カテゴリ:医療・看護
けっこう前になるが、過日、理論論文研鑽会というクローズドの勉強会があった。
発表者は岩田健太郎さん、甲田烈さんらの5名。 いずれも大変興味深い発表で、池田先生をして「最近で一番密度の濃い研究会だったと思う」といわしめるものだった。 岩田健太郎さんは気鋭の感染症学者(医者)で、はじめてお会いしたのが第一回質的研究集中ワークショップだった。参加者リストをみたらどこかで聞いたことがある名前だなあと思っていたら、医学書院の編集者からその高名を聞いていた岩田さんその人だったのだ。 医者としてアメリカや中国を渡り歩きながらこれまでに数十冊の著書やDVDを出している凄い人だ。何しろ2万字ぐらいの原稿なら2時間程度あれば書けると言っていて、実際鼎談の前に原稿を書いているタイピングを目の当たりにしたが、まったくよどみない速さだった(僕も遅い方ではないと思うのだがあまりの速さに感心した)。 若干37歳で神戸大学の教授になるのも納得だ。 それにもかかわらず、自身もワークショップや研修会の講師を務めるほどでありながら、ワークショップ中には、他の院生などに凄い人であることをまったく悟らせることなくグループワークをしている姿にさすがだなぁと思った。 いろいろ話したらすぐに意気投合して、構造構成主義研究3号の鼎談に参加していただくことになった(以下の書籍に掲載されています)。 理論論文研鑽会での発表は最後だったために時間が押していたのだけども、さすがに頭の切れ味回転ともに素晴らしく、一冊の著書の内容を10分で的確に内容を話していただいた。まさにクール&クレバー。 岩田さんの議論を聞いていると、了解の強度において、理路の強靱さは重要だがそれは一要素に過ぎない、ということがよくわかる。 岩田さんは日本の感染症、いや世界の医学界のトップになる一人だと思う。こういう人が医療界のリーダーシップをとってくれるかと思うとまだまだこの世の中もなんとかなるかもしれないな、と勇気づけられるのでした。 つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/05/31 06:17:51 PM
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