と演目です。------------------吉例顔見世大歌舞伎 平成23年11月1日（火）～25日(金)昼の部　午前11時～夜の部　午後4時30分～ 新橋演舞場吉例顔見世大歌舞伎七世尾上梅幸　十七回忌、二世尾上松緑　二十三回忌　追善演目と配役昼の部一、傾城反魂香（けいせいはんごんこう）　　土佐将監閑居の場浮世又平　　三津五郎女房おとく　　時　蔵二、道行初音旅（みちゆきはつねのたび）　　吉野山佐藤忠信実は源九郎狐　　松　緑静御前　　菊之助　　新皿屋舗月雨暈三、魚屋宗五郎（さかなやそうごろう）魚屋宗五郎　　菊五郎女房おはま　　時　蔵小奴三吉　　松　緑召使おなぎ　　菊之助丁稚与吉　　藤間大河父太兵衛　　團　蔵磯部主計之助　　三津五郎浦戸十左衛門　　左團次夜の部一、歌舞伎十八番の内　外郎売（ういろううり）外郎売実は曽我五郎　　松　緑工藤祐経　　三津五郎二、京鹿子娘道成寺（きょうかのこむすめどうじょうじ）　　道行から鐘入りまで白拍子花子　　菊之助　　梅雨小袖昔八丈三、髪結新三（かみゆいしんざ）髪結新三　　菊五郎手代忠七　　時　蔵下剃勝奴　　菊之助家主長兵衛　　三津五郎弥太五郎源七　　左團次料金(税込み)1等Ａ席 15,000円 1等Ｂ席 11,000円 2等Ａ席 7,000円 2等Ｂ席 5,000円 3階Ａ席 5,000円 3階Ｂ席 3,000円 桟敷席 16,000円 ※一幕見席はございません----------------------歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年08月05日

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• 八月は歌舞伎観劇月間

  毎月欠かさずに歌舞伎を観るようになってから、七月は、久方ぶりに歌舞伎を見ないで一ヶ月を過ごしました。一ヶ月のご無沙汰だと、そろそろ、何か観たいかなと気分が高まって参ります。旧盆で夏休みになる方が増えて観光地への道路が混雑するから、アウディでの遠出は、控えることにして、観劇月間と言うわけ。もちろん、東京だけですが、新橋演舞場と国立劇場の二ヶ所を確保済みです。毎年恒例の納涼歌舞伎は、花形歌舞伎と名称が変わっていますが、主な顔ぶれは若手花形を主体にしていることが変わったところでしょうか。これまで座頭格は勘三郎さんや三津五郎さんでしたから、大きな変化ですよね。でもって、この花形歌舞伎の第二部で新作歌舞伎が上演されるので、どのようなものになるのか気になります。歌舞伎美人に、インタビューが掲載されていたので、拝見してみると・・・・。----------------橋之助とG2が語る新作歌舞伎『東雲烏恋真似琴』新橋演舞場8月公演「八月花形歌舞伎」 第二部『東雲烏恋真似琴（あけがらすこいのまねごと）』上演に当たり、主人公の藤川新左衛門を演じる中村橋之助と、作・演出のG2が、稽古中の本作について語りました本文は、こちら。----------------詳しい案内は・・・・八月花形歌舞伎平成23年8月6日（土）～27日（土）第一部　午前11時～第二部　午後2時30分～第三部　午後6時～こちらを参照。

  2011年08月04日

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• 国立劇場45周年記念　歌舞伎公演の来年4月に絵本合法衢を再演

  国立劇場の開場45周年記念事業が次々と発表されていまして、歌舞伎についてまとめておきました。 --------------国立劇場「４５周年記念」公演概要発表 (スポーツ報知)７月に開場４５周年を迎えた東京・三宅坂の国立劇場の記念公演の概要が２７日、発表された。今年の９月から来年の４月まで行われる２２演目を「４５周年記念」と銘打ち、中心となる歌舞伎では、全６公演が開催される。「歌舞伎を彩る作者たち」とのテーマを付け、近松門左衛門や鶴屋南北など、歌舞伎の名作を手掛けてきた作者の作品を上演。今年３月に東日本大震災のため、途中で公演中止となった片岡仁左衛門（６７）主演の「絵本合法衢（えほんがっぽうがつじ）」が来年４月３日から再演され、記念公演の最後を締めくくる。スポーツ報知----------------国立劇場：４５周年記念公演　震災で中止演目も上演東京都千代田区の国立劇場４５周年記念公演が２７日、都内で発表された。今年９月から８カ月間開催。メーンの歌舞伎公演は尾上菊五郎（６８）が座頭で１０月３日初日の「開幕驚奇復讐譚（かいまくきょうきあだうちものがたり）」を皮切りに全６演目。来年４月には、３月の東日本大震災で中止となった片岡仁左衛門（６７）の「絵本合法衢（えほんがっぽうがつじ）」が上演される。（スポニチ）スポニチ----------------------〈速報〉国立劇場45周年公演の概要発表国立劇場の開場４５周年記念公演の概要が２７日、発表された。１０月の尾上菊五郎「開幕驚奇復讐譚」に始まり、１１月は坂田藤十郎「曽根崎心中」、１２月は中村吉右衛門「元禄忠臣蔵」、来年１月は松本幸四郎「三人吉三巴白浪」、３月は市川団十郎「一谷嫩軍記」、４月は今年３月の上演中に東日本大震災のため８回だけで中止となった片岡仁左衛門「絵本合本衢」の再演と続く。日刊スポーツ----------------一覧型式にすると、このようになります。10月3日～27日 「開幕驚奇復讐譚」 尾上菊五郎 11月3日～26日 「曽根崎心中」 坂田藤十郎 12月3日～26日 「元禄忠臣蔵」 中村吉右衛門 1月　　　　　 「三人吉三巴白浪」 松本幸四郎 3月3日～27日 「一谷嫩軍記」 市川團十郎 4月3日～23日 「絵本合法衢」 片岡仁左衛門

  2011年07月31日

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• 石川五右衛門にフラメンコ

  徳島県の鳴門市にある大塚国際美術館、システィーナ・ホール（公式サイトは、こちら。）にて、本年3回目のシスティーナ歌舞伎開催ですね。石川五右衛門なんだそうですが、フラメンコとのコラボによる舞踊劇に仕立てて、如何なる舞台を見せてくれるのでしょうか。-----------------第三回システィーナ歌舞伎新作歌舞伎　 和と洋のコラボレーション水口一夫 作・演出GOEMON 石川五右衛門片岡 愛之助上村 吉　弥中村 壱太郎◇特別出演　小島 章　司　フラメンコ舞踏家【みどころ】五右衛門－その謎に包まれた生涯を新たな視点でとらえ、創作歌舞伎として「システィーナ・ホール」に繰り広げる舞踊劇です。3回目となる「システィーナ歌舞伎」には、本作が初登場となる上方の人気花形、片岡愛之助、第1回目から連続出演となる上村吉弥、そして昨年から参加の中村壱太郎らを出演者に迎え、和と洋が交錯する幻想的な舞台をご覧いただきます。 平成23年11月12日（土）・13日（日）・14日（月）【5回公演】11月12日（土）stage1 午前11時開演／stage2 午後2時30分開演11月13日（日）stage3 午前11時開演／stage4 午後2時30分開演11月14日（月）stage5 午前11時開演（各公演2時間半予定/開場は30分前) 演目と配役みどころ料金(税込み)※当日券は500円増し12日・13日（美術館入館料・観劇料）プラチナ指定席（椅子席・座布団席） 10,000円 S指定席 8,000円 A自由席 6,000円 A自由席（学生料金） 4,000円 14日（休館日につき、美術鑑賞は開演まで）プラチナ指定席（椅子席・座布団席） 7,000円 S指定席 5,000円 A自由席 3,000円 A自由席（学生料金） 2,000円 チケット詳細【劇場】 大塚国際美術館 システィーナ・ホール http://www.o-museum.or.jp/住所：徳島県鳴門市鳴門町（鳴門公園内）電話：088-687-3737美術館開館時間：午前9時30分 -------------------

  2011年07月30日

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• 若手花形役者も出演する二つの舞踊会

  【趣向の華】公演日　8月8日（月）　プレ公演　　　　8月9日（火）　特別公演会場名　日本橋劇場開演時間『プレ公演』19：00『特別公演』昼の部　13：00／夜の部　18：00入場料『プレ公演』1階席　3,000円／2階席　2,000円『特別公演』1階席　6,000円／2階席　5,000円出演者『プレ公演』坂東亀三郎坂東亀寿中村梅枝中村萬太郎大谷廣太郎中村米吉中村龍之助中村梅丸市川男寅大谷廣松中村種之助中村壱太郎中村種太郎　　・　　市川染五郎尾上青楓藤間勘十郎演目『プレ公演』長唄・清元「喜撰」トークショーお楽しみ抽選会『特別公演』＜昼の部＞長唄・清元「喜撰」長唄「阿古屋三曲琴責め」常磐津「三世相錦文章歌舞伎舞踊抄「続花形一寸顔見世」＜夜の部＞袴歌舞伎「染錦絵化生景事」主催　藤間オフィス、尾上流事務所お問合せ尾上流事務所Tel.03-3541-6344（平日11時～19時）Fax.03-3541-6315（24時間）公式サイトは、こちら。---------------三代目尾上菊之丞襲名披露舞踊会のお知らせ尾上流三代家元である二代目尾上菊之丞が初代尾上墨雪を名乗り、長男の尾上青楓が四代家元として三代目尾上菊之丞を襲名することが決まり、8月29日（月）～31日（水）、国立劇場大劇場で襲名披露舞踊会が開催されます。尾上菊五郎をはじめとする歌舞伎俳優や舞踊家が多数出演します。各日程の演目や出演者など、詳しくは 日本舞踊尾上流ホームページをご覧下さい。■公演期間　8月29日（月）～31日（水）■会場　国立劇場　大劇場■開演時間昼の部　11:00夜の部　16:10（29日は夜の部のみ　15:30開演）■入場料全席指定1等席　9,000円2等席　6,000円3等席　3,000円■歌舞伎俳優の出演予定29日(夜)：尾上菊之助30日(昼)：藤間勘右衞門（尾上松緑）30日(夜)：市川染五郎、市川亀治郎、坂東亀寿、尾上松也、中村梅枝、尾上右近31日(夜)：尾上菊五郎■主催尾上流事務所■お問合せ尾上流事務所電話：03-3541-6344（平日11時～19時）Fax：03-3541-6315（24時間）詳細は歌舞伎美人、こちらです。

