74歳の中心課題
私個人の感想としては、率直には「何が誕生日だ、何がおめでたいんだ」と、毒づきたい面あるんですが、
しかしありがたいじゃないですか、
「ハピー・バースデェー」と祝賀をいただけるというのは、
だいたい孤独死しているのを発見されてもおかしくない、そうした身ですから、それに賀状が寄せられるというのは、大所高所からみたら、やはりありがたいことです。
とかく、年をとってくると、ひねくれるものです。
本日の経験です。
10月27日投開票の、今回の総選挙の結果についてですが。
当方は、東京・八王子市に在住しているんですが。
本日、この地域での集会ですが、そこで出された感想ですが、
「今回の総選挙は、共産党は残念でしたね」とのこと。
そこうした声は、この間私は、埼玉や栃木、神奈川などはじめ、他の地域からも同じような感想が寄せられていたんです。
それに対して「年よりのひねくれ」です、『ちょっと待て』と。
私などは、そうした意見に対して、その都度切り換えしているんです。
確かに、共産党は議席を減らした。比例選挙での得票数もへらした。
それは残念なことなんですが。
しかしながら、私などは言うんです。
確かに比例代表選挙で後退したこと、それは残念なことなんですが。
それは、高齢化による組織力の低下もあるかもしれない、瞬発力の弱さもあったかもしれない。
だけど、八王子ですが、そこでの結果については、しっかりとした評価が必要だと思うんです。
ここでは、これまでの保守王国のイメージの世界とは違って、
全国の国民的な世論をも背景として、大いくさが行われた。
この間の八王子市長選挙、都知事選挙の流れを汲んで、この総選挙でも市民のパワーは頑張ったんです。
その結果ですが、
八王子市を基盤として、二人もの市民派代議士を誕生させた。
東京24区の有田さんと、21区の大河原さん、この二人の代議士を誕生させた。
八王子市民は、これまでの萩生田・自民党の独占に対して、
今回の総選挙では、二人の市民派の衆議院議員を誕生させたんです。
これは歴史的に見て、八王子はじまって以来の、革命的な、すばらしい出来事じゃないでしょうか。
もちろん、すべてはこれからです。
この打ち出の小づちですが、それを生かすも殺すも、それはそれをつかうところの市民の力にかかっています。これから、それをどの様に生かせるか、それが現実の勝負の分かれ道ですが。
しかし、とにかく、その小槌を手に入れたことは、間違いのない現実です。
こんなことは、はじめてのことですから、不慣れなことも当然あります。
しかし、国政を国民の側にかえようと思っている二人の代議士を誕生させた。
現実に八王子市民は、この総選挙の結果によって、代議士を二人も持つことが出来たんです。
もちろん代議士も、この間、長年にわたり歯ぎしりしてきましたから、この間の思いを実現したいでしょうし、
他方の市民は切実です。
市民のほうでも、萩生田・自民党の勝手放題の政治に、さんざん苦しめられてきたわけですから。
それは、軍事費を第一に創出するために、国民のくらしや福祉・教育などは、そっちのけの犠牲にされてきた。要求していることは、ことごとく蹴飛ばされてきた。
そして、憲法を破壊して、統一協会などと結託して、政治の私物化でした。
さあ、ここからが勝負です。
これまで押しつぶされつづけてきた市民の声ですが、
これまで保守王国と見なされてきた八王子市ですが、
「日本の夜明けは、八王子から」です。
当然ながら、あるべき姿と、現実の力との間には、現在大きなギャップがあります。
市民が、要求し、それを実現させるなんてことは、これまでなかったし、これからです。
今、この瞬間に、歴史がチャンスを与えてくれたんです。
ウクライナやパレスチナでは、現地の悲惨があります、そこではかなわない平和の願いがあります。
八王子市民の要求実現というのは、その道をひらくことにもつながっています。
その現実の悪しき政治を変える、このための「打ち出の小づち」を手にしたわけですから、
この機会を、八王子市民はどのように生かすのか、
今、八王子市民は、そのことが現実問題として問われているところです。