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カテゴリ:絵本について
大人になって出会った絵本からは素晴らしい発見をすることがあります。
子どもが生まれる前は、バカにするどころか、 興味もなかった「赤ちゃん絵本」。 子どもを生んでから見ると、 関心させられることしきりなのです。 最初にうなったのは『ゆめにこにこ』でした。 赤ちゃんは繰り返し言葉が好きなので、こういった類の絵本は多いです。 でも、この絵本は一線を画しています。 大げさに言えば、文学的なのです。 自然や季節を繰り返しの擬音で表現しているのです。 春なら、小川さらさら 夏なら、波ざぶんざぶん 秋には、落ち葉かさかさ 擬音で季節が表現できるんです。 日本語の新たな可能性を見た覚えがして、大発見でした。 もう一冊は『でてこい でてこい』 これは、福音館の赤ちゃん月刊絵本0・1・2シリーズの記念すべき第1作です。 さすが、第1作ですね。 なんと作者は『こんとあき』の林明子さんです。 ただし、林さんのあの爽やかな絵を想像された方は残念。 でも、全く違った魅力を発見できます。 なんと、切り絵風なのです。 丸や四角のなかから「でてこいでてこい」と掛け声を かけると、さるやへび、ぞうが出てくるというもの。 とてもセンスがある絵本です。 赤ちゃん絵本にだって、手はぬきませんよ! という福音館の心意気を感じて、うれしかったです。 赤ちゃん絵本のよさは赤ちゃんがいて初めてわかると言ってもよいかもしれません。 赤ちゃんの視点に立てて初めて、その良さを感じるからです。 『ゆめにこにこ』 『でてこい でてこい』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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