  2011年07月29日

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• 第四回 永楽館大歌舞伎

  第四回 永楽館大歌舞伎平成23年11月4日（金）～9日（水）第一部 午前11時30分～第二部 午後4時～※9日は、第一部のみ一回公演 演目と配役料金(税込み)10,000円（全席指定）一、双蝶々曲輪日記　　引窓（ひきまど）　　　南与兵衛／後に南方十次兵衛　　愛之助　　　　　　　　　　　　女房お早　　壱太郎　　　　　　　　　　　　三原伝造　　隼　人　　　　　　　　　　　　平岡丹平　　當十郎　　　　　　　　　　　　　母お幸　　吉　弥　　　　　　　　　　　濡髪長五郎　　錦之助二、お目見得　口上（こうじょう）三、茶壺（ちゃつぼ）　　　　　　　　　　　　熊鷹太郎　　愛之助　　　　　　　　　　　　　麻胡六　　壱太郎　　　　　　　　　　　　　目代某　　吉　弥【劇場】 出石永楽館（兵庫県豊岡市出石町）公式サイト【お問合せ】 出石永楽館電話：0796-52-5300豊岡市出石総合支所地域振興課電話：0796-21-9025

  2011年07月28日

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• 能舞台での歌舞伎舞踊

  歌舞伎座の改修工事で会場を国立能楽堂に変えた舞踊公演がありまして、能舞台で、どのように演じるのか、かなり興味をそそられます。ざっと抜粋すると・・・・。--------------------菊之助出演「第十八回別会 梅津貴昶の会」のお知らせ9月27日（火）国立能楽堂において、「第十八回別会 梅津貴昶の会」が開催されます。　今回の演目は、『鷺娘(さぎむすめ)』、『連獅子(れんじし) 』。尾上菊之助は『連獅子』に出演します。■日程平成23年9月27日（火）午後6時開演（5時30分開場）■会場国立能楽堂■ご観劇料(税込)17,000円（全席指定）■公演お問合せ梅津流舞踊研究所03-3485-1725梅津流舞踊研究所事務局03-3645-0216---------------詳細は、歌舞伎美人の公式サイト

  2011年07月28日

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• 小栗判官もある新橋演舞場十月花形歌舞伎の演目発表

  十月の新橋演舞場で亀治郎、愛之助らの花形歌舞伎が開催されることは知ってましたし、某団体の割安な前売り抽選販売にも、申込んでおきました。でも、演目が分からないままでしたが、本日発表されたようで、歌舞伎美人のサイトに掲載されました。宙乗りがあるってことで、何が掛かるのか一番の関心を持っておりましたら、お馬に乗っての宙乗りでは、ありませんか。愛之助さんも久方ぶりに義賢最期で、大迫力の階段落ちですね。これは、抽選先行販売で外れてもいつもの松竹歌舞伎会で狙い目の席を選んで行くぞ～！----------------新橋演舞場十月花形歌舞伎10月2日（日）～26日(水)昼の部　　源平布引滝一、義賢最期（よしかたさいご）木曽先生義賢　　愛之助下部折平実は多田蔵人行綱　　獅　童　　銘作左小刀二、京人形（きょうにんぎょう）左甚五郎　　右　近京人形の精　　笑　也三、江戸ッ子繁昌記（えどっこはんじょうき）　　御存知 一心太助一心太助／徳川家光　　獅　童鳥居甲斐守　　愛之助女房お仲　　亀治郎夜の部猿之助四十八撰の内通し狂言　當世流小栗判官（とうりゅうおぐりはんがん）　　　　　市川亀治郎　市川笑也　　　　　天馬にて宙乗り相勤め申し候小栗判官／漁師浪七／お駒　　亀治郎照手姫　　笑　也鬼瓦の胴八　　右　近上杉安房守／矢橋の橋蔵　　獅　童遊行上人　　愛之助横山大膳　　段四郎-------------------歌舞伎美人の公式サイトは、こちら。

  2011年07月26日

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• 8月にNHK・Eテレで江戸の夕映えを放送（予定）

  本日、千穐楽を迎えた新橋演舞場七月大歌舞伎でありますが、超久しぶりに東京での歌舞伎公演を観ることなく終る事に相成りました。むしろ今月の東京は積極的に観たくなかったと言うほうが正しいかもしれません。それでも、8月には一つだけテレビ放送されるものがあるので、放送で拝見しておくことにしましょう。成田屋の歌舞伎十八番が掛かったのですが、放送されるのは、別の演目です。------------古典芸能への招待　歌舞伎『江戸の夕映』放送局：NHK Eテレ放送日時：8月28日（日）15：00～17：00出演：市川團十郎　中村福助　市川海老蔵　中村壱太郎　市川左團次　ほか内容：2011年7月16日の新橋演舞場公演の収録を放送。お知らせは、歌舞伎美人の、こちらに出ています。------------まあ、酒を飲んで暴れて騒動を起こす輩が再起をかけて、しおらしく務める舞台なので、この演目で良かったってことかな。

  2011年07月26日

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• 勘三郎さん、本格復帰!　おめでとうございます

  まつもと市民　芸術館にて、7月23日（土）　13：00／17：00、 24日（日）　13：00　の３回、中村勘三郎特別公演が行われて、その様子が新聞社の記事として報じられておりました。この病気は両方の耳の聴力が衰えてしまいますから、永い時間をかけてじっくりと治療する必要があるのです。かく言う小生も30年余り前に同じような症状で、直りきらずに今では、両耳補聴器で補っております。===================【追伸】身替座禅を演じる勘三郎さんの写真付き==============中村勘三郎さん、「身替座禅」で本格復帰果たす読売新聞7月23日（土）15時49分昨年末以来、病気療養中だった歌舞伎俳優の中村勘三郎さん（５６）が２３日、長野県松本市の「まつもと市民芸術館」で行われた公演に出演、舞台への本格復帰を果たした。勘三郎さんは、午後の公演で、狂言が基の「身替座禅(みがわりざぜん)」に中村扇雀さん（５０）らと共演。舞台に姿を現すと、約１５００人の観客で埋まった会場に盛大な拍手が起き、屋号である「中村屋！」の声が飛び交った。勘三郎さんは、愛人に会うために妻にうそをつき、ばれてしまった男の滑稽さを身ぶり手ぶりや表情の変化でユーモアたっぷりに表現。舞台の空白を感じさせない熱演で観客の笑いを誘った。終演後、観客のカーテンコールに応えて、「まだ完璧ではなく、（完治まで）長くかかるかもしれませんが、応援してください」と涙をこらえながらあいさつ、最後には手を合わせて感謝の気持ちを表し、観客から励ましの声があがった。COPYRIGHT THE YOMIURI SHIMBUN読売新聞===================中村勘三郎さん：耳の難病で休養　復帰後初の公演体調不良で昨年１２月に活動休止した歌舞伎俳優、中村勘三郎さん（５６）が２３日、復帰後初の公演を長野県松本市のまつもと市民芸術館で開いた。報道陣に非公開だったが、同館によると、約１時間の狂言舞踊「身替座禅」を元気に舞い、カーテンコールで再登場すると「今日はありがとうございました。まだ完璧ではないですが、徐々に……」と言葉に詰まり、涙を見せた。満員の観客約１４５０人から拍手や声援が送られたという。長男の勘太郎さんも別の演目で出演。２４日も同館で公演する。中村さんは耳の難病のため今年２月末まで入院。６月に東京都で開かれた勘太郎さん出演の「コクーン歌舞伎」の舞台に急きょ登場したが、公演は松本市が初めてだった。【大島英吾】毎日新聞==================まつもと市民芸術館の公式サイト、おかえりなさい、勘三郎さん！こちらです。

  2011年07月23日

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• 新橋演舞場の十月は花形歌舞伎か

  JAF　MATE8・9月号を見ていたら、会員特別優待のコーナーに歌舞伎公演がありました。新橋演舞場で、十月花形歌舞伎だそうです。「亀治郎、獅童らで、夜の部は宙乗りも・・・・」とのことですが、演目は記載されていません。何をやるか、分からないうちに申込みするのか。抽選方式だけど、安いですなぁ。11月の新橋演舞場も出てましたけど、恒例の顔見世で菊五郎さんや時蔵さんの名がありました。たまには、こんなのも利用してみるとしましょう。

  2011年07月21日

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• 10月に、日生劇場で玉三郎特別舞踊公演

  玉三郎さんが久々に東京での公演を行うことが発表されました。何と、日生劇場で16年振りだそうです。しかも、一日一回公演で、金曜日は午後6時開演ですから、会社帰りにも観られますね。俳優さんの健康管理とか省エネとか、観客の都合とか、いろいろ考えているような気がします。-----------日生劇場坂東玉三郎特別舞踊公演平成23年10月2日（月）～26日（水）一、傾城　吉原絵巻（けいせい よしわらえまき）傾城　　坂東 玉三郎二、藤娘（ふじむすめ）藤の精　　坂東 玉三郎三、楊貴妃（ようきひ）楊貴妃　　坂東 玉三郎方士　　坂東 彌十郎午後2時～午後4時～　　　（10月2日のみ）午後6時30分～（金曜日のみ）料金(税込み)一等席 15,000円 二等席 8,000円 三等席 4,000円 -----------------歌舞伎美人公式サイト報道発表の様子は、デイリースポーツに次のものがありました。---------------玉三郎、日生劇場で16年ぶりに舞踊公演 歌舞伎俳優の坂東玉三郎が15日、都内で行われた「坂東玉三郎特別舞踊公演」（10月２～26日、東京・日生劇場）の製作発表会見に出席した。玉三郎にとって、日生劇場での歌舞伎舞踊公演は１９９５年に松竹百年企画で行って以来、実に16年ぶり。「傾城　吉原絵巻」「藤娘」「楊貴妃」を上演することになり「歌舞伎座や南座などとは違い、西洋の影響がある舞台。日生劇場に合う舞踊会になるようベストを尽くしたい」と意気込みを語った。デイリースポーツ------------------

  2011年07月16日

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• 吉右衛門さんが人間国宝に

  お目出度い話題です。文化審議会が中村吉右衛門さんを人間国宝に認定するよう答申したそうです。だれとは申しませんが、灰皿でテキーラを飲ませる、どこぞの坊主頭の自称人間国宝ではありません。正真正銘の人間国宝です。吉右衛門さんの狂言歌舞伎が良いのはもちろんのこと、鬼平犯科帳の鬼平も良いし、日頃からの歌舞伎普及活動も熱心に行っています。9月の新橋演舞場では、初代吉右衛門にちなんだ「秀山祭」がありますし、歌昇さんによる縁の又五郎の名跡の襲名もあり、めでたいこと、このうえありません。--------------中村吉右衛門さん「夢は80歳で弁慶」 　人間国宝認定の知らせが入った時は病院のベッドの上。胆管結石の除去手術を終えた直後だった。東京都内で開いた記者会見では「痛みが消えた喜びと一緒になって大変うれしかった」と笑いを誘いつつ、「修行してきた道筋が『それでいい』と認められた」と感慨深げに語った。　初舞台を踏んだのは４歳。年齢を重ねても芝居にかける熱意は変わらず、「常に上を向き、高みを目指していく。80歳になっても『勧進帳』の弁慶を（初日から千秋楽までの）25日間努めるのが夢」と言い切る。　将来を担う若手の育成にも情熱を燃やす。先輩役者の芸を常に学んできた経験を振り返り、「まずは基礎を身に付け、その上で個性を発揮して今の時代に受け入れられる芝居をつくってほしい」と注文。「その伝統を伝えるのは私の責任で、緊張している」と表情を引き締めた。web日経こちらです。----------------人間国宝に中村吉右衛門さんら伝統的な芸能や工芸の分野で高い技術を持つ重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に、「歌舞伎立役（たちやく）」の中村吉右衛門さんなど、新たに２人が認定されることになりました。これは、文化庁の文化審議会が１５日、高木文部科学大臣に答申したものです。新たに認定されるのは、いずれも芸能の部で、▽「歌舞伎立役」の中村吉右衛門さん、本名、波野辰次郎さん（６７）、▽「組踊音楽歌三線」の西江喜春さん（７０）の２人です。中村吉右衛門さんは、歌舞伎で主役となる男性役を演じる「歌舞伎立役」の分野で認定されました。吉右衛門さんは荒事や和事など幅広い役柄を演じ、中でも義太夫狂言時代物の主人公のような、豪快で意志が強い一方、複雑な内面を持つ役柄をこなすなど高い演技力が評価されています。西江喜春さんは、沖縄の三線の演奏に乗せて登場人物の心情などを歌う、沖縄の伝統的な音楽劇「組踊音楽歌三線」の分野で認定されました。情感豊かに歌う表現力や安定感が高い評価を受けているうえ、地元の大学で教べんをとり、後継者の育成に力を入れている活動も評価されました。人間国宝に認定される２人には、技術の向上や後継者の育成のために毎年２００万円の助成金が交付されます。NHKニュースこちらです。----------------中村吉右衛門さん人間国宝に…文化審議会が答申文化審議会は１５日、歌舞伎立役の中村吉右衛門（本名・波野辰次郎）さん（６７）（東京都港区）と、沖縄に伝わる歌舞劇で歌われる組踊音楽歌三線(くみおどりおんがくうたさんしん)の西江喜春さん（７０）（那覇市）を重要無形文化財保持者（人間国宝）に認定し、重要無形文化財に指定されている「能楽」の構成員として３３人を追加するよう、文部科学相に答申した。　中村さんは、実父の松本白鸚(はくおう)さん（故人）と親子二代での認定。歌舞伎立役の人間国宝は、現役では坂田藤十郎さん、尾上菊五郎さんに続いて３人目。組踊音楽歌三線では西江さんが２人目となる。（以下、略）読売新聞7月15日（金）15時46分全文は、こちらです。-------------中村吉右衛門さん人間国宝に　沖縄芸能の西江さんも　文化審議会（西原鈴子会長）は１５日、重要無形文化財保持者（人間国宝）に歌舞伎立役の中村吉右衛門さん（６７）＝本名・波野辰次郎、東京都港区＝と、沖縄の伝統芸能、組踊音楽歌三線の西江喜春さん（７０）＝那覇市＝を認定するよう高木義明文部科学相に答申した。これにより人間国宝は１１６人、故人を含めた累計認定者は３３２人となる。　中村さんは父、故松本白鸚さんも１９７５年に人間国宝と認定。文化庁によると、親子が人間国宝になったのは芸能の部で１９例目、うち歌舞伎界では５例目という。西江さんは、組踊音楽歌三線の人間国宝として２人目の認定となる。47newsこちらです。----------------ニュースのコメントを記載できるところでは、歌舞伎や人間国宝に対するイメージを悪くした悪餓鬼の影響らしく、阿呆なコメントが目立ち残念なことです。

  2011年07月15日

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• 勘太郎さん、六代目勘九郎襲名興行記者会見（動画もあるぜよ）

  いよいよ、2012年2月の新橋演舞場を皮切りに、六代目中村勘九郎襲名興行が始まることについて記者会見が行われましたね。披露興行は、東京、大阪、名古屋、京都、福岡で開催。東京では新橋演舞場のほか、浅草の仮設小屋「平成中村座」でも行う。--（追記）2012年2月　新橋演舞場3月　浅草平成中村座9月　大阪松竹座10月　名古屋御園座12月　京都南座 2013年2月　博多座 ---演目も「一條大蔵譚（ものがたり）」の一條大蔵長成、「梅雨小袖昔八丈」の髪結新三、「義経千本桜」、「土蜘」などが予定されているようです。各社の記事をお借りして記録しておきます。先ずは、動画もある、こちらから。-----------------勘九郎襲名興行、来年２月から…喜びであり重圧読売新聞7月12日（火）19時27分歌舞伎俳優の中村勘太郎さん（２９）が１２日、東京都内で記者会見し、既に襲名が決まっている六代目勘九郎の披露興行を、来年２月の新橋演舞場（東京）から２０１３年２月の博多座（福岡）まで、全国６か所の劇場で行うと発表した。勘九郎は、勘太郎さんの父、勘三郎さん（５６）の前名。勘太郎さんは、「幼い頃からあこがれていた名を継ぐのは喜びであり重圧。観客に愛される俳優に」と語った。披露興行は、東京、大阪、名古屋、京都、福岡で開催。東京では新橋演舞場のほか、浅草の仮設小屋「平成中村座」でも行う。読売エンタメ動画　中村勘太郎さん、「勘九郎」襲名を語る読売の動画-------------------中村勘太郎、六代目勘九郎襲名に「結婚や息子の誕生より緊張」2012年に六代目中村勘九郎を襲名する歌舞伎俳優の中村勘太郎（29）が12日、都内で襲名披露会見を行った。「この上ない緊張。結婚や息子が生まれた時よりも緊張してます」と硬い表情の勘太郎は「それだけ“勘九郎”という名前が、僕にとって大きなものなんだと思う。プレッシャーとともに嬉しさも感じています」と喜びを口にした。父の中村勘三郎については「まだまだ先にいる人」と尊敬の眼差しをみせ、「これまで以上に“愛”のある役者・男になりたい」と意気込んだ。　勘太郎は中村勘三郎の長男として5歳で初舞台を経験し、以降は時代物、世話物、舞踊を問わず、立ち役も女形も幅広くこなす役者として活躍。幼少時より父の背中を見て育ってきた勘太郎は「常にこういう一人の男・役者になりたいと憧れてきた」と語り「襲名までに、少しでもいい役者になって勘九郎になりたい。熱く、お客様のために芝居を続けていけたら」と更なる向上を誓った。　私生活では2009年に女優・前田愛と結婚。今年2月に第1子となる男児が誕生したばかりの勘太郎は「僕が父に感じていたように、息子が（僕に）憧れを抱くような役者でいたい」と父の顔。歌舞伎役者に育てたいという気持ちは「ある」といい「強制はしないですが、いつか一緒に舞台に立てたらいいなと思います」と共演を望んだ。　中村勘太郎の『六代目中村勘九郎襲名披露公演』は、2012年2月、東京・新橋演舞場を皮切りに東西各座で上演される。 オリコンニュース---------------------歌舞伎：中村勘太郎さんが来年「勘九郎」襲名公演演目は「一條大蔵譚（ものがたり）」の一條大蔵長成、「梅雨小袖昔八丈」の髪結新三などが予定されている。毎日新聞----------勘九郎襲名興行、来年２月から演目は「義経千本桜」「土蜘」など 時事通信-------------

  2011年07月13日

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• 亀治郎さん歌舞伎界裏話ってナンダ？

  8月の亀治郎の会を前にした今月は、完全に稽古かと思っていた亀治郎さんですが、講演会でのお話しもするなど、あちこちでご活躍の様子であります。九州の原発でもすったもんだしている佐賀県での講演会の様子が、掲載されていたので、立ち読みならぬ拾い読みしてみました。お騒がせしている歌舞伎界って、同じ市川姓の御曹司のことしか無いよね。痛快極まりないし、この一言で、聴衆の心を捉えてしまいますよね。--------------市川亀治郎さん歌舞伎界裏話など披露　Ｂｅｇｉｎ 佐賀新聞社のメンバーズクラブ「Ｂｅｇｉｎ（ビギン）」の第２回講座が１０日、佐賀市文化会館で開かれた。俳優・歌舞伎役者の市川亀治郎さんが「役者として、今」と題し、歌舞伎界や大河ドラマなどの“舞台裏”を披露。ユーモアを交えたトークに約１４００人が聞き入った。 市川さんは大きな拍手に応えるように手を振って登場。「お騒がせしている歌舞伎界から来ました」と話すと、会場は笑いで和やかな雰囲気に。自身は４歳で歌舞伎の初舞台を務め、ほかの役者も物心がついた時から舞台に上がることを挙げ、「特に踊りは小さいころに身に付ける必要があり、歌舞伎の道に進もうと思って始めていては遅い」と説明した。 女形の歩行や酒のつぎ方、なで肩など動作を実演し、「歌舞伎はどこから見ても美しくないといけない」と強調。２００７年の大河ドラマ「風林火山」の武田信玄役を皮切りに「龍馬伝」「仁」など、これまで出演したドラマの裏話や、千葉真一さんら共演者とのエピソードも紹介した。「どの女優も演技で必ず泣くことができる」と述べ、会場の笑いを誘っていた。 歌舞伎の伝統芸能としての価値や舞台の場所が限られている実情も示しつつ、「閉じられた世界だが、テレビで知ってもらって舞台へ足を運んでくれる人も増えてきた。これからも自分がやりたいことに挑戦していきたい」と語った。 原文は、佐賀新聞です。-----------------8月の国立劇場が楽しみです。

  2011年07月11日

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• 御園座、第四十七回　吉例顔見世の演目と主な配役

  御園座第四十七回　吉例顔見世中村歌　昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露10月1日（土）～25日（火）昼の部　午前11時～夜の部　午後4時30分～ 演目と配役昼の部一、南総里見八犬伝（なんそうさとみはっけんでん）犬塚信乃　　種太郎改め歌　昇犬山道節　　　　　　　海老蔵犬飼現八　　　　　　　染五郎二、一條大蔵譚（いちじょうおおくらものがたり）　　檜垣　　奥殿一條大蔵長成　　吉右衛門鬼次郎女房お京　芝　雀吉岡鬼次郎　　　染五郎常盤御前　　　　魁　春三、歌　昇改め又五郎種太郎改め歌　昇　襲名披露口上幹部俳優出演四、寿曽我対面（ことぶきそがのたいめん）曽我五郎　　　歌　昇改め又五郎曽我十郎　　　梅　玉小林朝比奈　　三津五郎大磯の虎　　　福　助八幡三郎　　　種太郎改め歌　昇近江小藤太　　錦之助鬼王新左衛門　歌　六工藤祐経　　　團十郎夜の部一、双蝶々曲輪日記（ふたつちょうちょうくるわにっき）　　角力場放駒長吉　　歌　昇改め又五郎山崎与五郎　染五郎藤屋吾妻　　芝　雀濡髪長五郎　吉右衛門二、棒しばり（ぼうしばり）次郎冠者　　三津五郎太郎冠者　　海老蔵三、歌舞伎十八番の内　助六由縁江戸桜（すけろくゆかりのえどざくら）花川戸助六　　團十郎三浦屋揚巻　　福　助くわんぺら門兵衛　　三津五郎三浦屋白玉　　芝　雀朝顔仙平　　　錦之助口上／福山かつぎ　　海老蔵通人里暁　　　歌　六曽我満江　　　東　蔵髭の意休　　　左團次白酒売新兵衛　梅　玉料金(税込み)一等席 20,000円 二等席 12,500円 三等席 6,500円 特別席 22,000円 特別室（食事付）・東（4名） 88,000円 特別室（食事付）・西（3名） 66,000円 学生割引2階・一等席 12,000円　二等席 7,000円　三等席 4,000円※9月1日（木）より御園座窓口のみにて発売（要学生証）歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年07月10日

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• 名古屋周辺の方に、一年に一度の逢瀬

  七夕、棚ボタ、ドタバタと早口言葉の練習です。本日は七夕ってことでもありますが、名古屋で一年に一度と言えば、吉例顔見世。名古屋御園座の歌舞伎恒例の10月吉例顔見世は、中村又五郎、歌昇親子襲名披露が行われることは、すでに発表されてました。そこに、謹慎の解けた酔っ払いも復帰させて、親父さんの助六で口上をさせるとか。この座組みだと揚巻は、笑い顔がイマイチなあの方しかいない。御園座の赤字解消に一役かうことが出来るか・・・・。毎日新聞より、お借りします。---------------海老蔵さん：助六で口上　「御園座」１０月吉例顔見世2011年7月7日 2時5分　御園座（名古屋市中区）は６日、１０月の「第４７回吉例顔見世」の演目と出演者を発表した。歌舞伎十八番の一つ「助六由縁江戸桜（すけろくゆかりのえどざくら）」が１８年ぶりに登場。市川団十郎さん、海老蔵さん親子が共演し、海老蔵さんが口上を述べるのが見どころだ。　吉原を舞台とする「助六」は歌舞伎ファンに人気の演目。公演中に観客らが舞台に上がって河東節を語る演出も会場を盛り上げる。　赤字経営の続く御園座にとって、１０月の吉例顔見世は起死回生をかける最大行事。長谷川栄胤（よしつぐ）社長は「豪華な出演者がそろい、大入りとなりますように」と期待を込める。河東節の出演者はまだ８割しか決まっていないといい、１人３０万円の出演料で希望者を募っている。公演の座頭は中村吉右衛門さんで、中村又五郎さん、歌昇さん親子の襲名披露も行われる。　松竹の安孫子正専務は「２月の市川親子公演が（殴打事件で）かなわず、海老蔵を名古屋で復帰させたいとの思いだった。一皮むけた舞台を名古屋のファンにお見せしたい」と語った。【山田泰生】原文は、こちら。----------------口上なら目玉をひんむかないだろうね。

  2011年07月07日

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• 東日本大震災 復興支援　歌舞伎チャリティー公演の演目と出演者など

  出ました。七月大歌舞伎の後に行われる一日限りの公演です。舞踊が主体ですが、東北地方を題材にしたものが組み込まれまして、復興支援を全面的に押し出してます。歌舞伎俳優による模擬店や被災地のアンテナショップによる名産品販売など、何となくミニ俳優祭っぽいかな。-----------------新橋演舞場東日本大震災 復興支援歌舞伎チャリティー公演平成23年7月29日（金）第一、ご挨拶と黙祷　　　幹部俳優出演ご挨拶大谷信義（松竹株式会社代表取締役会長）迫本淳一　（松竹株式会社代表取締役社長）中村芝翫　（社団法人日本俳優協会会長）黙祷発声坂田藤十郎（社団法人日本俳優協会副会長）第二、舞踊　東北民謡づくし中村福助、中村翫雀、中村扇雀、中村橋之助、片岡孝太郎　ほか第三、舞踊　『松島』尾上菊五郎、松本幸四郎、中村吉右衛門、市川團十郎、片岡仁左衛門、中村梅玉第四、幕間　チャリティー物品販売（約50分）歌舞伎俳優によるチャリティー模擬店被災地のアンテナショップによる名産品の販売等第五、舞踊　『石橋』市川染五郎、尾上松緑、尾上菊之助、市川海老蔵、中村勘太郎本公演の収益は義援金として被災者の方々へ寄付いたします。上記の予定より変更がありました場合は悪しからずご了承くださいませ。-----------------歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年07月05日

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• 12月の国立劇場は元禄忠臣蔵

  7月になって間もないのですが、国立劇場は開場45周年記念と言うことで、秋の歌舞伎公演を次々と発表しております。毎年12月と言えば、決まってどこかしらで赤穂浪士ものが掛かるのですが、今年の12月の国立劇場も、その例にもれず、元禄忠臣蔵と発表されました。吉右衛門さんの大石、梅玉さんの綱豊と言うところでしょうか。脇をどなたが固めるのか、気になるところですが、順当にゆけば歌六さんや又五郎さんなど播磨屋の皆さんが勢揃いするのではないでしょうか。--------------国立劇場12月歌舞伎公演は「元禄忠臣蔵（げんろくちゅうしんぐら）」公演期間 2011年12月3日（土）～2011年12月26日（月） 開演時間 １２時開演＊9日(金)・16日(金)は４時開演演目・主な出演者 国立劇場開場45周年記念真山青果＝作真山美保＝演出元禄忠臣蔵（げんろくちゅうしんぐら）　五幕十二場　　伊藤熹朔＝美術　　中嶋八郎＝美術《江戸城の刃傷》第一幕　　江戸城内松の御廊下第二幕　　田村右京太夫屋敷大書院　　　　　同　　小書院《御浜御殿綱豊卿》第一幕　　御浜御殿松の茶屋第二幕　　御浜御殿綱豊卿御座の間　　　　　同　　入側お廊下　　　　　同　　元の御座の間　　　　　同　　御能舞台の背面《大石最後の一日》細川屋敷下の間同　　詰番詰所同　　大書院同　　元の詰番詰所（出演）中村吉右衛門中村梅玉　　ほか国立劇場公式サイトは、こちらです。

  2011年07月03日

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  滑りこみで見てきた「慶應水滸伝」の実在モデルの記録展

  実は、3月26日 (土)から始まっていたのですが、いよいよ会期末の7月4日 (月)が近づいてきましたので、慌てて見てきました。--------------幕末任侠伝～一ノ宮万平とその時代～歴史の陰に隠れたアウトローの歴史－。多摩の任侠“一ノ宮万平”の生涯に　今、光をあてる。開催日2011年03月26日 (土) ～2011年07月04日 (月) 時間10:00～18:00　場所　パルテノン多摩２Ｆ　歴史ミュージアム企画展コーナー料金入場無料主催主催：公益財団法人多摩市文化振興財団地域には歴史の陰で生きた人たちがいました。いわゆる、アウトローと呼ばれてきた人々です。アウトローに関しては、展示や研究の中であまり触れられてきませんでした。しかし、地域の歴史と向き合うためには、彼らの姿を見つめ直すことも必要なのではないでしょうか。地域の歴史に埋もれてきた人々にも光をあてることで、従来語られてこなかった歴史像が浮かび上がってくると考えられます。かつて、一ノ宮村（現多摩市一ノ宮）にも一ノ宮（杉本）万平［安永8年（1779）生～文久3年（1863）没］という任侠が存在しましたが、本展示では、彼と地域との関わりを通して、今までのイメージとは異なるアウトローの姿に迫りたいと思います。 -----------------タイトルや説明だけでは、江戸時代のアウトローの記録展示かと思いますが、この中に出てくる方々が、歌舞伎でも上演されていたのです。市村座　慶應水滸伝／東京都立中央図書館特別文庫室所蔵、明治27年の上演時の役者絵小金井小次郎を演じる菊五郎の名前が見えます。パルテノン多摩の公式サイトは、こちらです。

  2011年07月02日

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• 新橋演舞場で東日本大震災 復興支援歌舞伎チャリティー公演

  電力不足が日常生活の様々なところに影響している夏ですが、これも東日本大震災による原発事故の影響ですよね。各歌舞伎公演も会場の電力を節約しながら奮闘していただいているところであります。そんな中にあって、新橋演舞場で「東日本大震災 復興支援歌舞伎チャリティー公演」が行われると発表されていました。七月大（根）歌舞伎は行く気はありませんが、復興支援のチャリティー公演なら行ってみようとおもいますです。------------------------東日本大震災 復興支援歌舞伎チャリティー公演平成23年7月29日（金）午後4時開演主なる歌舞伎俳優が一堂に会し、震災の復興を支援する特別公演。この公演の収益を、被災者の方々への義援金として寄付致します。出 演：幹部俳優出演 料金(税込み)1等席 12,000円 2等Ａ席 6,500円 2等Ｂ席 4,500円 3階Ａ席 4,500円 3階Ｂ席 2,500円 桟敷席 12,000円 ※1回のご予約につき、2枚までとなります主 催東日本大震災チャリティー実行委員会（松竹株式会社／（社）日本俳優協会）歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年07月02日

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• 仁左衛門が「松竹大歌舞伎 西コース」への思いを語る

  猛暑の中、大阪松竹座の七月歌舞伎公演を前に、大阪恒例の船乗り込みと言う公演前の儀式的行事が行われたとか。水の都ならではの行事ですよね。追伸【夏の訪れ告げる船乗り込み 大阪、人気歌舞伎役者に歓声 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース) ここに動画がありました。その座頭でもある、片岡仁左衛門さんですが、9月には地方都市を巡業で回るので、お近くの会場に回ってくるときは、ぜひ、ご覧になってください。歌舞伎美人のサイトには、巡業の記者会見の模様がアップされてました。-------------------仁左衛門が「松竹大歌舞伎 西コース」への思いを語りました　8月31日（水）～9月25日（日）、（社）全国公立文化施設協会主催「 西コース 松竹大歌舞伎」が上演されます。演目は『雨の五郎』『義経千本桜 茶店 すし屋』、出演は片岡仁左衛門をはじめ、片岡秀太郎、片岡孝太郎、片岡愛之助、坂東竹三郎、坂東薪車、市川高麗蔵、坂東彌十郎と華やかな顔ぶれの公演です。上演に先立ち、『義経千本桜 茶店 すし屋』でいがみの権太を勤める仁左衛門が、公演への思いを語りました。それによりますと、『義経千本桜 茶店 すし屋』は私独自の台本・・・・。権太の愛情を強調する事で、最後に起こる悲劇がさらに際立ってくるのではないでしょうか。今回の公演は歌舞伎初心者の方にも十分にわかっていただけて心に残る、そして歌舞伎の醍醐味がたっぷりと味わえるとても良い狂言立てになっています。とのことであります。--------------------全文は、こちらにあります。公演日程詳細　平成23年8月31日（水）～9月25日（日）日程と会場は、こちらです。チケットWeb松竹は、こちらです。

  2011年06月29日

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• コクーン歌舞伎「盟三五大切」千穐楽

  ついに行ってきました、渋谷Bunkamura改装前最後を飾る、コクーン歌舞伎「盟三五大切」の千穐楽です。勘三郎さんがご出演にならないので、楽日だけしか確保しませんでした。どうして楽日だけかって、そりゃあまァ～何かが起こるとしたら楽日だろうと予感が働いていたのでありますが、何かが起こるのが少し早めになりました。何かとは・・・・、病気休演中の勘三郎さんが、復活へのウォーミングアップを兼ねてでしょうか、ラストシーンに大星由良之助に扮して登場です。21日のツイッターで前触れが流れてましたので、当日売りのチケットでも観れば良かったのでしょうけど、楽日と心に決めていたので、この日まで待ちました。古典演出と異なりまして、音楽が効果的に使われショスタコーヴィチ交響曲第５番第３楽章と哀切な音色のチェロのソロがほぼ全編を支配する串田版であります。筋書きに串田さんのサインをしていただきましたよ。先ず、幕開きで勘太郎＠船頭の三五郎(実は徳右衛門の倅、千太郎）が漕ぐ舟に乗って菊之助＠芸者小万（実は神谷の召使お六）が現れます。勘太郎の声だけ聞いているとお父上かと思うほど、そっくり。菊之助の女形も華の盛りのうちに見せていただくってことで、早いうちに、この顔合わせで大歌舞伎もやってもらいたいもんです。そこへ、もう一隻の船が来ると、夢から覚めた橋之助＠源五兵衛(実は不破数右衛門）。後々五人斬りやら惚れた芸者を惨殺するようには見えない、お人好し全開で始まり・・・・、騙されたと分かると憎しみの余りに恐ろしいまでの殺人鬼と化してしまうのが凄いです。まあ、現代社会の中でもありそうな人間模様ではありませんか。この作品は江戸時代の鶴屋南北の作品で、東海道四谷怪談の後日談として上演されたものだそうで、南北お得意のない交ぜのお話しでもあります。すでにここまででも登場人物の名前に、かっこ書きで、(実は・・）と有るように、幾つかのお話しが織り交ざって新しい作品となっております。芸者小万が腕に「五大力」と入墨をしておりましたが、これに「三と七」を書き加えると、題名の「三五大切」に書き換わるって仕掛けであります。本来、面白いと言うものではありませんが、それを面白くと言うか分かり易くしてくれたのが、串田演出とでも言えるでしょうか。何しろ、陰惨な殺し場面が続いたり、惚れて身銭を投げ出した芸者を殺して首を持ち歩くなど、どう考えたって気味の良いものではありませんよね。それでも、途中には笹野さんのますます坊主や亀蔵さんらのお馴染みの脇役陣がコミカルな味わいを発揮して暗さを打ち消してくれます。そして、何よりも、大詰めでの小万の首を懐に入れて本水を用いた雨の中をさまよう源五兵衛が自らの罪を語りだし・・・。回り舞台がくるくると回って回想シーンで、最後に塩冶家の仇討ちの義士として加わり不破数右衛門として迎え入れられると・・・・。大星由良之助が登場！！！何を隠そう、この方こそ、勘三郎さんです。大詰めのシーンがあることで、実際の人物である数右衛門が源五兵衛として過ごす虚実が行き交う心の揺れ動きやら、数右衛門に討入りの義士として参加させようとする人々の愛と支援など、様々な人間ドラマでもあることを知ることが出来ると言えそうです。カーテンコールは4回ほどで、最後には橋之助さんたちの挨拶や串田さんの挨拶で幕とあいなりました。なお、コクーン歌舞伎ですが、古典の歌舞伎と同じように掛け声の会の方が掛け声をかけてましたけど、西洋音楽をバックに掛け声って、合わない場面が多かったなぁ。無銭観劇しているんだから空き席に座ったりせず、少しは、考えて掛けろよと、言いたい放題言わせていただきます。（主な配役）薩摩源五兵衛実ハ不破数右衛門　　中村橋之助芸者妲妃の小万実ハ神谷召使お六　　尾上菊之助船頭笹野屋三五郎実ハ徳右衛門倅千太郎　　中村勘太郎芸者菊野　　坂東 新　悟若党六七八右衛門　　中村国生徳右衛門同心了心　　笹野高史船頭お先の伊之助　　片岡亀蔵富森助右衛門／家主くり廻しの弥助実ハ神谷下部土手平　　坂東彌十郎（みどころ）進化するコクーン歌舞伎第十二弾！忠臣蔵の世界を背景に、一人の浪士が巻き起こす悲劇―。鶴屋南北独特の世界を、串田演出で魅せる！１９９４（平成６）年、第一回渋谷コクーン歌舞伎『東海道四谷怪談』が登場。演劇界に旋風を巻き起こしました。第二回からは串田和美の演出により、『夏祭浪花鑑』（なつまつりなにわかがみ）、『三人吉三』（さんにんきちさ）、『桜姫』（さくらひめ）など、数々の人気演目が上演されてきました。昨年は『佐倉義民伝』（さくらぎみんでん）で観客を魅了、いとうせいこうのラップを取り入れるなど進化を続けてきました。第十二弾となる今年は、コクーン歌舞伎では１９９８（平成１０）年に上演されて以来の『盟三五大切』（かみかけてさんごたいせつ）を上演いたします。前回公演では中村勘九郎（現・勘三郎）と中村橋之助とが交互に、源五兵衛・三五郎の二役を演じました。今回は源五兵衛役を１３年ぶりに中村橋之助がつとめ、芸者小万にはコクーン歌舞伎初参加となる尾上菊之助、三五郎には初役で中村勘太郎という新鮮な配役で挑みます。　演出は串田和美。"コクーン歌舞伎の歴史の中で、一つの変わり目となる公演になる"と語る。「橋之助さんはみんなをひっぱる立場になりますし、進境著しい菊之助さんとやるのも楽しみです。父の当たり役に挑戦し続ける勘太郎さんの成長も素晴らしいですし、橋之助の長男中村国生くんも初参加します。これまでの歴史と抜群のチームワークがあるからこそ、また新しいこともやれます。」今年も渋谷コクーン歌舞伎から目が離せません。 歌舞伎美人は、こちらです。

  2011年06月27日

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• 歌舞伎座さよなら公演最終月の陣屋がシネマ歌舞伎に

  熱狂の歌舞伎座さよなら公演、それも最終月の「一谷嫩軍記　熊谷陣屋」がシネマ歌舞伎として、大スクリーンに蘇る。大顔合わせだったし、あの弥陀六は中村富十郎さんでした。これは、観ておきたいであります。--------------10月8日、「シネマ歌舞伎」第14弾となる最新作、『一谷嫩軍記　熊谷陣屋（いちのたにふたばぐんき　くまがいじんや）』が全国公開されます。平成22年4月の歌舞伎座さよなら公演より・・・・歌舞伎美人サイトは、こちら。シネマ歌舞伎サイトは、こちらです。---------------

  2011年06月25日

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• 出た～！かんざ様

  昨日からツイッターで関係者によるサプライズ予告が出ていた、コクーン歌舞伎ですが、今夜、ようやく全容が判明しました。出たんです！！！！病気で休養中の、あの方が本格復帰を前に、慣らし運転ってところでしょうか。産経ニュースより、お借りします。-----------------「数右衛門来たりしか」休演中の勘三郎　コクーン歌舞伎にサプライズ出演2011.6.22 22:28 　病気療養のため休演している歌舞伎俳優、中村勘三郎さん（５６）が２２日、東京・渋谷のシアターコクーンで上演中のコクーン歌舞伎「盟三五大切（かみかけてさんごたいせつ）」（串田和美演出）の夜の部にサプライズ出演した。　勘三郎さんは、鶴屋南北が忠臣蔵外伝を描いた同作の幕切れに大星由良之助役で登場し、「数右衛門（かずえもん）来たりしか」という台詞を披露した。数右衛門は、中村橋之助が演じる主役。　勘三郎さんはもともと同作の幕切れで、討ち入りの浪士１０人の声を一人で録音し、“声の出演”だけは果たしていた。この日、観客は勘三郎さんの一足早い「復帰」に大喜び。カーテンコールにも登場した勘三郎さんに熱いスタンディングオベーションを送った。　関係者によると、２３日以降も、体調をみながら出演を検討するという。勘三郎さんは７月、長野県松本市で開催される舞踊公演で本格的に舞台復帰する予定。原文は、こちらです。

  2011年06月22日

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• 新橋演舞場　六月大歌舞伎　夜の部（今月一番の夏祭）

  梅雨の晴れ間と言うのは、蒸し暑いですね。暑い中にも関わらず、チケットを確保してあるから新橋演舞場の夜の部に行ってきました。すでに観た昼の部で若手花形と中堅どころの活躍で予想以上に良い舞台でしたので、夜の部はどうかなと、ちょっぴり期待も・・・。もちろん、ベテランの顔合わせで演じられる夏祭浪花鑑が一番の注目なのは、言うまでもありません。先ずは、新歌舞伎で「吹雪峠」ですが、登場人物は３人だけで、吹雪の中の山小屋のようなところが舞台です。元々やくざの兄弟分だった直吉と助蔵ですが、兄貴分の直吉の女房と弟分の助蔵が深い仲になって駆け落ちしたのだそうな。助蔵の叔父が武蔵国八王子だっていうことだから江戸の近在の話でしょうね。演じるのは女房を取られた直吉を染五郎、取った助蔵を愛之助、女房を孝太郎です。舞台は、身延山への参詣の帰りに吹雪に遭って山小屋に避難するところから始まります。展開される話しを聞いていると、まさに人生いろいろ・・・。無宿者のやくざ稼業の直吉を染五郎が気張って見せてくれます。似合うじゃあ、ありませんか。もちろん、それには相手役の二人が引きたて役として好演しているってことですよね。良い座組だったです。次なるのが、自分的に今月一番の「夏祭浪花鑑」。吉右衛門の団七を観るのは二度目ですが、相手役の一寸徳兵衛が仁左衛門、三婦が歌六、舅の義平次が段四郎と役者が揃いました。住吉社の鳥居前なんか、吉仁左で華やか華やか。そうそう、倅に金太郎が出ていたりして今月は吉右衛門のご親戚が総出ですね。長町裏の舅殺しの場面なんか、無理やり暗くして凄惨さを強調しなくても十分であります。段四郎舅が実に小汚い意地の悪さを存分に発揮してました。一つだけ気になったのは、お辰の薄ら気味の悪い笑い顔だけかな。だからあの方はツンとすました役だけにしたほうが良いのではなかんべいかいな。最後は、時・染コンビによる、かさね。これもまた、染与右衛門がニンにあってまして、今月は、昼も夜も染染染といろんな役をこなして幅が広がったことでしょう。ということでしたが、21日の夜の部二度目の幕間で、第17回日本俳優協会賞の表彰式が行われ、司会が鈴木さんで表彰するのは会長の芝翫さん。なんだか、おまけ付きで、得した気分になりました。夜の部一、吹雪峠（ふぶきとうげ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　直吉　　染五郎　　　　　　　　　　　　　　　　　　助蔵　　愛之助　　　　　　　　　　　　　　　　　おえん　　孝太郎二、夏祭浪花鑑（なつまつりなにわかがみ）　　住吉鳥居前　　難波三婦内　　長町裏　　　　　　　　　　　　　　団七九郎兵衛　　吉右衛門　　　　　　　　　　　　　　　　女房お梶　　芝　雀　　　　　　　　　　　　　　　　　　お辰　　福　助　　　　　　　　　　　　　　　　　伜市松　　金太郎　　　　　　　　　　　　　　　　釣船三婦　　歌　六　　　　　　　　　　　　　　三河屋義平次　　段四郎　　　　　　　　　　　　　　　一寸徳兵衛　　仁左衛門三、色彩間苅豆（いろもようちょっとかりまめ）　　かさね　　　　　　　　　　　　　　　　　かさね　　時　蔵　　　　　　　　　　　　　　　　与右衛門　　染五郎歌舞伎美人のお知らせは、こちらです。

  2011年06月21日

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  仁左衛門一世一代の与兵衛のポスターがチャリティー販売に

  歌舞伎座で上演された舞台が、映画の大スクリーンに蘇ると、迫力が一層増します。いよいよ、明後日の18日から、さよなら公演で上演された片岡仁左衛門一世一代の女殺油地獄がシネマ歌舞伎として公開となりました。新橋演舞場でもチラシをもらってきましたが、それがポスターになって、しかも、東日本大震災チャリティーとして売上を日赤に寄付するのだそうです。ご本人曰く、最後の与兵衛でしょうから、希少価値有り、かな？-----------------------シネマ歌舞伎『女殺油地獄』チャリティーポスター販売のお知らせいよいよ6月18日（土）より、東劇、ミッドランドスクエアシネマで、シネマ歌舞伎『女殺油地獄』が先行公開されます。今回の上映にあたり、本作のポスターが、「東日本大震災チャリティーポスター」として販売されることになりました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━シネマ歌舞伎『女殺油地獄』　東日本大震災チャリティーポスター販売━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■主催松竹株式会社■販売場所東劇(東京)、札幌シネマフロンティア(北海道)，MOVIX利府(宮城)，MOVIXさいたま(埼玉)，ミッドランドスクエアシネマ(愛知)，MOVIX京都(京都)，なんばパークスシネマ(大阪)，MOVIXココエあまがさき(兵庫)，MOVIX倉敷(岡山)，福岡中洲大洋(福岡)■通信販売 映画グッズ通販サイト『Froovie ／ フルービー』■販売期間シネマ歌舞伎『女殺油地獄』公開中６月１８日(土)～東劇、ミッドランドスクエアシネマ６月２５日(土)～全国公開※通信販売の開始は６月１８日(土)となります。※数量限定につき、無くなり次第販売を終了します。■販売料金B1（728 × 1030 ミリ）ポスター　￥2,000B2（515 × 728 　ミリ）ポスター　￥1,000当ポスターの売上は全額、日本赤十字社へ寄付させていただきます。※このポスターは本来宣伝用に制作したものなので公開日が記載してあります。ご了承ください。※数量限定につき、お一人様各種一枚までの販売とさせていただきます-------------------------写真は、チラシからでも撮影できましたが、鮮明さで歌舞伎美人から、お借りしましたことをご了承ください。歌舞伎美人のサイトはこちら。

  2011年06月16日

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• 10月御園座の顔見世情報

  9月の新橋演舞場、秀山祭で歌昇さんと種太郎さん親子による又五郎、歌昇の襲名披露公演が行われますが、その翌月は、名古屋御園座の顔見世でも襲名披露が行われるようですね。これって、京都南座の顔見世とか、大阪松竹座でも披露されるのでしょうね。親子で襲名の名古屋公演には、9月の大阪松竹座に続いて成田屋親子も出るようでして、どちらの親子が宜しいか、じっくりとご覧あれ。----------------第四十七回吉例顔見世中村歌昇改め三代目中村又五郎 襲名披露中村種太郎改め四代目中村歌昇 襲名披露10月1日（土）～25日（火）主な出演中村吉右衛門　中村梅玉　中村福助　市川海老蔵　市川染五郎　坂東三津五郎　市川團十郎一等席 20,000円 　 二等席 12,500円 　 三等席 6,500円 　 特別席 22,000円特別室[食事付]　 東（4名） 88,000円 / 西（3名） 66,000円御園座のサイトは、こちら。---------------------演目は、まだ、これからのようであります。

  2011年06月15日

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• 明日15日のテレビ番組で仁左衛門、千之助の連獅子

  こんにちはいっと6けん　カルチャークリック 「受け継がれる　伝統の芸　～片岡仁左衛門さん　片岡千之助さん」放送局：NHK総合放送日時：6月15日(水)11:05～11:54内容：6月26日まで公演中の新橋演舞場「六月大歌舞伎」で、『連獅子』に挑む片岡仁左衛門、片岡千之助を紹介。戦後初となる祖父と孫のふたりでの『連獅子』。その舞台はもちろん、稽古風景や公演の舞台裏、仁左衛門、千之助、舞台を支える衣裳や床山のスタッフに至るまでのインタビューも織り込み、その魅力に迫ります。※国会放送やニュース報道などの関係で、放送日時が変更になることがあります。

  2011年06月14日

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• 大阪松竹座 七月大歌舞伎「東日本大震災チャリティー 公開舞台稽古」開催

  歌舞伎に限らず、舞台演劇は稽古を積重ねて最後に舞台稽古で、初日を迎えることになります。大阪松竹座では、七月大歌舞伎の舞台稽古を東日本大震災チャリティーとして公開するとのこと・・・。いやァ～、お江戸の新橋で成田屋親子がやるのかと思いきや、上方で、あの仁左さんであります。コメントでも、「・・・俳優も稽古着で、大道具や 照明の仕込みの様子、打ち合わせ等、普段通りの稽古風景のすべてをご覧頂きますことで、歌舞伎の新たな一面を発見して頂き、本公演を一層お楽しみ頂けますと幸いです。」とのこと。歌舞伎を愛する心が深いからこそ、震災の被災者に役に立てることなら、どんどんやって行こうと言う仁左さんに心から敬意を表します。-------------------　「 関西・歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎」公演初日を前に、大阪松竹座にて、「東日本大震災チャリティー公開舞台稽古」が開催されます。■内容大阪松竹座 平成23年七月大歌舞伎「東日本大震災チャリティー公開舞台稽古」　　　　　～七月大歌舞伎　昼の部の『江戸唄情節』の公開舞台稽古～■主催東日本大震災チャリティー実行委員会（松竹株式会社・日本俳優協会）■日にち７月１日（金）　■時間12時開場　稽古開始時間、終了時間は未定です。3時間以上の所要時間となる見込みです。■場所大阪松竹座　■販売方法チケットホン松竹（０５７０－０００－４８９）チケットWeb松竹にて6月17日（金）10時より予約開始（窓口発売は6月19日（日））■ご入場料5,000円　指定席（2階席、3階席）当日は舞台稽古の為一階席は関係者のみの使用とさせて頂きます。当チャリティーの収益金は全額被災地への義援金とさせて頂きます。-------------歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年06月14日

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• 10月と11月の国立劇場は開場45周年記念歌舞伎

  いつの間にやら国立劇場の歌舞伎鑑賞教室が始まっていましたが、今年の秋の国立劇場は、開場45周年記念の歌舞伎です。お正月恒例の音羽屋劇団による復活通し狂言が、この秋にも上演されるってことでしょうか。こいつは、一年で二度も楽しめるってことで、嬉しいではありませんか。---------------10月歌舞伎公演国立劇場開場45周年記念　　曲亭馬琴＝作『開巻驚奇侠客伝』より　　尾上菊五郎＝監修　　国立劇場文芸課＝脚本通し狂言　開幕驚奇復讐譚（かいまくきょうきあだうちものがたり）　　　　 　　　　　　　　　　　　　国立劇場美術係＝美術（出演）尾上菊五郎尾上松緑尾上菊之助中村時蔵ほか2011年10月3日（月）～2011年10月27日（木） 開演時間 １２時開演＊14日(金)・21日(金)は４時３０分開演 公式サイトは、こちらです。11月歌舞伎公演国立劇場開場45周年記念近松門左衛門＝作戸部銀作＝脚色国立劇場文芸課＝補綴「日本振袖始」（にほんふりそではじめ）　　二幕　　　　　高根宏浩＝美術　　　　　国立劇場美術係＝美術　　　　　　　序　幕　出雲国手摩乳長者館の場　　　　　　　二幕目　出雲国簸の川川上の場　　　　　　　　　　　　　　　　二世藤間勘祖＝振付　　　　　　　　　　　　　　　　野澤松之輔＝作曲近松門左衛門＝作宇野信夫＝脚色・演出「曽根崎心中」（そねざきしんじゅう）　　一幕三場　　　　　長坂元弘＝美術　　　　　野澤松之輔＝作曲　　　　　　　第一場　生玉神社境内の場　　　　　　　第二場　北新地天満屋の場　　　　　　　第三場　曽根崎の森の場　　　　　　　　　　　　　　　　勝見嘉之＝振付（出演）坂田藤十郎中村魁春中村翫雀中村梅玉ほか11月3日（木）～26日（土） 開演時間 12時開演※10日(木)・18日(金)は4時30分開演公式サイトは、こちらです。

  2011年06月13日

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• 新橋演舞場　六月大歌舞伎　昼の部

  仕事をしているときは、空き時間を有効に使おうと歌舞伎見物も一日で昼と夜を観たのでありますが、疲れるので、この頃は半分に分けております。とりあえず、本日は昼の部だけってことにいたします。あまり得意ではない、新歌舞伎から始まり、義太夫狂言、舞踊と三つの演目が並びます。順番が前後しますが、今、この時期にしか見られない仁左衛門さんと孫の千之助の連獅子が観ておいて損はないと思います。連獅子と言えば、中村屋親子を連想するのですが、それは今を盛りの若い息子と組んでの連獅子と言うことでありまして、俳優の年齢などによって如何様にも演出を変えれば、それぞれの連獅子になるってことであります。歌舞伎美人からお借りしたみどころでは父と子になってますが、舞台の獅子の精は祖父と孫・・・。以外だったと言うと怒られてしまうかもしれませんが、頼朝の死が新鮮さが光ってました。染五郎＠頼家はもちろんですが、相手役の愛之助＠重保との息もぴったり。昼の部唯一の義太夫狂言、梶原平三誉石切は葵太夫さんの出語りです。鬼平ならぬ梶平こと梶原平三の吉右衛門さんは、相変わらず大きい。大庭景親を段四郎さん、俣野景久を歌昇さん、そして六郎太夫を歌六さん、梢を芝雀さんで固めて見せてくれます。手水鉢を切るのは後ろ向きで、えい、や～っと、真っ二つに。大詰めの幕外の引っ込みなんか、強面の平三から素の平三に戻って、愛嬌たっぷり。六郎太夫と梢父娘とのほのぼのした感じが何とも言えません。三階席だと幕が引かれると終りだと思って席を立つ客が目立つんですが、役者が舞台にいたり竹本のお二人が幕の外にいるんですから、終りではないことぐらいわかりそうなものですよね。--------------------昼の部 上演時間頼朝の死　11:00-12:28幕間　　　35分梶原平三誉石切　1:03-2:23幕間　　　25分連獅子　 2:48-3:40 一、頼朝の死（よりとものし）源頼家　　染五郎小周防　　孝太郎畠山重保　　愛之助音羽　　梅　枝榛谷重朝　　種太郎藤沢清親　　萬太郎別当快順　　廣太郎別当慈円坊祐玄　　吉之助別当定海　　桂　三中野五郎　　右之助小笠原弥太郎　　友右衛門大江広元　　歌　昇尼御台所政子　　時　蔵（みどころ）源頼朝の三回忌法要の日。嫡男の頼家は、落馬が原因といわれている父の死に疑いを抱き、懊悩の日々を送っていました。頼家は、畠山重保が真相を知っているのではないかと問いただしますが、その死の要因に深く関わっている重保は黙して語りません。しかし重保に恋心を抱く小周防が口を開こうとしたため、重保はやむなく小周防を斬ります。ことの全てを知る母の尼御台所政子は「家は末代、人は一世」と言い放ち、頼家を悟そうとしますが、絶望した頼家はただ泣き崩れるのでした。　頼家の苦悩を中心に、登場人物の葛藤を巧みに描いた真山青果の名作をお楽しみ下さい。二、梶原平三誉石切（かじわらへいぞうほまれのいしきり）　　鶴ヶ岡八幡社頭の場梶原景時　　吉右衛門梢　　芝　雀俣野景久　　歌　昇大名山口政信　　種太郎大名川島近重　　種之助大名岡崎頼国　　米　吉大名森村宗連　　吉之助剣菱呑助　　由次郎飛脚早助　　錦之助六郎太夫　　歌　六大庭景親　　段四郎（みどころ）鎌倉鶴ヶ岡八幡宮に参拝に来た平家方の武将、大庭景親と弟の俣野景久のもとへ、青貝師の六郎太夫と娘梢が重宝の刀を売りにやって来ます。大庭に刀の目利きを頼まれた梶原平三景時は、これは稀にみる名刀であると鑑定しますが、これに納得できない俣野の意見で二人の人間を重ねて斬る「二つ胴」で斬れ味を試すことに。あいにく獄屋にいる囚人は呑助ただ一人で、人数が足りません。娘のために、刀を売って金の工面をしたい六郎太夫は、口実を作って梢を家に帰らせると、自らその役を買って出ます。試し斬りを請け負った梶原は、一気に刀を振り下ろしますが、真っ二つになったのは呑助だけで...。　智勇を兼ね備えた魅力あふれる武将の颯爽とした姿を活写した、名作義太夫狂言をご堪能下さい。三、連獅子（れんじし）狂言師右近後に親獅子の精　　仁左衛門狂言師左近後に仔獅子の精　　千之助浄土僧専念　　愛之助法華僧日門　　錦之助（みどころ）清涼山の麓にある石橋で、狂言師の右近と左近が、石橋の謂れや文殊菩薩の霊獣である獅子が仔獅子を千尋の谷に突き落とす様子を踊って見せます。やがて法華僧の日門と浄土僧の専念がやってきますが、お互いの宗派の違いから言い合いになるところ、おどろおどろしい山風が吹き、驚いて逃げて行きます。程なくして先ほどの狂言師が、親獅子と仔獅子の精となって現われ、獅子の豪放華麗な狂いを見せ、勇壮に舞い納めるのでした。　能の「石橋」をもとに親子の情愛を描いた人気舞踊を上演致します。新橋演舞場六月大歌舞伎は、6月26日(日)まで。歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年06月10日

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  9月の大阪は新歌舞伎座で中村屋、松竹座で成田屋

  大阪ですが、新歌舞伎座の新開場から一年と言う記念は、中村座の歌舞伎。これもかなり前から日程だけは出ていましたが、演目も発表になっていたみたいです。同じ大阪で9月には松竹座もあり、どちらも親子共演になるようなので、賑やかになることでしょう。どちらの親子が良いのかは、見た方の感想にまかせます。遠征するのかどうかは、思案せずとも見送りといたします。（実にあっさり・・・）---------------------平成23年9月2日（金）～26日（月）新歌舞伎座 新開場一周年記念九月松竹大歌舞伎出演中村勘三郎、中村扇雀、中村橋之助、中村勘太郎、中村七之助 ほか昼の部一．御贔屓勧進帳武蔵坊弁慶　橋之助富樫左衛門　扇雀二．男女道成寺白拍子桜子実は狂言師左近　勘太郎白拍子花子　七之助三．人情噺文七元結左官長兵衛　勘三郎手代文七　勘太郎和泉屋清兵衛　橋之助女房お兼　扇雀夜の部一．引窓南方十次兵衛　扇雀女房お早　七之助濡髪長五郎　橋之助二．お祭り鳶頭　勘三郎三．一本刀土俵入駒型茂兵衛　勘太郎お蔦　七之助大阪　新歌舞伎座のサイトは、こちら。------------------大阪松竹座九月大歌舞伎平成23年9月1日（木）～25日（日）昼の部一、猿翁十種の内　悪太郎（あくたろう）悪太郎　　右　近二、若き日の信長（わかきひののぶなが）織田上総介信長　　海老蔵木下藤吉郎　　翫　雀平手中務政秀　　左團次三、天衣紛上野初花　　河内山（こうちやま）　　松江邸書院より　玄関先まで河内山宗俊　　團十郎松江出雲守　　海老蔵夜の部一、猿之助四十八撰の内　華果西遊記（かかさいゆうき）孫悟空　　右　近猪八戒　　猿　弥女王妹芙蓉実は妹蜘蛛の精　　春　猿西梁国女王実は姉蜘蛛の精　　笑三郎玄奘三蔵法師　　笑　也二、歌舞伎十八番の内　勧進帳（かんじんちょう）武蔵坊弁慶　　海老蔵源義経　　翫　雀富樫左衛門　　團十郎三、幸助餅（こうすけもち）大黒屋幸助　　翫　雀妹お袖　　壱太郎関取雷五良吉　　右　近歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年06月09日

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• 秀山祭九月大歌舞伎

  今年の9月に又五郎の名を歌昇さんが、歌昇の名をご子息の種太郎さんが襲名いたします。その、披露は、やっぱり秀山祭ですよね。新口村のおとっつさん、歌六さんだよ。梅川が変な笑い顔してぶち壊さないでおくんなまし。夜の部では、石川五右衛門の宙乗りつづら抜けを、叔父さんから教えてもらって染五郎さんが演じるのでしょうか。久吉と役が逆のような感じを抱きましたけど、いえ、別に・・・。----------------------新橋演舞場秀山祭九月大歌舞伎中村歌　昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露平成23年9月1日（木）～25日(日)昼の部　　再春菘種蒔一、舌出三番叟（しただしさんばそう）三番叟　　　　　　　染五郎千歳　　種太郎改め歌　昇　　恋飛脚大和往来二、新口村（にのくちむら）忠兵衛　　　　　　藤十郎梅川　　　　　　　福　助孫右衛門　　　　　歌　六　　菅原伝授手習鑑三、寺子屋（てらこや）松王丸　　　　　　吉右衛門千代　　　　　　　魁　春戸浪　　　　　　　芝　雀園生の前　　　　　福　助春藤玄蕃　　　　　段四郎武部源蔵　　歌　昇改め又五郎四、勢獅子（きおいじし）鳶頭鶴吉　　　　　　　梅　玉鳶頭雄吉　　種太郎改め歌　昇鳶頭亀吉　　　　　　　松　緑夜の部一、沓手鳥孤城落月（ほととぎすこじょうのらくげつ）　　二の丸乱戦の場　　城内山里糒倉の場淀君　　　　　　　芝　翫豊臣秀頼　　歌　昇改め又五郎千姫　　　　　　　芝　雀大住与左衛門　　　錦之助正栄尼　　　　　　東　蔵大野修理之亮　　　梅　玉氏家内膳　　　　　吉右衛門二　三代目中村又五郎、四代目中村歌昇　襲名披露口上歌　昇改め又五郎種太郎改め歌　昇幹部俳優出演　　菅原伝授手習鑑三、車引（くるまびき）梅王丸　　歌　昇改め又五郎松王丸　　　　　　吉右衛門杉王丸　　種太郎改め歌　昇藤原時平　　　　　歌　六桜丸　　　　　　　藤十郎　　増補双級巴四、石川五右衛門（いしかわごえもん）　　　　市川染五郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候石川五右衛門　　　　　染五郎此下久吉　　　　　　　松　緑歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年06月08日

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• 八月の新橋演舞場も面白そう

  このところ、リアルの生活が忙しくて歌舞伎ネタの更新が滞っております。歌舞伎美人には、かなり前に出ていたのでしょうが、本日、まとめてチェックしてみたら、夏から秋への公演情報が続々と出ておりました。先ずは、例年なら納涼歌舞伎とでも言うのでしょうが、今年は納涼と同じ三部制で、花形歌舞伎になっていまして、顔ぶれもこれまでの納涼歌舞伎のようです。でも、ちょいと違うのは、芝翫と息子、孫の共演ってところかな。何と、怪談乳房榎では、勘太郎四役早替りにて相勤め申し候、とな！これは、見ないわけにはまいりません。----------------------新橋演舞場八月花形歌舞伎平成23年8月6日（土）～27日（土）第一部一、花魁草（おいらんそう）お蝶　　福　助幸太郎　　獅　童米之助　　勘太郎勘左衛門　　彌十郎お栄　　扇　雀二、　　伊達娘恋緋鹿子櫓のお七（やぐらのおしち）八百屋お七　　七之助第二部　　新作歌舞伎一、東雲烏恋真似琴（あけがらすこいのまねごと）橋之助扇　雀獅　童勘太郎七之助亀　蔵彌十郎福　助二、夏 魂まつり（なつ たままつり）芝　翫福　助橋之助国　生宜　生第三部一、宿の月（やどのつき）おつる　　扇　雀亀太郎　　橋之助二、怪談乳房榎（かいだんちぶさのえのき）　　　　中村勘太郎四役早替りにて相勤め申し候うわばみ三次／下男正助／菱川重信／三遊亭円朝　　勘太郎お関　　七之助磯貝浪江　　獅　童歌舞伎美人の公式サイトは、こちらです。

  2011年06月08日

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• 亀治郎＠四の切、7月にwowowで放送

  夏のWOWOWは“歌舞伎”が熱い！人気俳優が勢ぞろいする歌舞伎公演を7月、8月、9月の3ヶ月にわたってオンエア！7月は、市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎、中村七之助ら若手歌舞伎俳優が競演する「明治座 五月花形歌舞伎」から2演目をお届けする。「義経千本桜　川連法眼館」（よしつねせんぼんざくら　かわつらほうげんやかた）は、歌舞伎三大名作のひとつ「義経千本桜」より、人間に化けた仔狐が主人公の物語。早替わり・宙乗りといった歌舞伎のケレン味溢れる演出で、スピード感たっぷりに市川亀治郎が演じる。「恋飛脚大和往来　封印切」（こいびきゃくやまとおうらい　ふういんきり）は、近松門左衛門作の人形浄瑠璃を歌舞伎化した名作。大坂の飛脚問屋の養子・忠兵衛と恋仲の遊女・梅川。身請けをして一緒になりたいと願うも金が工面できず、心中の決意をする上方和事の代表作。手をつけてはいけない金子の封印を切り追い詰められてゆく忠兵衛を中村勘太郎が演じる。歌舞伎通もビギナーも必見の名作を、WOWOWオリジナル副音声解説を加えながら放送する。＜ラインナップ＞明治座 五月花形歌舞伎「義経千本桜　川連法眼館」　7月16日(土)午前11:00明治座 五月花形歌舞伎「恋飛脚大和往来　封印切」　7月16日(土)午後0:30出演明治座 五月花形歌舞伎「義経千本桜　川連法眼館」　主なキャスト：市川亀治郎（佐藤忠信／忠信実は源九郎狐）、市川染五郎（源九郎判官義経） 明治座 五月花形歌舞伎「恋飛脚大和往来　封印切」　主なキャスト：中村勘太郎（亀屋忠兵衛）、中村七之助（傾城梅川）、市川染五郎（丹波屋八右衛門）wowowの公式サイトは、こちら。

  2011年05月27日

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